90年台のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、90sアーカイブ。これまでの記事はこちら。
ファッション誌を購入すると穴の空くほど熟読していた
さて、今回ご紹介するのはチェックメイト1998年7月号。僕の印象ではチェックメイトはメンズノンノのライバル誌的存在で、デザイナーズブランドなどのモード系を主に紹介していました。
ちなみに、1998年は僕が大学に入学した年。高校時代は土日も軟式テニス部の練習があったので、本格的に服を買い始めたのは大学入学後。で、当時まさにこの号を読んでいました。後述しますが、当時はファッション誌を購入すると穴の空くほど熟読していたので、今もはっきりと覚えているページやコーディネートがあります。
こちらは少し前に神保町の古本屋さんで購入しました。表紙はTOKIOの松岡昌宏さん。長らく見ていないこのようなノースリーブトップス、復活することはあるのでしょうか。
当時大人気だった腕時計、スプーンの広告。
ビッグジョン広告。
スプーンと同じく、時計メーカーのアルバが展開していたブランドAKA。このように腕時計の広告が多いことからも時代を感じますね。
右ページはイブ・サンローランの香水広告。
こういったページには珍しく、アディダスとラコステの古着の紹介。取扱店はビショップ。
右ページラコステの広告に遠藤久美子さん。エンクミ。
青タグ時代(そう言ったりするんですかね?)のナンバーナイン。後に大人気を博すグランジ、ロックな雰囲気はまだ感じられないシンプルなデザインです。
当時の若者の必携アイテムuno
右ページuno広告いしだ壱成さん。unoは当時の若者の必携アイテムだった思います。この洗顔フォーム、当時僕も使っていた記憶がありますし、僕の周りでも使っていた友人は多かったかと。よく、高校帰りに学園都市のドラッグストアに行って洗顔料なんかを物色していました。
この商品もそうですが、スクラブ入りとか流行っていましたねぇ。今考えると、思いっ切り肌を傷つけていたのではないかと心配になります。
ヴィヴィアン・ウエストウッド人気最高潮
巻頭特集はヴィヴィアン・ウエストウッド。後でもご紹介しますが、当時はヴィヴィアン・ウエストウッドの人気が最高潮でした。
ヘルムート・ラングのTシャツが1,800円!
Tシャツ特集です。グレーのTシャツをホワイトのパンツにタックインするスタイル、今見ると新鮮ですね。
ヴィヴィアン・ウエストウッドなどと並び、当時最も人気が高かったデザイナーズブランド、ヘルムート・ラングのTシャツ。ヘルムート・ラングジーンズとヘルムート・ラングアンダーウェアの2つのブランドに分かれています。
上のヘルムート・ラングジーンズは1万円前後、アンダーウェアはなんと1,800円。この価格差の理由はアンダーウェアがライセンス商品だからです。
取り扱い店は先日全店舗閉店が報じられたヴィアバスストップです。当時、ヴィアバスは雑誌に出まくりで、本当に人気ありました。僕も神戸旧居留地ジーニアスギャラリーにあったお店に足繁く通っていたので、このニュースにはかなり感慨深いものがありました。
カバンドズッカはA.P.C.などデザイナーズブランドを中心にしたTシャツの数々。
左ページはラフ・シモンズ。
当時を知らない人には見慣れないブランドが多いのではないでしょうか。アレキサンダー・マックイーンやドリス・ヴァン・ノッテンなど、今でも継続しているブランドはあまり多くないですね。
今見ると新鮮なスタイルが盛り沢山
次の特集はパンツ。
ARATA(井浦新さん)のメイク、今見るとかなり新鮮。
半袖シャツ。
こういった雰囲気の柄シャツ、そしてパンツのシルエットや丈も新鮮です。
右ページ、今宿あさみさん、可愛いですねぇ。
左ページのチェックシャツにジーンズのコーディネート、当時の僕もこんな感じだったような気がします。
「必携カットソー総ざらい」。
こちら、マルタン・マルジェラのジーンズにナイキのポケットナイフというコーディネート。
ドルガバのベージュとホワイトのカットソー、非常によく似たカットソーを当時着てたんですよねぇ。確か、乱痴気で買ったような気がするんですが、ブランドは覚えていません。
当時好きだったブランド、フェイクロンドン。
こちらの記事で染め直ししているのは当時購入したフェイクロンドンのシャツです。
ミニマルなデザインのラングのカットソー。
表紙にも登場していたノースリーブカットソー。
オリーブ☓レッドという配色も当時人気でしたね。
アウターページはデザイナーズと古着両方の提案。
ニット。
この雰囲気も新鮮ですが、もし復権するとしてもまだ時間がかかりそうですね。
夏靴。
かなりデザイン性の高いサンダル。
サングラスと言えばブリコ
サングラス。
当時のサングラスと言えばなんといってもブリコでしょう。バウンティハンターのヒカルさんが愛用していましたね。
ブリコは今もスポーツブランドとして存続しています。
スキー用のゴーグルや、自転車用のサングラスなどが主力商品のようです。
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かなりアクが強いのでファッションとして着用するのは相当ハードルが高そうですが、ここらへんのサングラスはデザインが秀逸だなぁと思います。
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ローリーロドキンゴシック。ガルニ、A&G…
アクセサリー。定番のクロムハーツだけでなく、当時はローリーロドキンゴシックやガルニ、A&Gなどのブランドも人気でした。
窓ふきギャング現る!
イチオシデートスポットに今はなき神戸ポートピアランドが!このアトラクション、多分乗ったことがある筈なんですが、残念ながら記憶にありません。
そういやワインブームなんてのもありました。
ミニのポール・スミスモデル。良い色です。先日近所で走っているのを見かけました。
今月のイチオシガールは小雪さん。ノンノの専属モデルだったんですね。
カシオのMETAというブランドだそうで。データバンクの派生モデルですかね?
モノクロページは読者投稿?の体験談。
右ページのホットドッグプレスの広告、「V系アーティストは美川憲一に始まる!」が気になります笑。
中綴じはブランドもの時計。
今も当時もあまり変わらない顔ぶれ。
カロッツェリアのカーオーディオ。
レディスファッション誌ViViのパーティー(!)でフェイバリットブルーのライブ。
Every Little ThingやPAMELAなんかの打ち込み系だなぁ、というイメージはなんとなくあったのですが、YouTubeで一番再生回数の多いこの曲を聴いても記憶にありませんでした笑
デザイナー志望のきっかけになった?カスタマイズ特集
で、カスタマイズ特集。
当時僕もDIYはよくやっていました。このぬりえプリントって使った気がするんですよねぇ。こういった経験が後にファッションデザイナーを志すきっかけになったようななっていないような。
ハイパーメディアクリエイターが語る米カウンターカルチャー
「注目クリエイターのイチ推しもの!」。UAなどを手掛けていた朝本浩文さん。
便利な世の中になったもんで、挙げられている音源は全部YouTubeにアップされていました。個人的にこのSHY FXは結構好みでした。
TUBEのデザイナーとして今も活躍されている斎藤久夫さん。
ハイパーメディアクリエイター!アメリカのカウンターカルチャーの代表としてイーグルスやイージーライダーを紹介しています。
次世代メディアDVD
「LD、CDを超える次世代メディア」として紹介されているDVD。プレイヤーが安くても6万円台。
映画紹介。L.A.コンフィデンシャルやムトゥ踊るマハラジャなど、話題作が多かったようです。
ゲーム、音楽。ショコラとかショーン・レノンとか、懐かしいですね。
問い合わせ先リスト。今は存在しないところの方が多そうですね。
上原さくらさん。
ファッション選手権
全国6大都市ファッション選手権。これ、凄く記憶に残っています。細かくチェックしていませんが、今ファッション業界とかで活躍している人が掲載されていたりするんじゃないでしょうか。
全国でも好きなブランドベスト10。インポートはヴィヴィアン・ウエストウッド、ドメスティックはマサキ・マツシマと、アヴァンギャルドなモード系が大人気。もちろん、チェックメイトがモード系を主に扱っていたこともありますが、その他の顔ぶれを見ても、デザイン性が高いデザイナーズブランドが強く支持されていことが一目瞭然だと思います。
6大都市の地区優勝者の方々。
特にこの福岡の彼はW<にクリストファー・ネメスにおでこ靴と、当時の独特な雰囲気が強く感じられます。
キレイめ、ストリート、とんがり、古着ミックスとスタイルを4分類。
過去記事でもご紹介しましたが、とんがりに分類されているこの感じのファッション。ジャパニーズミクスチャーモードとでも呼びましょうか。独自の世界を築き上げていますね。
ここでも圧倒的な支持を集めるのがモード系。ブームの余韻がまだ残る裏原系。モッズも人気があったんですね。
ぱっつん前髪オーブTシャツ女子
女の子スナップ。
ぱっつん前髪にヴィヴィアン・ウエストウッドのオーブ刺繍Tシャツ。当時はこういう女の子、本当にたくさんいました。
若者が欲しいもの圧倒的ナンバーワンは車
今からだと考えられない、エッチしたい女性タレントというアンケート。そして、欲しいものは車が全ての都市でナンバーワン。バイクも人気。このアンケート、今取ると結果は全然違うでしょうね。
好きなシューズブランドはダーク・ビッケンバーグ&ミハラヤスヒロ
アイテムなど。好きなシューズブランドは1位は圧倒的定番のコンバースですが、ダーク・ビッケンバーグとミハラヤスヒロというアヴァンギャルドなデザイナーズブランドが続いています。
インスタグラムでは今も根強い人気が伺えるダーク・ビッケンバーグ。僕も当時ちょっとだけ履いていました。履き心地は良くないです笑
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一番左のミハラヤスヒロも懐かしいです。
各都市のスナップ。まずは札幌。
仙台。
ネメスのパンツに厚底ブーツ。
ネメスやヴィヴィアンが多いです。
仙台のこの彼、コムデギャルソンオムプリュス1996年秋冬「THE MAGIC OF BIAS」のブルゾンですね!
東京。
ドメスティックブランドではアバハウスが人気。
ジョン・ムーアのブーツ。
名古屋。
名古屋はビューティビーストが人気。
ビューティビーストのデジタル迷彩も人気でした。
大阪。
ヴィアバスストップが人気ショップナンバーワン!
Sup女子発見!
福岡。
コムデギャルソンオムのロゴTシャツ。当時は僕が大好きな田中啓一さんが手掛けていました。
他都市でも人気の高いネメス、福岡では特に熱く支持されていたようです。
シュプリームのボックスロゴTの女の子。素朴でいいですね。
小笠原拓郎さんが若い!
東京コレクション特集。
解説は繊研新聞の小笠原拓郎さん!若い!
ラッドミュージシャンにジェネラルリサーチ。
ビューティビーストに20471120。
リュウイチロウ・シマザキは最近海外インスタでよく見るようになりました。ダークな世界観が支持されているようです。
atoなんかも、今海外でウケそうな気がします。
ミラノ、パリコレクション。
ラフ・シモンズにジル・サンダー。
クリストフ・ルメール。今のスタイルとは全く違い、当時のトレンドを反映した都会的なスポーツスタイルです。
東京コレクションにも出展していたプリドポテというブランドの特集。
トラッドで可愛い雰囲気のブランドでした。
確か、このブランドのシャツかニットを大阪のセレクトショップで買った気がするんですが…うーむ、どんなのだったか…
最新デジカメは151万画素10万円
DVDと同じく、デジカメも黎明期。
最新機種。151万画素で10万円!35万画素で8万円!こんな時代があったんですよ笑
ニューヨークブランドの紹介なんですが、「既製のTシャツにちょっとしたグラフィックが乗っかっているだけで、人に買わせるなんていうのは、インチキな宗教のグッズ販売と変わらない気がする。「これを着ていれば、大丈夫」的な発想が、それに値する。でも、それが日本で今いわれる”カリスマ”なのか!?」と強いメッセージが。
香水特集。
香水でこんなにページ数が使われる時代でした。
イギリスのブランド、6876。ここらへんのUKブランドも人気でした。
読者投稿のプリクラ!主審が伊集院光さん。
テリー伊藤さんのグルメページ。
カルチャー。
新商品情報。
当時、攻めた広告で数々の物議を醸していたベネトン。
今や当たり前の存在のノック式のボールペンは当時出始めだったんでしょうね。
通販ページ。当時から、このページの商品は微妙だな…という印象が強くありました笑
読者プレゼント。そうか、98年はフランスワールドカップだったんですね。
エリーシャ・ラヴァーン。
裏表紙はブラピのエドウィン。
格好良かったですね。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!