ファッションアーカイブ
1970年代から2024年に至るまでの川久保玲とコムデギャルソンの創造の歩みを、戦後日本経済を通して考察しました。
1987年『ハイファッション』の特集は川久保玲。 川久保玲本人のインタビューに加え、ギャルソン社創設時からの右腕的スタッフ、そして山本耀司が語る、川久保玲の創造性とコムデギャルソンの服作りの全貌。
2004年『メンズエッグ』から、お兄系の重要要素であるライダースジャケットやスタッズの歴史を深堀り。 さらに、2003年に生まれた「センターGUY」が13ヶ月で「卒業」。その理由は“恥ずかしさに気づいた”から。
僕的No1ファッション誌『MR』2001年20周年記念号。 渡辺淳弥、田中啓一、マルタン・マルジェラ、ミウッチャ・プラダ、ラフ・シモンズなど、58ブランドの錚々たるデザイナーたちのインタビューが読み応えたっぷり。
2002年に放送された川久保玲を特集したNHKスペシャル。 川久保玲のクリエイションの原点や、コムデギャルソンの服作りの全貌が明らかに。 常に新しい服を模索し続ける川久保玲の姿勢には驚嘆させられます。全文無料
1978年『POPEYE』パリ特集で登場している、バイカーやスケーターなどの当時のパリのユースカルチャーを紹介。 そしてパリが「芸術とモードの都」となった理由をフランスの政治や産業の歴史から紐解いています。
今や伝説的なとして、アーカイブが高値で取り引きされるヘルムート・ラングの1992年のロングインタビュー。 生い立ちからデザインの基礎となっている建築、お勧めレストランまで、他では読めない貴重な内容です。
1996年『POPEYE』のスナップ特集。 最盛期だった裏原系をはじめ、モード系やハイテクスニーカーなどリアルな90sファッションが目白押し。 「社長」特集には『ギネスレコード』オーナー瀬葉淳(22)が登場。
ビューティービーストが好きなブランド1位と、モード系が最も支持を集めていた1999年の『FINE BOYS』の全国スナップ特集は、当時のリアルな服装がわかる貴重な内容。 全国各地のセレクトショップ情報も充実。
バブル期真っ只中の1998年『POPEYE』は“もうワンランク上のゼータク”特集。 ロレックスやアルマーニを買う大学生にクレジットカードローン利用を煽るのは、当時の日本経済の状況だからこそできたことでした。
2014年の『men's egg』休刊で終焉した、日本最後のロック系ファッション「お兄系」。 戦後ロックが日本で広がる中で、キャロルや竹の子族など日本ならではのロックファッションが生まれる過程を深堀りしました。
1991年『POPEYE』掲載の人気スケーターブランドを深堀り。 伝説のヨウジ×ギャルソン「6.1 THE MEN」や、まだオープン前だったジュリアナ東京、当時のコンビニ飯など、カルチャーに関する内容も多数紹介。
10代の僕に強烈な衝撃を与えた、90年代のマルタン・マルジェラの「オシャレ」や「革新性」を拒否した創造性の本質。 シュプリームとのコラボは、その創造性を飲み込んだファッションシステムの巨大さの象徴です。
1997年の渋谷を席巻した「V男」。 シャツのボタンを2つ3つ外して肌を見せる、セクシーさを強調するスタイル。 反町隆史と竹野内豊がファッションリーダーでした。
木村拓哉さんが表紙の1995年『ホットドッグ・プレス』。 渋谷のリアルなストリートファッションや、有名私立高校生のカルチャー、日本と西洋の「美」の価値観の変遷から、「カッコいい」とは何かを紐解きます。
2004年『メンズエッグ』の黎明期の「お兄系」は普通に参考にできる格好良いスタイルが結構あって驚きます。 クラブスナップや、真夜中に群馬の駅前に集まる若者の「ワル」なカルチャーレポートは資料価値あり。
2004年頃登場した、ギャル男ファッションの突然変異体「センターGUY」。 その始祖である渋カジやコギャルなど、革新的なストリートファッションが90〜00年代の渋谷で誕生した理由を探りました。
2011年『メンズナックル』に見る「お兄系」進化の最終形態。
「日本初のストリートファッション」と言われるムーブメント、渋カジ。 渋カジを代表するアイテム、革ジャンを流行らせたのは、実はたったひとりのチーマー。 そしてそのチーマーは後に著名起業家になったのです。
政治、経済、カルチャー、ファッションは繋がっている。 70年代を代表する人気スポーツ、スキー。 80年代のカルチャーを象徴する、ユーミン。 それらの礎となったのが、政治家の田中角栄と、実業家の堤義明でした。
「渋カジ」「コギャル」など、90年代にトレンドの発信地となった渋谷。 渋谷をファッションの街に変えたのが、実業家の堤清二が生み出したパルコだった。 パルコはカルチャーの力で、若者を渋谷に呼び寄せた。
川久保玲の、非常に貴重なメンズについての1993年のインタビューを、完全ノーカットで書き起こし。 プリュスを始めた理由、メンズのデザインの方法論、素材の加工、黒という色についてなど、読み応えたっぷりです。
80年代のファッション文化発展の裏に、経済の豊かさがありました。 85年『Hot-Dog PRESS』スナップに登場する凝ったファッションの若者。 彼らが高価な服を購入できた理由のひとつが丸井の「赤いカード」です。
今見ると新鮮な、80年代のDCブランドブームは、それまでの若者の価値観を180度変える強い影響力がありました。 その理由と、ブームの根源を経済と戦後ファッション史の流れの両面から分析。
『FINE BOYS』2006年に登場している、この時代ならではのロックスタイル。 そしてマルイ系ブランドの中でも、近年海外で再評価されているPPFMの、個性的過ぎるデザインにフォーカスしました。
1986年『Hot-Dog PRESS』のコーディネイト特集。 バブル景気に沸いていた当時ならではの刺激的なスタイル。 目玉は藤原ヒロシがスタイリングした、全身セディショナリーズの小泉今日子。
1990年『POPEYE』の特集は“渋カジ必携インポートFASHIONカタログ”。 日本初のストリートファッション、渋カジ。 この時代に「インポート」が人気だった理由を、経済的な視点から紐解きます。
1997年の『Hot Dog PRESS』でヴァンズを持つ広末涼子さんは、「ハイテクスニーカーブームの終焉」を象徴していました。 当時の裏原系のストリートスナップや、ACGなどのレアな90年代スニーカーの画像も満載です。
10年前のファッション誌『smart』から、「古さ」を感じるファッションとはどういうものかを分析してみると、3つの要素が浮かび上がりました。 ・足し算デザイン ・派手な色 ・変化球的コーディネート
1995年発売のメンズクラブ別冊「カタログのカタログ」は、アメリカの通販カタログのカタログ。 古着でお馴染みLLビーン、REI、ランズエンドをはじめ、自転車、マリン、乗馬など90sアメリカカルチャーが丸わかり。