山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

最近のワークマンがファッションオタク的にも「使える」とってもシンプルな理由。

少し前に、ツイッターでこんなコメントをいただきました。

「アウトドア系のベストも検討しましたがどうもロゴが邪魔で」

たしかにそのお言葉通り、ワークマン×山田耕史共同開発「フレイムテック洗えるフュージョンダウンモンスターベスト」には、ロゴはありません

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機能性が高い服=ロゴ入りの服

もちろん、ロゴがない服は世の中に沢山あります。

ですが、その対象を機能性が高い服に限定すると、話がかなり変わってきます。

機能性が高い服で真っ先に挙がるのが、アウトドアブランドやスポーツブランドのものでしょう。

アウトドアショップやスポーツショップに行けば一目瞭然ですが、そういった機能性が高い服のほとんどに、ブランドロゴが目立つように入れられているのです。

ノースフェイスのダウンジャケットしかり、ナイキのトラックジャケットしかり。

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機能性が高い服=ロゴ入りの服と言ってしまってもいいくらいです。

無論、機能性が高いロゴなしの服もなくはないのですが、なかなかレアですし、そういった服の場合、機能は高くてもすんごくお値段が張ったり、逆に機能が全然大したことなかったり、なんてことが結構あります。

 

機能性とは無関係なデザインは全て削ぎ落とされた

上掲の「モンスターベスト」だけでなく、ほとんどのワークマン×山田耕史共同開発製品は、機能性とは無関係なデザインは全て削ぎ落とされた、非常にシンプルでベーシックなデザインになっています。

例えば、「フレイムテック洗えるフュージョンダウン リトルモンスターパーカー」や、「フワテック アーバンスーツジャケット」の、見える場所には全くロゴがありません

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「超撥水ウォームシェフパンツ」には、左ポケットのリフレクターテープにロゴが入っているだけ。普通に着用していたら、その存在にすら気づかないくらいの小ささです。

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ワークマン×山田耕史共同開発製品の原点

僕が出会った頃のワークマンのデザインは、今とは全く違いました。

アウター、インナーなどアイテムを問わず、でっかいロゴがどーーん!、よくわからないグラフィックがばーーん!と入った、お世辞にもセンスが良いとは言えないデザインのものが中心でした。

割と最近に思える2018年ですら、こんなにロゴがどーーん!としていました。

僕はワークマンのワークウェアで培った高い機能性が素晴らしいと思ったので、当時からワークマンの中の人にこんなことをよく言っていました。

「ロゴをなくして!」

「カラーステッチをなくして!」

「とにかくデザインはシンプルに!」

「派手なカラバリはあってもいいから、真っ黒のもつくって!」

そういった僕のお願いが、ワークマン×山田耕史共同開発製品の原点でした。

服にロゴがないことのメリット

僕が著書「結局、男の服は普通がいい」で提案しているように、シンプルでベーシックなデザインの「普通服」には、おおまかに3つのメリットがあります。

・流行り廃りがないので長い期間着用可能

・誰にでも似合う

・様々な種類の服と相性が良い

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アディダスのトラックジャージーにナイキのスニーカーいうコーディネートはモヤモヤする

それともう1つ、服にロゴがないことのメリットがあります。

それは、ちょっとファッションオタク的な考え方になってしまうのですが、ブランドのカブりやミスマッチを気にしなくていい、というメリットです。

こちらは、現在のストリートシーンで多大な影響を持つ吉祥寺のショップ、the Apartmentのブログです。

 blog.the-apartment.net

トラックジャージーの紹介記事なのですが、ポイントになっているのはこの一節。

トラックジャージ着る時はメーカー縛りで足元の兼ね合いを気にするところですが、これはロゴなど一切入らないのでそこはポイント高いです

ここで紹介されているトラックジャージーには、スポーツブランドのアイテムには必ずある、ロゴが入っていません

前述の通り、たいていのトラックジャージーにはブランドロゴが入っています。


 

 


 

例えば、アディダスのトラックジャージーを着ているのに、スニーカーはナイキ、というコーディネートはなんかモヤモヤする、というファッションオタクは少なくないと思います。

とはいえ、トラックジャージーもアディダス、スニーカーもアディダス、なんてのは、超アディダス大好きっ子っぽくてなんだかなー。いや、そこまでアディダス好きだったらいいんだけど、自分はそこまでじゃないからなー、なんて思う人もいるでしょう。

それに加え、バッグや帽子などのブランドのカブりやミスマッチを考えると、もうそんなことを考えるのも嫌になってしまいそうですが、それでも気にしてしまうのが一部のファッションオタクだと思います笑。

特に、the Apartmentが打ち出しているような、ヒップホップカルチャーの影響が強いファッションはコーディネートのカブりやミスマッチを特に重視しているような気がしています。

 

ロゴのない服はニュートラル

ワークマンの服の機能は、別にワークマンの専売特許というわけではありません。

例えば、濡れないのに蒸れないレインウェア。

そんなレインウェアは、世の中に無数に存在しています。

ですが、そんなレインウェアにアウトドアブランドのロゴが入っていた場合、それを着ると、コーディネートが一気にアウトドアっぽくなってしまいます

もちろん、それがアリな人、アリな場合もあるでしょうが、「できればアウトドアっぽい雰囲気は出したくないなー」なんて、人、場合も沢山あると思います。

そんなときに、ロゴが入っていないワークマンの服は、ニュートラルなアイテムとしてとっても重宝するんです。

 

高い機能性をすんなりと日常に

機能性の高い服は、生活の質を高めます。

高い機能性を、すんなりと日常に落とし込める服。

それが、ワークマンの服です。

ロゴが入っていない機能服として、ワークマンは非常に稀有な存在だと思います。

その流れをつくったのは僕なので、絶対に忘れないでくださいね!笑