90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。
これまでの記事はこちらから。
引き続きメンズノンノ2001年7月号のご紹介です。
同号のこれまでの記事はこちら。
ポエトリー・オブ・セックス
エドウィン広告。ローライズジーンズがポピュラーな存在だったことがわかります。
右ページスウォッチ広告。左ページからは”Tシャツスペシャルエディション”。
左はカバン・ド・ズッカ。右の女性プリントのTシャツはヒステリック・グラマーかと思いきや、当時人気だったアメカジ系ブランド、TMTのもの。
今もアメカジテイストをブラさずに展開しているようです。
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コラボもの。
左は当時よくファッション誌に登場していたブランド、ポエトリー・オブ・セックス。
名前は覚えているけど、どんなブランドだったっけ?と思ってググってみても、ほとんど情報がありません。ブランドの概要は以下のようです。
ポエトリーオブセックスは千葉慎二(Shinji Chiba)によって日本に創設されたファッションブランドです。ブランドのコンセプト・デザインについても千葉慎二自身が手掛けている。
アートディレクター角田純一とのコラボレートにより、人気イラストレーター五木田智央ほか、多様なジャンルのアーティストがTシャツにデザインしファッションとアートの世界を結ぶというブランドコンセプトのもとスタート。
↓の2010年の記事によると、千葉慎二さんは亡くなっているようです。
プリントデザインは総じてシンプル。
アーティストコラボ。このページでもポエトリー・オブ・セックスのTシャツが3点ピックアップされています。
スタイリストとモデルは元祖インフルエンサー
今よりも圧倒的にスタイリストの存在感が強かったのが当時の特徴。その証拠として、こうやってページが組めるくらいスタイリストによるTシャツが発売されていました。
そして、モデルコラボも多数。後にドメスティックブランドとして人気を集める中央のノンネイティブは、当時モデル智さんのブランドという触れ込みでした。
今、スタイリストやモデルのブランドってかなり少なくなりましたよね。代わりに多くなっているのが、インスタグラマーやユーチューバーなどのインフルエンサーブランド。当時のスタイリストやモデルは、今のインフルエンサーの先駆けだったのでしょう。
ファッションブランドは元来ファッションデザイナーが発信していましたが、2000年当時はファッションデザイナーと消費者を繋ぐスタイリストやモデルがファッションブランドを手掛けるようになっていました。
そして、今は消費者がインフルエンサーとしてファッションブランドを手掛けています。
今後、ファッションの発信元はどこへ移って行くのでしょうか。
続いてスポーツ系。サーフィンやスケート、BMXなどの横乗り系に加え、格闘技も多数。当時は格闘技も今とは比べ物にならない人気を集めていました。その影響がこうやってファッションにも波及しているんですね。
音楽、映画。ここらへん、今は高値になってたりするものもあるんでしょうね。
よりも気になるのがやっぱりキムタクさんの服装。60年代っぽい柄シャツにリストバンド。
浅野忠信さんインタビュー。
インタビューの内容は出演した映画について。まずは、是枝裕和監督の「ディスタンス」。知らない作品だったのでYouTubeで検索してみると、なんとフル尺の動画がアップされていました。
次は石井聰互監督の「ELECTRIC DRAGON 80000V」。こちらもYouTubeでフル尺が観られます。
そして、三池崇史監督の「殺し屋1」についても語られています。「殺し屋1」は原作漫画から読んでいて、映画も当時劇場に足を運んで観ました。
当時浅野忠信さんはファッションリーダーとして数多くのファッション誌に登場していましたが、このように有名監督がメガホンを取る作品の主演を連続して務め、本業の俳優としても充実していたことがわかります。
16歳の土屋アンナ
右ページ、マツダロードスター広告。左ページからは”7 girls at home.注目の女の子モデルが集合!”。Reiさんが着用しているのは、アントワープ王立美術アカデミー卒のいわゆるアントワープ系デザイナー、ベルンハルト・ウィルヘルム。アヴァンギャルドな作風が人気でした。
左ページの「ジェシカ」は、道端ジェシカさんですね。右ページは当時16歳の土屋アンナさん。
この20年後、土屋アンナさんと一緒にお仕事をすることがあるなんて、当然想像もしていませんでした。
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左ページ、今宿麻美さん。
late90s〜early00sを代表するモデルさんのひとりではないでしょうか。
次号に続きます。