90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。
これまでの記事はこちらから。
これまで3回に渡ってご紹介してきたメンズノンノ1999年12月号、今回が最後になります。
私服のBeck
Beckインタビュー。
主な内容はアルバム「Odelay」について。
着用しているハットとTシャツは本人私物だそうです。
右ページ、パイオニアのMDコンポ。ちょっとサイバー感のあるデザイン。僕も当時、こんなデザインのコンポを使っていた記憶があります。
左ページ、奥菜恵さんのグラビア。
右ページ、キムタクさんのTBC広告。左ページ、Tシャツ特集。
サイラスとかエクストララージとか、ストリート系が多めです。
右ページみたいな下に着た半袖Tシャツの色を裾や袖口から覗かせるの、当時僕もやってましたねぇ。
プリントモチーフだけでなく、ボディの色合いからも時代が感じられますね。ブラウンやグレーが特に印象的だと思います。右ページのホワイト×ベージュとか、今見るとかなり新鮮。
無地のラグランTシャツとかも、今良さげ。
貝印のひげそりの広告。
資生堂のメンズコスメ、ジェレイドの広告。この爪のお手入れセットは持っていませんでしたが、眉毛のお手入れセットは持っていた記憶があります。
左ページ、グンゼの下着ブランド、ボディワイルドの広告。篠原涼子さん。歌手として大ヒットを飛ばしてから数年経った頃ですが、当時篠原涼子さんがメンズの下着を着用して登場したこの広告はかなりインパクトがあったことを覚えています。
セイコー広告。
三陽商会のライセンスブランド、バーバリークラシックス広告。これが後のブラックレーベルになるのかな?”マッキントッシュ風コート”って書いていますが、これってどうなんでしょう?笑
ジュンが展開していた丸井系ブランド、ドモン。
アオキが展開していたブランド、レミュー。
イッセイ・ミヤケ系列のエイ・ネットが展開していた、アイムプロダクト・メン。
こちらも丸井系ブランドのパッゾ。左ページ右下の圧縮ウールのライダースジャケットとか、今見ると惹かれるアイテムもちらほら。
こちらも多分丸井系ブランドのアプレセイズ。
左ページ、アスビー広告。オリジナル商品だけでなく、ロンドンのシューズブランド、アキュパンクチャーも紹介されています。
当時大人気だったプラダスポーツを象徴する、ソールの赤ラインのディテールをがっつりパクったデザイン。
アキュパンクチャーは今見ても良いデザインですね。
集英社の広告。東儀秀樹さん。
”アデランス、「髪のエステ」はじめる”
”ほどほどがいいですよ”何かと思ったら、「ご利用は計画的に」的な広告。
モデルが選んだクリスマスプレゼント。
音楽ページ。ビースティ・ボーイズ、トライセラトップス。
↓トライセラトップスの曲が使われた、1999年のポカリスエットのCM。
hideが推してたことをよく覚えているゼペットストア、ゲイダッド。今月のニューディスクには、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのバトル・オブ・ロサンゼルス。
映画はブラッド・ピットのファイトクラブ。
アントワープ系デザイナー、リープ・ヴァン・ゴープ
ベルギーのアントワープ王立芸術学院出身のデザイナー、リープ・ヴァン・ゴープのインタビュー。「ロックンローラーをめざすデザイナー」というタイトルからもわかる通り、かなりロック色の強い作風でした。そう言えば長らく名前を見ていないな、と思ったら2001年で活動を終了したようです。
↓このページを見れば、ブランドの世界観がわかりやすいかと。
読者投稿ページ。
左ページ、ドクターマーチン広告。ソールも黒の、シンプルなデザイン。
大島渚監督の映画「御法度」特集。
”ボクらは二輪を愛してる!”。バイクや自転車。
後のnonnativeである
”クリエイターたちの創造空間”。
今号にも沢山登場しているモデル、智さんが”高校時代の友人2人と”立ち上げた”クリエイティブ集団「THAT NONNATIVE PRODUCTION」”。バングアンドオルフセンやアーロンチェアなど、当時の憧れびアイテムが並ぶオフィス。文末では”2年先、3年先のこの部屋がどうなっているのか、楽しみだ”と結ばれています。
THAT NONNATIVE PRODUCTIONは、現在も人気のファッションブランドnonnativeの母体となっている会社。つまり、↑のオフィスはnonnativeの始まりの地、と言えるでしょう。
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智さんは今もブランドの経営者として活躍されているようです。
10年がかりで集めたNIGOスターウォーズコレクション
続くは、”セレクトショップ「NOWHERE」や、ブランド「アベイシングエイプ」を主宰するディレクターのNIGOさん”。
NIGOと言えば、 YouTubeにもアップされている、後年のこの超弩級のコレクション倉庫のイメージが僕的には強いのですが。
↑に比べると、1999年当時はまだかわいいもんです笑。と言っても、十分凄いんですが笑。”入居してまだ4か月というオフィスを飾るのは、<スターウォーズ>のフィギュア。10年がかりで集めた趣味のコレクションである”そうです。
”好きなモノに囲まれて仕事をすることが、彼にとって重要なテーマ”。ギターはビースティ・ボーイズから贈られたものだそうです。
最後はイラストレーター、上野”アモーレ”宏介さん。
現在もイラストレーターとして活動されているようです。
右ページ、CD-Rが作成できるデッキ。当時はPCがまだまだ普及していませんでしたが、こんなのがあったんですね。
左ページからはヴァンドーム青山のジュエリー。
クリスマスギフトページが続きます。
城島茂さんによる、コンタクトレンズ広告。
ケンウッドのMDコンポ。実はファッションよりもこういうのの方が、懐かしさを感じる気がします。なんか、当時の空気感とかが蘇ってくるんですよね。
パイレーツによる、携帯電話でEメールができるよ、という広告。
パイレーツ。
脱毛の広告。
グッドイナフ×マクセル
藤原ヒロシの連載、”ア・リトル・ノーレッジ”。さて、1999年の藤原ヒロシは何に注目していたんでしょうか。
ナイキのクロストレーナーⅡというモデル…こんなのありましたっけ…。
マクセルからカードサイズのオーディオプレイヤーが発売予定。
調べてみたところ、どうやらmusicBit!という商品だったっぽいです。iPodが登場して覇権を握るまで、各社色々試行錯誤していたようです。
祐真朋樹さんの連載、最終回。ピンクのシャツは、以前エルメスも手掛けていたエリック・ベルジェール。当時買ったエリック・ベルジェールカーディガン、今も持っています。
競馬の広告もキムタクさん。
右ページ、ダイドーの広告は吹石一恵さんと市原悦子さん。
”ひとつ上野おとこ”。
アヴァンギャルド系人気が沈静化していた1999年
ファッションスナップ。札幌。全体的にかなりシンプルですね。
メンズノンノと同じくモード系を主に扱っているチェックメイトの1998年のストリートスナップでは、ヴィヴィアン・ウエストウッドやマサキ・マツシマなどのアヴァンギャルドなデザイナーズブランドがとても人気でした。ですが、その1年後の1999年になると、これだけシンプルになっているということは、1999年にはアヴァンギャルド系の人気はかなり落ち着いていたのではと推察できます。
次号予告。
エドウィン広告。ブラッド・ピット。
裏表紙。”ジーンズを買ってブラピに会おう!”。会えたんでしょうか。
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