僕が2019年にワークマン公式アンバサダーに就任したのは2019年(以前は「公認」アンバサダーだったと思うんですが、今は「公式」のようです)。
今季の2021年秋冬シーズンでは、自分でも把握し切れない程多数の共同開発製品が発売されています。
共同開発製品がメディアで紹介されることも増えました。
日経トレンディのベストバイに、ワークマン✕山田耕史モンスターパーカーが選ばれてますねぇ。嬉しいすね。 pic.twitter.com/RUxhKPKw5w
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年9月25日
話題にして貰えるのは嬉しい事なんですが、ワークマンの取り上げられ方に違和感を覚えることがたまにあります。ワークマンの比較対象としてユニクロが挙げられていることが結構多いんですよね。ワークマンとユニクロがライバルのように扱われている記事もよく目にします。
ワークマンとユニクロの違い
「低価格の衣料品」としてはワークマンとユニクロは同じカテゴリかもしれませんが、僕的にはワークマンが売っているのはあくまで作業服、そしてユニクロはファッションブランドだという認識です。
ユニクロは柳井正さんの実家が経営していたVANなどを扱うメンズショップが母体となっています。つまり、ファッションを売る事が柳井さんのルーツですし、クリストフ・ルメールやジル・サンダー女史などの数多くの世界的なファッションデザイナーとのコラボレーションを長年続けていることも、ユニクロがファッションブランドであることを雄弁に物語っています。
それに対し、ワークマンはあくまでもワークブランド。そして作業服にとって最も重要なのは機能性だと思っています(もちろん僕個人の考えでワークマンの公式見解ではありません。以下同)。
思えば、ロードバイクで往復40kmの道のりを通勤していた会社員時代に、真冬の足先の冷えを防止するグッズを探していて、ワークマンの靴下の情報をネットで見つけたのが、僕とワークマンの出会いでした。
そういった事を思い出して、先日こんなツイートをしました。
元々僕はワークマンの「ワークアイテムならではの機能性」に興味を持ちました。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年10月20日
アンバサダーになった今も同じで、日常生活での不便、不快を改善できないか?というのが多くの共同開発製品の出発点です。
ワークマンは低価格ブランドにくくられがちですが、ワークマンのウリはあくまでも機能性。続く
それがファッションの会社であるユニクロ等とは大きく違う点だと、個人的には思ってます。
— 山田耕史 (@yamada0221) October 20, 2021
なので、僕のブログで紹介する時も主軸は機能性。
デザインについてリクエストしてるのは基本的に「シンプルでベーシック」であることだけ。そうして、できるだけ多くの人に着てもらいたいと思ってます。続く
これまで服ってファッション性で選ぶ事が主流でしたが、ワークマンでは機能性を重視している人が多いのではないでしょうか。
— 山田耕史 (@yamada0221) October 20, 2021
しかも低価格なので、誰でも気軽に手に入れられるのが、革新的だと思っています。
日常生活をより便利で快適にするツール。これが僕の考えるワークマン製品の最大の魅力です。
高機能を日常に活かすシンプルデザイン
僕にとって、ワークマン×山田耕史共同開発で追求しているシンプルでベーシックなデザインは、目的ではなく手段です。
僕がファッションアナリストという肩書を名乗っているので、共同開発製品ではファッション性を重視しているというイメージがあるかもしれませんが、それは違います。
カラー展開やアイテムの提案などをすることもありますが、基本的にデザインについては「シンプルでベーシックにして欲しい」、ただそれ一点のみです。
僕の著書、「結局、男の服は普通がいい」のメインテーマ「普通服」もそうですが、シンプルでベーシックなデザインの服は、流行の影響を受けにくいので長い期間着られ、老若男女誰にでも似合い、汎用性が高いので着回しも効きます。
以前のワークマンは、違和感なく普段着に取り入れるには少し難いワークシーンに特化した独特なデザインの製品がほとんどでした。
ですが、シンプルでベーシックなデザインにすることで、ワークマン製品が元々持っていた高い機能性を、誰もが気軽に日常生活に活かす事が可能になるのです。
雨の下北沢での体験
その顕著な例が、先日の僕のこの体験。
雨の下北沢。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年10月22日
ワークマンのソロテックスステンカラーコートを着てるんですが、パパッと払えば水滴が落ちてくれます。
例えば古着屋さんに入るときに商品が濡れちゃうかも、なんて気兼ねをしなくていいのもメリットですね。 pic.twitter.com/O64IyCMCE7
超大きい内ポケットにパッカブルにできるの、地味だけどとても便利。
— 山田耕史 (@yamada0221) October 22, 2021
鞄にしまっても嵩張りません。 pic.twitter.com/Tz7SnTGPnB
これまで、防水性や撥水性をウリにした製品はワークマンにも数多く存在していましたが、今回の「SOLOTEX蓄熱ステンカラーコート」は本当にシンプルでベーシックなデザインなので、着用シーンも合わせられるアイテムも、着用する人もかなり幅広くなっていると思います。スーツにもジーパンにも合わせられますし、おじいちゃんでも中学生でも着られるでしょう。
SOLOTEX(R)ソロテックス使用 蓄熱ステンカラーコート(オンラインストア商品ページ)
同じような事が、最近他にもありました。
とある事情でしばらくできていなかったトレイルウォーキングを再開。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年9月7日
昨日はワークマンさんとの打ち合わせにソロテックススーツを着て行き、帰宅後ソロテックスパンツでウォーキングしてみましたが、全くのノーストレスでした。 pic.twitter.com/aLgkDhZP03
SOLOTEX(R)ソロテックス使用 2WAYパンツ(オンラインストア商品ページ)
スーツで打ち合わせに行った後、帰宅してそのままのパンツでスポーツができるという体験ができるのも、高機能×シンプルデザインという特徴があるからこそだと思います。
初めての共同開発製品である「AERO STRETCH ウォームスラックス」なんかは、高機能×シンプルデザインの象徴的存在だと自分では思っています。
AERO STRETCH(エアロストレッチ) ウォームスラックス(オンラインストア商品ページ)
ワークマンの製品はファッションアイテムではなく、根源的な意味での「衣食住」の衣であると言えるのではないでしょうか。
日常生活をより便利で快適に
現在もワークマンの中の人と、2022年春夏の共同開発製品の企画を進行させています。
今日は朝からこちらで打ち合わせ。近々、面白い発表ができます! pic.twitter.com/QLF9ANYhgK
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年9月6日
ワークマンの機能性の高さを日常に活かす方法は沢山あると思います。例えば、「トレンドのデザイン」も方法のひとつかもしれませんし、もっと他の方法もあるでしょう。
ですが、僕はひとりでも多くの人の「日常生活をより便利で快適にするツール」となるよう、「シンプルでベーシックなデザイン」を追求した共同開発製品を提案して行ければと思っています。