
このブログを更新するのは、2024年のベストバイ以来1年ぶりになってしまいました。
FASHIONSNAPの年末恒例企画の「ベストバイ」。去年に引き続き、今年もいくつかの記事を担当しています。せっかくですので、僕のベストバイ記事も書いてみます。
- コムデギャルソンオムプリュス 2000SSポリエステル縮絨ジャケット(USED)
- NEON GENESIS EVANGELION × GEEKS RULE 15 SILKSCREEN PRINTING T SHIRT VOL.03
- パパス ウール × アンゴラ スラックス(USED)
- ゴーヘンプ ヘンプタンクトップ&トランクス
- ユニクロ イタリアンレザーホールレスベルト
- 「ハイキュー!!」全巻セット
- Zoff 老眼鏡
- グロング マッサージボール
- 2025年の振り返りと2026年の展望
コムデギャルソンオムプリュス 2000SSポリエステル縮絨ジャケット(USED)
このジャケットを買った理由はインスタに書いている通りですので、そちらを読んでいただければと(笑)。
ギャルソンに限らず古着全般に関してですが、僕は特定のアイテムを探すということは、まずありません。例えばギャルソンだと、自分がリアルで体験していなかった1997年以前のシーズンのものや、それ以降でもお店で見逃していたアイテムなど、「こんなのがあったのか!」という驚きがあると非常に嬉しい→購入に繋がるので、ギャルソンのアーカイヴアイテムはずっとチェックしています。
また、自分が一番ファッションに熱狂していた大学生時代の1998年〜2002年のギャルソンには特別な思い入れがありますし、↓の記事にも書いた通り、1990年代のギャルソンはデザインだけでなく、素材のクリエイションも素晴らしいので、今後も琴線に触れるものに出合えれば入手しようと思っています。
仕事柄、ギャルソン以外のデザイナーズブランドの最新コレクションもできる限りチェックはしているんですが、「これを着たい!」と思える服は、残念ながらまずありません。ファッションの仕事をする人間として、90年代の服ばかり着てるのはどうかと思うので、新しいエッセンスも欲しいんですが。そのうち心を動かしてくれる服に出合えるんでしょうか。
NEON GENESIS EVANGELION × GEEKS RULE 15 SILKSCREEN PRINTING T SHIRT VOL.03
これは2024年、つまり昨年に発売されたものです。発売時は資金難でスルーしたのですが、今年も引き続き色々なアニメTシャツを着るなかで、やっぱりこの貞本エヴァのギークスルールがアニメTの金字塔では、と考えるに至ったので入手しました。実際に着てみると、やはり最高。貞本義行さんのイラストの質感を表現したプリント技術は本当に素晴らしいと思います。
今年買ったギークスルールでは、同じく思い入れの強い作品である「サムライチャンプルー」のTシャツも、かなり着用しました。これも、各部のプリントが素敵です。
基本的にアニメTは好きな作品のものしか着ないので、是非ギークスルールには今年僕がハマった「怪獣8号」と「ロックは淑女の嗜みでして」のTシャツを出して欲しいなと思っています(笑)。
パパス ウール × アンゴラ スラックス(USED)
先日、松浦弥太郎さんがクリエイティブオフィサーに就任したことが話題になった1986年創業の日本ブランド、パパス。
以前当ブログでも紹介しましたが、リラックス感のあるシルエットと高品質な素材が魅力で、ちょこちょこと手持ちを増やしています。
今年入手したこのスラックスも、素材が最高に良いんです。

ウール51%、アンゴラ48%、ポリウレタン1%。とにかく、肌触りが良いです。そして、軽いのに暖かい。


補強のためでしょうか。ヒップポケットがパイピングされているんですが、こういうディテールへのこだわりも、パパスが好きなポイントのひとつ。

サイズもシルエットも100点満点。長く着たいので、以前買ったブラシを使ってきちんとメンテナンスするつもりです。
ゴーヘンプ ヘンプタンクトップ&トランクス
以前から当ブログでは、ウールやリネンなどの機能性の高い天然素材を取り上げてきました。そのなかで、ずっと理想のアイテムを探し続けていたものの、「これだ!」というアイテムを見つけられずにいたのが、夏の下着です。抗菌防臭性が高く、汗をかいても臭いづらいリネン素材のアイテムをいくつか試してきましたが、耐久性や価格の面で決定打となるアイテムが見つけられずにいました。
そんななか、出合ったのがリネンと同じ麻の仲間であるヘンプを軸とするブランド、ゴーヘンプのタンクトップとトランクスです。
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実は着用し始めたのは2024年の夏だったんですが、今年の夏にタンクトップとトランクスをそれぞれ2枚ずつ揃え、夏場は毎日着用しています。前までは考えられなかったのですが、今はTシャツの下にもタンクトップを着るのが当たり前になりました。あくまでも僕の感覚ですが、一般的な下着を着ているときと比べると、汗などの臭いはかなりしづらいのではないかと思っています。
本音を言えば、どちらももう少し生地が薄いと嬉しい、あとタンクトップは真っ白のがあるとさらに嬉しいですね。
ユニクロ イタリアンレザーホールレスベルト
発売されたときは少し話題になっていたような気がするんですが、ご存知でしょうか。ご覧の通り、レザーベルトなのに穴がないんです。
普通の穴が空いたレザーベルトだと、パンツの生地の厚さやその時のお腹の出っ張り具合によって、ちょっときつかったり、緩かったりすることがありますよね。まさに、帯に短し襷に長しって感じで。リボンベルトなど、無段階で調節が可能なベルトは数多くありますが、こういったレザーベルトで無段階調節のものって今までなかったのではないでしょうか。

上掲のパパスのスラックスに合わせるとこんな感じ。久し振りにユニクロのベルトを買いましたが、革の質も良いです。個人的にはもっと革の厚みが薄かったら体にフィットしていいなと思うのですが、薄くなるとホールド力が落ちそうな気もします。

今回改めて調べてみると、ウィメンズアイテムや、リバーシブル仕様のものも発売されていました。これもチェックしておきたいですね。
「ハイキュー!!」全巻セット
これは僕用に買ったのではなく、インフルエンザに罹って自宅待機となった8歳次男が1日中テレビ漬けになるのを防ぐために買ったので、純粋な意味のベストバイではないかもしれないんですが(笑)。
元々家族全員アニメの「ハイキュー!!」が好きだったのですが、個人的にはアニメよりも漫画のほうが良いように感じました。特に、見ていてゾクッとするようなキャラの表情。仕事帰りの電車で読み進めていて、先日ようやく最終巻を読了しましたが、これから何度も読み返すんじゃないかと思います。当然Tシャツも欲しくなって探したのですが、着てみたいと思うデザインのものが見つからずでした。

Zoff 老眼鏡

視力は子供の頃からずっと良く、今も1.0くらいをキープしているんですが、数年前からPC仕事をしていると目が疲れるようになっていました。疲れ目用の目薬なんかで誤魔化していたんですが、意を決して眼科に行って調べてもらうと、老眼が進行&乱視があることが判明しました。大学生の頃に、眼鏡に憧れて伊達眼鏡をしていたことがあったんですが、ガチ眼鏡を付けるようになるとは。とはいえ、老眼鏡を使い始めてからは、仕事をしていても目が疲れることはなくなったので、本当に買って良かったと思います。
このZoffの眼鏡は8000円くらいだったと思いますが、非常に軽くて着用していても違和感が全くありません。PC用に加えて日常生活用の老眼鏡も作ろうかなと思っています。
グロング マッサージボール

グロング GronG マッサージボール 2個セット(Amazon)
これが、今年のベストバイ オブ ベストバイです。文字通り、毎日お世話になりました。去年のベストバイではストレッチボールを紹介しましたが、このマッサージボールはそれよりもピンポイントかつ強く筋肉を刺激できます。特に肩甲骨周りなど、凝っているポイントに当たったときは本当に気持ちが良く、声が出てしまうほど。背中だけでなく、臀部や足裏、首などをほぐすのにも使っています。最近は毎晩15〜30分くらいかけて、各所のコリをほぐすようにしており、ちゃんとほぐせていないと、翌日の仕事のパフォーマンスに影響する気がするほどです。
2025年の振り返りと2026年の展望
このベストバイで振り返ってみると、ギャルソンやアニメT、機能性を重視した天然素材など、以前から興味があったものを継続して買っており、新たな挑戦はしてこなかったんだなぁ、とちょっと反省しています。とはいえ実は、25年ぶりくらいに買ったウールのロングコートなど、今回のベストバイには挙げなかったアイテムで挑戦はしているのですが、やはりそういったモノはベストバイにはなりづらいことを再認識しました。
今後、加齢による身体の衰えがますます進むでしょうが、老眼鏡を使うようになったことで、加齢とも上手く付き合える方法があることを実感しました。これからは加齢系のアイテムに対する出費が更に増えていくんでしょうね。まぁそれはそれで楽しめたらいいかなと思っています。
ここからはお仕事のお話。FASHIONSNAPで仕事を始めてから、1年ちょっとが経ちました。記事執筆を中心に色々やってきましたが、今年自分的に一番手応えがあったのは、ビューティビーストの山下隆生さんのインタビューです。少し前にあったビューティビーストの展示会で、取材後初めて山下さんにお会いしたのですが、この記事に対して感謝のお言葉を何度もいただいたうえに、この記事がきっかけでスタートしたプロジェクトもあったことをお聞きして、書き手冥利に尽きました。
FASHIONSNAPでは他にも色々書いていますので、年末年始のお暇なときに是非ご覧のいただければと。
で。これまではフリーランスとしてFASHIONSNAPに関わっていたのですが、2026年からはFASHIONSNAP一本でお仕事をすることになりました。なので、フリーランスの仕事は一旦は全てストップとなります。
そして、ワークマンのアンバサダーとしての活動も今年いっぱいとなります。正直、今のワークマンに与えた影響、というか生み出した売上はなかなかデカいと自負しております(笑)。以前のワークマン製品は、でっかいロゴプリントやネオンカラーのステッチなどの機能性とは無関係なデザインが、義務かと思うくらい必ず付いており、真っ黒のアイテムなんて、全く存在していなかったんです。ほんとに。機能性はそのままに、シンプルなデザインのアイテムが欲しい!とワークマンの中の人にお願いしたのが共同開発の原点でした。
これまで世に出してきた、ワークマン×山田耕史共同開発製品は、いったい何アイテムあったのでしょう。僕ですら把握できていません。アンバサダー活動は無給なので僕の懐が潤うことはありませんでしたが、自分が関わった服が多くの方々に着ていただけるという、非常に得難い体験をさせていただきました。川久保玲に憧れ、ファッションデザイナーになりたくてファッションの世界に身を投じましたが、機能性が高くてシンプルでベーシックなデザインの服を沢山世に送り出せたということは、ある意味夢が叶ったと言えると思います。お世話になった多くの方々に、この場を借りて感謝を申し上げます。ありがとうございました。これからも、ワークマンの発展を期待しております。
ということで、来年からはFASHIONSNAPでの活動を通じて、ファッションの楽しさをもっと広く深くお届けできればと考えています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!