山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

【2001年メンズノンノ】グラビス絶頂期はスニーカー冬の時代。【7月号】

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90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。

これまでの記事はこちらから。

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引き続きメンズノンノ2001年7月号のご紹介です。

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同号のこれまでの記事はこちら。

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LINEを予見?auのチャット機能

auのチャット機能。

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完全に今のLINEですね。僕の記憶には全く残っていませんが、当時流行ったんでしょうか。

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ジル・サンダー香水広告。左ページの余白部分には試供品が貼ってあったのでしょう。

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ナイキ冬の時代

”スニーカー・パーフェクトBOOK216足!”。

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今とは違い、シンプルなデザインのグッチのスニーカー。コンバースオールスターやジャーマントレーナーがベースとなっているのでしょう。

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デザイナーズ。スニーカーよりもこの楽しそうな遊具に目が行ってしまいます。都内なんでしょうが、どこの公園なんでしょうね。

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それぞれのスタイリングは服もスニーカーも同じブランドで統一されています。右端はイッセイ・ミヤケ。

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当時のナイキは冬の時代と言えそうです。

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ヒットとなったエアプレストの後継モデル、エアプレストフェイズは当時話題にもなっていなかったと思います。

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グラビスと言えば藤原ヒロシ、藤原ヒロシと言えばグラビス

その代わりに人気を集めていたのがグラビス。”ナイキ、グラビス、そしてアディダス”とあるように、スニーカー特集でアディダスを抑え、ナイキに次ぐ2番手というポジションで紹介されているということから、当時の人気の高さが伺えます。

グラビスと言えば藤原ヒロシ、藤原ヒロシと言えばグラビス。グラビスが人気ブランドになった最大の要因は藤原ヒロシさんがプッシュしたことでしょう。人気ブランド清潔感のあるグレーを基調とした色合いも藤原ヒロシ感高し。

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当時の僕はグラビスには全く興味がなかったのですが、今見ると欲しくなってきますね。時代を経ても色褪せない、良いデザインだと思います。

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グラビスは元々、スノーボードウェアなどで知られるブランド、バートンのフットウエアラインとして立ち上げられました。

当時のグラビスには、現在visvimを手掛けている中村ヒロキさんも在籍していました。

 
 
 
 
 
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今はウェアを中心に様々なアイテムを展開しているvisvim。

 
 
 
 
 
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ですが、当初はスニーカーやブーツなどを展開するシューズブランドでした。

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https://www.pinterest.jp/pin/483785184945325883/

コムデギャルソンともコラボレーションをするなど、どんどん規模を拡大し、今やvisvimはラグジュアリーブランドのような存在になっています。2000年代前半のグラビスの高い人気は、中村ヒロキさんの功績も少なからずあるのでしょう。

 
 
 
 
 
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冬の時代だからこその面白い

誌面に戻りましょう。アディダスは復刻アイテムが中心。

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スポーツ系のスニーカー。エアマックスブームの狂乱の時代を経て、2001年はナイキだけでなくスニーカー全体が冬の時代だったと言っても過言ではないと思います。グラビスが人気だったと言っても、それはあくまで限定的。そこそこ人気のスニーカーはいくつかはありましたが、大ヒットと呼べるスニーカーは生まれていません。

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ですが、だからこそ面白いスニーカーが沢山あったことが、今になるとわかります。こうやって見てみると、個性的なデザインのスニーカーばかり。下段左から2番めのアシックスのアポミキシスとか、この号を見るまで完全に忘れていました。

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コロンビア、ティンバーランド、メレル、オークリーなどのスニーカーの印象があまりないブランドのものも、かなり個性的で惹かれます。おそらく不人気だったでしょうから復刻される可能性もありませんし、奇跡的に当時のデッドストックが見つかったとしても加水分解で実用はできないでしょう。なので、こうやって当時の雑誌を見て思いを馳せるのが、唯一の楽しみ方でしょう。

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カジュアル系。

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2段目右から2つ目は無印良品。当時人気だったシューズブランド、ルーディック・ライターからかなり強くインスパイアを受けているデザイン。

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あ、こちらの2段目右から2つ目がルーディック・ライターですね。その↓のエアウォークは当時アシックスが展開していた模様。

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これは集めるの大変だったでしょうね。スニーカー100色のグラデーション。

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2段目一番左のプーマモストロは当時そこそこの人気でした。

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3段目一番左のナイキのエアズームヘイブンはジュンヤワタナベとのコラボなどでちょっとした人気でしたが、当時普通にアウトレットにも並んでいました。

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3段目右から2番目のプーマカリフォルニアには90年代終盤に人気でした。女の子がシマロンとかのカラースキニーパンツに合わせていた印象が非常に強くあります。

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1段目一番左のモントレイルは初見です。デザインもブラック〜グレーのカラーグラデーションも素敵ですね。

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コラボレーション。

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ポール・スミスとリーボックのコラボなんてあったんですね。

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ダンロップがクリエーターとコラボしたエキシビジョン。当時人気だったセレクトショップ、アゴストショップで開催されていたようです。

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次回に続きます。

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