山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

ぺちゃんこになったニットの毛並みを東急ハンズの洋服ブラシで復活させました。

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先日クローゼットを整理して発見したコムデギャルソンオムのカーディガン。

学生時代はかなりヘビーローテションしていましたが、最近は随分長い間着ておらず、クローゼットの中の積み重なる服の下でずっと眠っていた為、毛並みがぺちゃんこになってしまっていました。

この毛並みを復活させるためにはブラシがけをする必要があるな、と思っていたところ、幅広く深いファッションの知識をお持ちで頼りにしているお友達、Euphonicaさんのツイッターで偶然にもこんなやり取りが。

便乗して僕も質問してみました。

 

馬毛と豚毛どっち?

ということで、まずはAmazonで物色。まず、Euphonicaさんがお使いのKENT。

馬毛でも、1,000円台前半というかなり低価格なものもありました。が、掲載されている画像を見ると、なんかちと信用できないなぁ感が。

僕がAmazonで見た中で良さげだと思ったのがこちら。

商品説明や、購入者のレビューを見ると基本的に馬毛の方が高価で、柔らかく、カシミアのような繊細な素材向け豚毛の方が総じてお買い得価格でウールなどの一般的な素材向け

 

東急ハンズなら沢山の実物を触って確かめられる

ナカタハンガーのを買ってしまおうかなと思ったんですが、ちょうど翌日は新宿にリサーチに行く予定だったので、品揃えが豊富であろう東急ハンズで実物を見てみることにしました。

店頭には予想以上に多種多様な洋服ブラシが揃っていましたが、僕が最も必要としていたニット用の洋服ブラシは、東急ハンズオリジナル商品でしか展開されていませんでした。なので、これを購入。

hands.net

また、最近は子供に汚される危険性が徐々に減ってきているので、これまであまり着ないようにしていたウール素材のジャケットやパンツを着ることが増えてきたので、ウール用のブラシも欲しいと思っていました

ウール用は他のメーカーでも多数展開されていましたが、どうせなら同じメーカーで揃える方が良いと思ってので、ウール用も東急ハンズオリジナルを購入

hands.net

 

ぺちゃんこになったカーディガンの毛並みは復活するのか?

こちらが件のコムデギャルソンオムのカーディガン。約20年前に購入しました。

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毛並みがぺちゃんこになっているの、伝わりますかね?

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別角度から。

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さて、早速ブラッシングしていきましょう。ググってみると、東急ハンズのサイトで洋服ブラシの使い方が紹介されているのを発見。

hands.net

ニットは以下のような方法が良いそうです。

基本、ブラシは衣類の縦糸に向かってかけるものなのですが、セーターなど編んである衣類は、縦糸と横糸が複雑にからんでいます。ですので、縦ではなく斜めにかけるのが賢いやり方。縦糸、横糸それぞれの間にかけていくイメージでブラッシングをしてみてください。

こちらが東急ハンズオリジナルの洋服ブラシ。左がニット用、右がウール用。両方とも3,190円です。

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ニット用はニットの起毛に適した真鍮と、ほこりを払い、生地を整えるのに適した豚毛が用いられています。それに対し、ウール用は毛並みを整えるのに最適な馬毛を使用。

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手前がニット用。奥がウール用。ウール用には「FOR WOOL」とあるのに、何故かニット用には何も書かれていません。

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ニット用。周囲の黒っぽいのが豚毛。中心の金色っぽいのが真鍮です。

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こちらはウール用。ウール用の方が毛足に遊びがあり、手触りも柔らかです。

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結果発表〜!

で、上掲の方法通り、カーディガンにブラッシングをした後の画像がこちら。

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…画像で伝わるでしょうか…

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実際に見てみると、明らかに毛並みにふっくら感が出ています。ですが、画像で見ると、実際とは違いあまりふっくら感がわからないような…

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ビフォーアフターで画像を並べてみると、わかりやすいかもしれません。

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↑ビフォー↓アフターです。

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↑ビフォー↓アフター。

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わかりづらいかもしれませんが、実物を実際に見てみるとビフォーアフターでは明らかに違います

 

気分良く着られるようにメンテナンスを

以前の記事でもご紹介しましたが、今回ブラシがけで復活させた田中オムなんかはかなりの回数の着用を経た今の状態でも十分な価値があります

www.yamadakoji.com

ですが、やはり毛並みがぺちゃんこになっていたら、価値は激減してしまうでしょう。

そもそも、僕が以前から洋服ブラシでちゃんとメンテナンスをしていたら、今回のように毛並みがぺちゃんこになってしまうこともなかったと思います。

このカーディガンを手放すつもりは現時点では全くありませんが、将来手放すときにも価値が落ちていないように、そして何よりも今自分が気分良く服を着られるように、日頃丁寧にメンテナンスすることは必要だなと、今回痛感しました。