先日クローゼットを整理して発見したコムデギャルソンオムのカーディガン。
学生時代はかなりヘビーローテションしていましたが、最近は随分長い間着ておらず、クローゼットの中の積み重なる服の下でずっと眠っていた為、毛並みがぺちゃんこになってしまっていました。
RT クローゼットの奥底から発掘した、田中オムのカーディガン。あれ、こんなの持ってたっけ状態でした…ごめん…
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年11月11日
網目が圧縮されているような感じになっているので、ブラシとかを使って復活させたいと思います。
まずはブラシの物色。 pic.twitter.com/G5hZMOGbe5
この毛並みを復活させるためにはブラシがけをする必要があるな、と思っていたところ、幅広く深いファッションの知識をお持ちで頼りにしているお友達、Euphonicaさんのツイッターで偶然にもこんなやり取りが。
ブラシ、使ったほうがいいです。毛玉がほぐれますし、毛の流れも落ち着きます。 #Peing #質問箱 https://t.co/pGMERom0Bn
— Euphonica 横浜仲町台の洋品店 (@Euphonica_045) 2021年11月11日
便乗して僕も質問してみました。
僕も丁度気になってました。ニットブラシ、どこの使ってます?
— 山田耕史 (@yamada0221) November 11, 2021
そんな凄いのは使ってませんよ。普通に売っているKENTのです。でもいままで不満を感じたことはありませんし、そこまでメーカーとかブランドにこだわらなくてもいいかなとは思います。いいのはいいですけどねー。
— Euphonica 横浜仲町台の洋品店 (@Euphonica_045) November 11, 2021
馬毛と豚毛どっち?
ということで、まずはAmazonで物色。まず、Euphonicaさんがお使いのKENT。
Amazonをざっと見ると、馬毛と豚毛があって豚毛の方がお手頃ですね。
— 山田耕史 (@yamada0221) November 11, 2021
こちらはKENTのカシミア、ウール用の豚毛で5,199円。https://t.co/mDp5VWRyQ0 pic.twitter.com/vib5NQa0fG
馬毛でも、1,000円台前半というかなり低価格なものもありました。が、掲載されている画像を見ると、なんかちと信用できないなぁ感が。
馬毛で1,380円てのもありますね。
— 山田耕史 (@yamada0221) November 11, 2021
この使用前使用後の画像はどうかと思いますが笑https://t.co/170ShHbsji pic.twitter.com/ch28Qh7dV5
僕がAmazonで見た中で良さげだと思ったのがこちら。
ナカタハンガーというハンガーメーカーの日本製ブラシ。豚毛3,300円、馬毛7,700円。良さげ。https://t.co/9Y8EIJ8vRfhttps://t.co/pmn3Djjmr3 pic.twitter.com/RPfk643ctU
— 山田耕史 (@yamada0221) November 11, 2021
商品説明や、購入者のレビューを見ると基本的に馬毛の方が高価で、柔らかく、カシミアのような繊細な素材向け。豚毛の方が総じてお買い得価格でウールなどの一般的な素材向け。
KENTの豚毛はカシミア用と銘打ってあるものの、カシミア用としては毛が固いというレビューが複数。
— 山田耕史 (@yamada0221) November 11, 2021
ナカタハンガーのは、馬毛はカシミアOK、豚毛はNG。
ということで、カシミアに使うなら馬毛が良さそうですね。
僕は今はカシミアの服は持っておらず、使いたいのはウールなので豚毛で良さそうです。
東急ハンズなら沢山の実物を触って確かめられる
ナカタハンガーのを買ってしまおうかなと思ったんですが、ちょうど翌日は新宿にリサーチに行く予定だったので、品揃えが豊富であろう東急ハンズで実物を見てみることにしました。
洋服用のブラシをハンズで物色。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年11月12日
沢山の種類を触って確かめられるのがいいですね。
ハンズオリジナルのニット用とウール用を購入。
お手入れしまくって、使い勝手をブログでご紹介しますね。 pic.twitter.com/oLPmPPqdjw
店頭には予想以上に多種多様な洋服ブラシが揃っていましたが、僕が最も必要としていたニット用の洋服ブラシは、東急ハンズオリジナル商品でしか展開されていませんでした。なので、これを購入。
また、最近は子供に汚される危険性が徐々に減ってきているので、これまであまり着ないようにしていたウール素材のジャケットやパンツを着ることが増えてきたので、ウール用のブラシも欲しいと思っていました。
最近ギャルソンをはじめとしたデザイナーズものをまた着ることが増えているんですが、単純な気分だけじゃなくて、子供たちの成長も関係しているのに気付きました。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年11月11日
まだまだ油断はできませんが、普通にしてたら汚されたり破られたりする危なっかしさは少しずつ減って来てるんですよね。
相変わらず高いギャルソン熱。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年10月29日
今日はなかなか着用する機会のない、大学の卒業式用に買った田中オムのセットアップ。
パッと見は普通のスーツにしか見えませんが、実はディテールや生地の使い方が凄いんです。
この画像じゃ伝わらないので、いつかブログで徹底的に解剖するのもいいかなと思います。 pic.twitter.com/rwgMjgTZ8d
今日もギャルソン。90sプリュスのニットと田中オムのパンツ。どちらも20年以上の服ですね。
— 山田耕史 (@yamada0221) 2021年11月12日
帰宅後、今日手に入れたニット用のブラシとウール用ブラシでしっかりお手入れしました。 pic.twitter.com/NkcOweLGaE
ウール用は他のメーカーでも多数展開されていましたが、どうせなら同じメーカーで揃える方が良いと思ってので、ウール用も東急ハンズオリジナルを購入。
ぺちゃんこになったカーディガンの毛並みは復活するのか?
こちらが件のコムデギャルソンオムのカーディガン。約20年前に購入しました。
毛並みがぺちゃんこになっているの、伝わりますかね?
別角度から。
さて、早速ブラッシングしていきましょう。ググってみると、東急ハンズのサイトで洋服ブラシの使い方が紹介されているのを発見。
ニットは以下のような方法が良いそうです。
基本、ブラシは衣類の縦糸に向かってかけるものなのですが、セーターなど編んである衣類は、縦糸と横糸が複雑にからんでいます。ですので、縦ではなく斜めにかけるのが賢いやり方。縦糸、横糸それぞれの間にかけていくイメージでブラッシングをしてみてください。
こちらが東急ハンズオリジナルの洋服ブラシ。左がニット用、右がウール用。両方とも3,190円です。
ニット用はニットの起毛に適した真鍮と、ほこりを払い、生地を整えるのに適した豚毛が用いられています。それに対し、ウール用は毛並みを整えるのに最適な馬毛を使用。
手前がニット用。奥がウール用。ウール用には「FOR WOOL」とあるのに、何故かニット用には何も書かれていません。
ニット用。周囲の黒っぽいのが豚毛。中心の金色っぽいのが真鍮です。
こちらはウール用。ウール用の方が毛足に遊びがあり、手触りも柔らかです。
結果発表〜!
で、上掲の方法通り、カーディガンにブラッシングをした後の画像がこちら。
…画像で伝わるでしょうか…
実際に見てみると、明らかに毛並みにふっくら感が出ています。ですが、画像で見ると、実際とは違いあまりふっくら感がわからないような…
ビフォーアフターで画像を並べてみると、わかりやすいかもしれません。
↑ビフォー↓アフターです。
↑ビフォー↓アフター。
わかりづらいかもしれませんが、実物を実際に見てみるとビフォーアフターでは明らかに違います。
気分良く着られるようにメンテナンスを
以前の記事でもご紹介しましたが、今回ブラシがけで復活させた田中オムなんかはかなりの回数の着用を経た今の状態でも十分な価値があります。
ですが、やはり毛並みがぺちゃんこになっていたら、価値は激減してしまうでしょう。
そもそも、僕が以前から洋服ブラシでちゃんとメンテナンスをしていたら、今回のように毛並みがぺちゃんこになってしまうこともなかったと思います。
このカーディガンを手放すつもりは現時点では全くありませんが、将来手放すときにも価値が落ちていないように、そして何よりも今自分が気分良く服を着られるように、日頃丁寧にメンテナンスすることは必要だなと、今回痛感しました。