山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

ファッションアーカイブ

【1990年】渋カジ全盛期にインポートブランドが大人気だった「経済的な」理由。

1990年『POPEYE』の特集は“渋カジ必携インポートFASHIONカタログ”。 日本初のストリートファッション、渋カジ。 この時代に「インポート」が人気だった理由を、経済的な視点から紐解きます。

【1997年】ハイテクスニーカーブームの“始まり”と“終わり”を告げた広末涼子と、「スニーカー秋の時代」だから生まれた名作の数々。【Hot Dog PRESS】

1997年の『Hot Dog PRESS』でヴァンズを持つ広末涼子さんは、「ハイテクスニーカーブームの終焉」を象徴していました。 当時の裏原系のストリートスナップや、ACGなどのレアな90年代スニーカーの画像も満載です。

【2013年】10年前の『smart』から分析する「タンスの肥やし」になってしまう服の特徴。

10年前のファッション誌『smart』から、「古さ」を感じるファッションとはどういうものかを分析してみると、3つの要素が浮かび上がりました。 ・足し算デザイン ・派手な色 ・変化球的コーディネート

【1995年】アメリカの90sカルチャーが丸わかり。アメリカの通販カタログを集めた「カタログのカタログ」。

1995年発売のメンズクラブ別冊「カタログのカタログ」は、アメリカの通販カタログのカタログ。 古着でお馴染みLLビーン、REI、ランズエンドをはじめ、自転車、マリン、乗馬など90sアメリカカルチャーが丸わかり。

『AKIRA』が世界のファッションシーンで熱狂的に支持される理由。

『AKIRA』Tシャツが高額で取引される背景には、劇場版公開当時の革新的なビジネスモデルと、日本経済が生み出した革命的な電子機器がありました。

意外な関連性多数。日本の「政治経済」と「メンズファッション」の歴史。

「日本の政治経済とメンズファッションの歴史」に掲載した各年代がどういった時代だったのかを、参考となる当ブログの過去記事と共にご紹介いきます。

1989年の「世界の一流品」と、1999年の「ボクたち的ステイタス」。バブル崩壊で変わったファッションの価値観。

1989年と1999年、バブル崩壊を挟んでちょうど10年の「POPEYE」を徹底比較。 「一流」を買い漁っていたバブル景気真っ只中の1989年。 本格的な不景気だった1999年に求められていたのは“ボクたちのカリスマ”でした。

【1993年】バブル崩壊後だから生まれた“普通”ファッションと、「裏原系」独自のカルチャーを育んだ「地価の下落」。

1993年「POPEYE」提案の「普通のファッション」は「バブル崩壊」があったからこそ生まれました。 そして「裏原系」が世界を動かすカルチャーになった源泉には「バブル崩壊」による「地価の下落」がありました。

ナンバーナインとお兄系。2006年「FINE BOYS」から振り返る、00年代の日本を席巻したロック系ストリートファッション。

現在アーカイブが高騰する、宮下貴裕によるナンバーナインと、日本中を席巻した渋谷のギャル男ファッション、お兄系。 2006年「FINE BOYS」から見えたのは、この2つの日本独自のストリートファッションでした。

00年代の「カッコイイ」を定義したエディ・スリマンと、その末裔の2006年マルイ系・セレオリから考える「大衆化」と「ダサさ」。

目次 今の感覚から最もかけ離れたファッション 大学生がターゲットでマルイ系、セレオリがメインの「FINE BOYS」 “全身でタイトなシルエットを堪能する” 2006年の人気ブランドの今 “4大上品小物”で“ぐーんと差がつく” 人気ブランド、シェラックの今 “タイド…

大統領も熱狂した1970年代のジョギングブームを駆け抜けたブルックス。

ファッション×歴史の読み物“ファッションアーカイブ”第20弾。 70年代のジョギングブームは、どうやって生まれ、アメリカ全土を席巻し、そして日本で大人気になるまでのムーブメントになったのか。 語られる事の少ないブルックスやスポルディングの歴史も併せ…

1970年代のテニス人気と、スタン・スミスが歴史に残る大ヒットスニーカーになった理由。

1978年「POPEYE」から紐解く、70年代スニーカー。 当時人気だったテニスから生まれた名作スニーカーの数々。 その筆頭、アディダスのスタン・スミスが登場して50年以上経った今も人気を集める理由を探りました。

1978年「POPEYE」から紐解く、70年代にスニーカーが大きな進化を遂げた理由。

1978年「POPEYE」に掲載された、ジョギング・ランニングシューズの数々。 この時代にアシックス、プーマ、ニューバランス、ナイキなどの名作スニーカーが多数生まれた理由を探りました。

イギリスのサッカーカルチャーが生んだストリートムーブメント「カジュアルス」が愛したスニーカー。

80年代にイギリスで生まれたストリートカルチャー「カジュアルス」。 サッカーに熱狂する労働者階級の若者たちは、なぜスニーカーを愛したのか。中でもアディダスはなぜ圧倒的人気を誇ったのかを徹底深掘り。

1977年「POPEYE」で探る、スニーカーがファッションになった瞬間。

1977〜78年の「POPEYE」のスニーカー記事や広告を徹底紹介。 スニーカーがスポーツギアからファッションになる過渡期。 アディダス、プーマ、アシックス、ニューバランス、ヴァンズの歴史も深掘りしています。

「最後のストリートカルチャー」ピストが最高にクールだった2007年の記録。

目次 最後のストリートカルチャー、ピスト 「ブレーキなし。問題なし。」 藤原ヒロシとピスト 無駄の一切ないクールな機能美 大友克洋・寺田克也が描くジロ・デ・イタリア これからの自転車カルチャーとファッション 先週の“ファッションアーカイブ”では、19…

1981年のロサンゼルス自転車カルチャーと「POPEYE」が提案する自転車ライフスタイル&ファッション。

自転車特集の1981年「POPEYE」。 ロサンゼルスに新たに登場した自転車カルチャーを、多数の写真と共にレポート。 80年代ならではの軽井沢ツーリングの提案や、今の感覚でも新しいサイクルウェア×カジュアルファッションが見ものです。

ラルフ・ローレン“徹底解剖”第二章 カルチャー編。トミー・ヒルフィガーとの激闘の末に訪れたヒップホップとの邂逅。

ラルフは何故ヒップホップやスケート等のカルチャーを愛する人達から熱烈に支持されるのか? その理由を探ると浮かび上がったのはビジネスのライバル、トミー・ヒルフィガーの存在でした

1995年のロサンゼルスのスケーターリアルスタイルとスケートシューズ30年史。

1995年のロサンゼルスで撮影されたスナップによるスケーターのリアルなスタイルと、「Boon」ならではのマニアックな分析による「スケートシューズ30年史」は見ものです。

ラルフ・ローレン“徹底解剖”第一章クリエーション編。「ファッション」ではなく「ライフスタイル」をデザインした、初めてのデザイナー。

・世界トップクラスの売上 ・その道のマニアにも支持される このように、普通な両立不可能な芸当を実現させているブランドは、ラルフ・ローレンだけだと思います。 ではそれを実現させている理由は? 調べてみると、ラルフ・ローレン自身にその理由があった…

90sモード系を席巻した「ミニマル」の本質的な意味をアートシーンから紐解く。

目次 「FINE BOYS」1998年11月号 良さが伝わるダーク・ビッケンバーグ広告 ナンバー44×ヘルムート・ラング×ルーディックライターの鉄壁コーディネート イマドキなリュウイチロウシマザキのカーゴパンツ ミニマルとミニマル・アート 抽象ではなく本質を表現す…

新しいファッションは過去にある。ファッションアーカイブを政治・経済・文化的に分析した読み物「山田耕史の“ファッションアーカイブ”」を始めました。

目次 今見ると新鮮なファッションアーカイブ ファッションを政治、経済、文化的な側面から分析 ファッション史に残る超弩級なお宝も公開 サブスクがお得です // 今年はじめの記事でお伝えした通り、「山田耕史のファッションブログ」の記事の中で、ファッシ…

【1985年】「Fine」に見る80sサーファーのリアルなファッションと、サーフカルチャーの歴史。

目次 ポリネシアで生まれハワイで育ったサーフィン 米軍と日本のサーフカルチャー サーフファッションのカリスマ達 80sサーファーのリアル冬ファッション サーフ×DCミックスの80sサーファー 毎朝湘南で波乗りをしているスポーツギャルのワードローブ 令和に…

僕がコムデギャルソンに心を奪われた瞬間。コムデギャルソンオムプリュス1999年秋冬コレクション。

// 生まれて初めてのエッセイ ツイッターとインスタグラムではご報告しましたが、講談社の文芸雑誌「群像」7月号に、僕のエッセイが掲載されています。 講談社の文芸雑誌「群像」7月号に、なんと僕のエッセイが掲載されています。タイトルは「コムデギャルソ…

20471120、ビューティービースト…1990年代の日本でアヴァンギャルドなデザイナーズブランドが生まれた理由。

目次 1990年代のデザイナーズブランドブーム 1997年に80年代DCファッションがリバイバル? 90sデザイナーズブランド男子 「20471120が好きだから、なんとなく」 「爆発的に売れる」ジャパニーズデザイナーズブランド 儲けたいからやっているわけじゃない 90s…

【2007年】金!金!金!の時代。経済視点で考える、ディオール・オムのぴっちぴちスキニーパンツがリバイバルする可能性。

目次 コムデギャルソンオムプリュスの金色ローファー エディ・スリマン末期のディオール・オム ぴっちぴちのスキニーパンツ世界中で無双 日英服飾専門学生の個性強めなアイテム選び モデルの私服もスキニーパンツ スキニーパンツを中心に回る世界 ファッショ…

【1985年】DCブランドと「普通の古着」が織りなす、時代を超える普遍性のあるファッション。

目次 新鮮に見えるDCブランドファッション フォーマル感が強かったメンズファッション DCブランドアイテムのアクを抜く「普通のジーパン」 コムデギャルソンを魅力的に見せる「普通の古着」 「ドッカーズ」展開前夜のリーバイス「ドッカー・パンツ」 Jプレス…

【1987年】DCブランド×ケミカルウォッシュジーンズ。今新鮮な80sの大ヒットファッション。

目次 「チェックメイト」1987年9月号 高田賢三直々のコーディネート指南 「人気DCブランドベスト10コレクション」 民事再生法を申請した人気DCブランド 今でもいけそうなアバハウスのトラッドコーディネート モデル時代のマーク・パンサー ポップなDCブラン…

【1986年】語り継がれないDCブランドブームの格好良さと、実は優秀だったビジネスモデル。

目次 「ナンバーワン」の日本経済がもたらす豊かさ プラザ合意による円高不況と公定歩合引き下げ バブル景気は1988〜89年 テーラードジャケットが定番アウター 長続きしなかったアダルト志向のDCブランド DCブランド→マルイ系栄枯盛衰 憧れデザイナーズブラ…

【1995〜99年】Boonの「ページ端っこ広告」に見る、ハイテクスニーカーブームの熱狂と没落、バブル崩壊後の日本経済。

目次 貴重な情報源だったスニーカー広告 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」からバブル景気に至るまで 認識されなかった「バブル」と、その崩壊 不良債権と住専問題 「Boon」とスニーカー ハイテクスニーカーブーム直前の「Boon」 読者プレゼントはアウトドア…