先日スーツの販売着数の推移を見て、その落ち込みっぷりに驚きました。
スーツの販売着数の落ち込みっぷりがエグい。https://t.co/L1lWq4iJfw pic.twitter.com/vX7nXEggLV
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中! (@yamada0221) 2021年2月22日
スーツを着なきゃいけない、というお仕事も減っているでしょうし、そもそもテレワークで家から出さえもしない、という人も相当増えていると思います。
僕は以前から、スーツってこのまま衰退していくんだろうな…と思っていました。
ですが、ワークマン✗山田耕史共同開発のスーツ(セットアップ)を実際に着用してみて、少し考えが変わりました。
SOLOTEX(R)(ソロテックス)リバーシブルジャケット(オンラインストア商品ページ)
SOLOTEX(R)(ソロテックス)2WAYパンツ(オンラインストア商品ページ)
DotAir(R)(ドットエア)リバーシブルジャケット(オンラインストア商品ページ)
DotAir(R)(ドットエア) 2WAY(ウェイ)パンツ(オンラインストア商品ページ)
ワークマンのスーツをアクティブシーンで着てみてわかったこと
休日に公園で子供たちと遊んだり、ロードバイクに乗ったりという、アクティブなシーンで着用してみて感じたのは、ワークマンのスーツは着心地や動きやすさが一般的なスポーツウェアと同じくらい快適であること。
暖かくなったのでワークマンのドットエアスーツ(3月下旬発売)でロードバイクに乗ってみました。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中! (@yamada0221) 2021年3月15日
かなり通気性が高いので風が通り抜ける心地良さ。ストレッチ性もあり、前傾姿勢や脚の動きも妨げません。
パッカブル状態で収納していたのでシワシワですが、洗濯してハンガーにかけてたら元に戻る筈。 pic.twitter.com/uhW3ZNJpjn
また、着用した時に汗や泥などで汚れたとしても、洗濯機でラフに洗え、普通に干しておくだけOK。特にソロテックススーツはシワにができにくいという特徴があるので、基本的にアイロンは不要です。
つまり、ワークマンのスーツには一般的なスーツのネガティブな要素である、堅苦しさやメンテナンスの面倒臭さがほぼゼロなんです。
スーツってやっぱり格好良い
快適でメンテナンスが楽なスーツは別にワークマンの専売特許ではありません。例えば大手紳士服チェーンAOKIでもソロテックス生地が用いられたスーツが販売されています。
他にも、セレクトショップ、GUなどのファストファッションブランド、新興ブランドなどなど、様々なブランドが快適でメンテナンスが楽なスーツを打ち出しています。
ワークウェアスーツが新戦略発表会を開催し、キービジュアルに起用した女子100mハードルの日本記録保持者である寺田明日香選手が登場。会場ではハードル走を披露しました。詳細は後ほどレポートします。 pic.twitter.com/8bafdiqFFi
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) 2021年2月16日
上下で4,800円(税込)という価格や、リバーシブルというインパクトは強いものの、ワークマンのスーツが飛び抜けて革命的なアイテムという訳ではないのです。
先日、ショッピングモールでこんなPOPを見ました。
スーツカンパニーのスーツ離れ。 pic.twitter.com/PgwE7lvFqr
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中! (@yamada0221) 2020年10月17日
そもそも、カジュアルファッションも勝ち組はユニクロだけ、と言われるくらいの超ウルトラレッドオーシャン。カジュアルファッションを長年提案し続けていたブランドがしのぎを削りまくっています。そんな中、スーツ屋さんが提案するカジュアルって、どれくらいの人が求めているんでしょう?
若者にスーツの格好良さを伝える
スーツのネガティブな要素は、堅苦しさやメンテナンスの面倒臭さ。
では、スーツのポジティブな要素ってなんでしょう?
僕が一番に思いつくのは、単純に格好良いということ。僕はスーツを着る仕事をしたことがないから特に、かもしれませんが、たまにスーツを着るとなんか自分が「デキる男」みたいに思えてしまいます笑。また、スーツ姿の男性を好きな女性も多いですよね。
僕は、スーツの復活に残された最後の手段は、格好良さをアピールすることではないかと思っています。
例えば、スーツ姿が格好良い過去のスターはいくらでもいますよね。007とか、三船敏郎とか。他に政治家の白洲次郎など、分野を問わずいくらでも挙げられると思います。
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個人的には北野武のスーツ姿が好きです。
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特に最近のファッションはアーカイブが人気。歴史に興味を持っている若者は確実に一定数存在しています。
そういった若者たちに格好良さがちゃんと伝われば、スーツはファッションアイテムの1つとして生き残っていけるのではないでしょうか。
「スーツバブル」が終わっただけ
とはいえ、以前のようなスーツの需要が戻ってくるとは僕には思えません。そう言えば、こんな記事を書いたことがありました。
www.yamadakoji.com バイクやロック、映画などの若者文化の象徴であるジーンズは、それまで見たことがない新鮮なアイテムだったので、日本に上陸して爆発的な人気を集めました。
ですが、今はジーンズもスーツ同様、売れなくなったと言われているアイテムの1つです。
その理由はジーンズが一般的な存在になり、数あるデザインパンツの1つになったからではないか、というのが↑の記事のおおまかな内容です。
これと同じように、ビジネスシーンでの必須アイテムとして需要が高かった「スーツバブル」は現在終わりつつあり、今後は数あるファッションアイテム(スタイル)の1つになるのではないでしょうか。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!