山田耕史のファッションブログ

服選びをかんたんに、自分らしく。

【スタジオ・ボイス1998年7月号】マルタン・マルジェラのクリエイションの真髄。【90sアーカイブ】

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

初の書籍 「結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式」発売中!

f:id:yamada0221:20200309113250j:plain

商品ページ:Amazon楽天ブックスヨドバシドットコム

f:id:yamada0221:20201117143739j:plain

90年台のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、90sアーカイブ。

www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

 

表紙が完全にマルタン・マルジェラ

今回ご紹介するのは、スタジオ・ボイス1998年7月号Vol.271特集はマルタン・マルジェラです。新聞紙の切り抜きをコラージュした挑戦的な表紙。この余白の多さがいかにもマルタン・マルジェラな雰囲気です。 

f:id:yamada0221:20201117104016j:plain

マルタン・マルジェラは僕にとって90年代を代表するファッションデザイナーのひとり。90年代がテーマの座談会には、90年代の象徴として当時購入したマルタン・マルジェラのエイズTシャツを着て行きました。

facy.jp

 Amazonで調べてみると、最も安い出品で5,629円。だいたい6,000円前後が相場のようです。 

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 1998年 07月号vol.271

f:id:yamada0221:20201117141814j:plain
|画像タップでAmazon商品ページへ|

記事のアップ前にツイッターでご紹介すると早速反応をしていただき、マルタン・マルジェラの人気の高さを再認識しました。

まずはスタジオ・ボイスについて、ウィキペディアから引用します。インファスは大内順子でお馴染みテレビ東京で放送されていたファッション通信を制作していた会社でもありますね。  

1976年9月に創刊された日本の月刊カルチャー雑誌である。INFASパブリケーションズ(旧株式会社流行通信)発行

最盛期の発行部数は約10万部であったが、その後部数が減少し、広告収入も落ち込んだことから、2009年8月6日発売の2009年9月号(通巻405号)をもって休刊した[2]。ただし、オンライン版のSTUDIO VOICE ONLINEは継続されている。その後、2012年11月、2013年9月に特別号が発売された。

ja.wikipedia.org

ツイッターアカウントもあります。

twitter.com

ということで内容に。リーバイス広告。トラッカースリムジャケット。

f:id:yamada0221:20201117104034j:plain

ポール・スミスデザインのミニ。割と最近、近所で走っているのを見かけました。当時、メンズデザイナーズブランドでポール・スミスは一二を争う人気の高さを誇っていました。

f:id:yamada0221:20201117104043j:plain

ベネトングループのブランド、シスレー広告。

f:id:yamada0221:20201117104057j:plain

長い間見てないなーと思って調べてみたら、現在はリアル店舗は京都にしかないようです。

www.sisleyjp.com

J-PHONE広告。ケンウッド製です。

f:id:yamada0221:20201117104108j:plain

資生堂の整髪料アンタイド広告。鈴木一真さん。

f:id:yamada0221:20201117104121j:plain

f:id:yamada0221:20201117104138j:plain

バレンシアガのデザイナーにナルシソ・ロドリゲスが就任したという記事。

f:id:yamada0221:20201117104151j:plain

こちらが現在のバレンシアガ…同じブランドとは思えません笑。

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by Balenciaga (@balenciaga)

www.instagram.com

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by Balenciaga (@balenciaga)

www.instagram.com

フィアット、パンダ広告。好きなデザイン。

f:id:yamada0221:20201117104208j:plain

トランスコンチネンツの時計!こういったレトロフューチャーデザインが当時流行っていたんですよね。商品のデザインだけでなく、広告のビジュアルもかなりレベルが高いですね。

f:id:yamada0221:20201117104223j:plain

 

王道であり核心であるマルタン・マルジェラ

で、ここからがマルタン・マルジェラ特集です。

”マルジェラの創造物は意外性に充ちていつつも、王道であり核心なのである”

f:id:yamada0221:20201117104233j:plain

これは…マルタン・マルジェラのアトリエの郵便受けですかね?

f:id:yamada0221:20201117104416j:plain

1998年秋冬コレクション。

f:id:yamada0221:20201117104425j:plain

小説家、シドニー・ピカソによる1998年秋冬コレクションの解説。

f:id:yamada0221:20201117104434j:plain

f:id:yamada0221:20201117144127j:plain

後のQ&Aページの質問者4人による、マルジェラ評。

お馴染みユナイテッドアローズの栗野宏文さんの文章が一番共感できました。

”単なる服のデザインではなく時にはその構造それ自体を徹底して追求したり、社会との関係性といった視点で服を開いていく行為、それ等の全てに、服を創ることそのものと、それを着るヒトの存在へのとてつもなく深い愛を感じさせてくれ、勇気を与えてくれる、それが僕にとってのマルタン・マルジェラです”

さすが栗野さん。

右下にあるファッション誌ストリートの別冊として発売された、マルタン・マルジェラの写真集も持っていますので、そのうちご紹介できればと思います。

f:id:yamada0221:20201117104505j:plain

前衛写真家、マーク・ボスウィックによる1998年秋冬コレクションのビジュアル。

f:id:yamada0221:20201117125126j:plain

f:id:yamada0221:20201117104524j:plain

ベルギーの写真家、ロナルド・ストープスがアントワープで撮影したビジュアル。

f:id:yamada0221:20201117104535j:plain

f:id:yamada0221:20201117104547j:plain

f:id:yamada0221:20201117104614j:plain

ロナルド・ストープスは他にもヘルムート・ラングの作品などを撮影しています。

fashionpost.jp

 

回答が空欄のQ&A

”66Q&A to Maison Martin Margiela”

栗野さんら4人とスタジオ・ボイスのエディターによる、マルタン・マルジェラへの質問とその答えです。面白いのが、回答が空白になっている質問があるところ。例えば栗野さんの「ロック・バンドのライブには行きますか?」「クラシックで好きな作曲家や曲はありますか?」というような質問には無回答です。

f:id:yamada0221:20201117104623j:plain

”Q:ファッション史のなかで、貴方が最もエポックな発明だと思うものは何ですか?

A:衣類”

f:id:yamada0221:20201117104636j:plain

マルタン・マルジェラのエキシビションで行われた、衣類を最近で色付けさせるという試み。

f:id:yamada0221:20201117104647j:plain

昨年観たマルタン・マルジェラの映画で知りましたが、このエキシビションはマルタン・マルジェラ本人が手掛けたものではなかったそうです。

f:id:yamada0221:20201117104658j:plain

fnmnl.tv

日本での取扱店リスト。アドバンスドチキューとか、超懐かしいですね。行ったことなないのですが笑。

f:id:yamada0221:20201117104710j:plain

 

なんでもないモノを美しいモノに生まれ変わらせる

過去のアーチザナルプロダクション(手仕事による作品)のコラージュ。個人的に一番マルジェラらしさが出ていると思うコレクションです。

f:id:yamada0221:20201117104754j:plain

磁器の破片を繋ぎ合わせたベストや、ボディ(人台)でできた服など、既成概念をぶっ壊しまくる作品の数々。

f:id:yamada0221:20201117104805j:plain

当時、文字通り度肝を抜かれたのがこのページ。XXXXLサイズ(タイプミスじゃありません笑)のタンクトップの上からシースルー素材のTシャツを着せ、ドレープが豊かなドレスのように見せている作品です。

f:id:yamada0221:20201117104820j:plain

どこにでもあるなんでもないモノを美しいモノに生まれ変わらせるということに感動しました。

ファッションとは何か、美しさとは何か、クリエイションとは何か。これを見て色々考えさせられ、強く影響を受けました。

僕にとってコムデギャルソンの川久保玲に次いで影響を受けたファッションデザイナーがマルタン・マルジェラで、そのクリエイションの真髄はこの1ページにあると思っています。

シーズンのスタンプも90sマルジェラを象徴するデザインですね。

f:id:yamada0221:20201117104831j:plain

 

伝説のマルジェラエルメス

そして、これだけアヴァンギャルドな作風のマルタン・マルジェラを、フランスの伝統の象徴と言える老舗メゾン、エルメスがデザイナーに起用するなんて、全く想像も付きませんでした。

f:id:yamada0221:20201117104841j:plain

そして、世に送り出されたのがこの素晴らしい作品の数々。洗練された美しい服でありながら、前衛的なデザインが取り入れられている、まさにマルジェラとエルメスという奇跡の組み合わせでしか実現できなかったであろうコレクションです。ここでマルタン・マルジェラ特集は終わり。

f:id:yamada0221:20201117104852j:plain

 

カウボーイビバップとの出会い 

スウォッチ広告。スウォッチも90年代を代表するブランドの1つですね。

f:id:yamada0221:20201117104906j:plain

こちらはアーティスト、ジョアン・フォンベルタに関する記事。

f:id:yamada0221:20201117104915j:plain

f:id:yamada0221:20201117104923j:plain

f:id:yamada0221:20201117104936j:plain

カシオの腕時計、データバンクの広告記事。読み応えあります。

f:id:yamada0221:20201117104947j:plain

カルチャー紹介ページ。僕はここで、カウボーイビバップの存在を知りました。かなりハマり、サントラも全て購入したほどです。

f:id:yamada0221:20201117105003j:plain

今YouTubeで検索してみたんですが、普通に本編が観られるようになっていますね…そのうち消される可能性大でしょうが。とても面白いオススメ作品です。

www.youtube.com

映画紹介。

f:id:yamada0221:20201117105014j:plain

アート紹介。

f:id:yamada0221:20201117105024j:plain

f:id:yamada0221:20201117105034j:plain

 

ブレイク直後のMISIA

音楽紹介。そういや、僕が通っていた関西学院大学の学祭に当時大ブレイクしていたMISIAが来たんですよね。ブレイクする前にオファーしたから実現したと聞いた覚えがあります。

f:id:yamada0221:20201117105043j:plain

中芝と呼ばれる、大きな芝生広場での野外ライブ。無料だったので凄い人の数でした。

f:id:yamada0221:20201117142646j:plain

https://www.zoukei.net/kobe/kwanseichushiba.html

オフィシャルのヒストリーにも掲載されていますね。

10/18〜 COLLEGE TOUR '98
6大学での学園祭。関西学院大学野外特設ステージ、初の野外ライヴで観客は1万人を超えた!グランドに入りきらない観客が一目MISIAを見ようとキャンパスの窓という窓から、またある人は木の上によじ登って身を乗り出していた。

misiasp.com

f:id:yamada0221:20201117105053j:plain

プレイステーションのゲーム広告。

f:id:yamada0221:20201117105102j:plain

そのゲームの紹介記事。”布袋のギターとシンクロ体験”。

f:id:yamada0221:20201117105111j:plain

宇川直宏さんとボアダムスのアイさんの対談。

f:id:yamada0221:20201117105123j:plain

www.youtube.com

www.youtube.com

f:id:yamada0221:20201117105136j:plain

スーパーカーのインタビュー。

f:id:yamada0221:20201117105150j:plain

www.youtube.com

Gショックのバリエーションモデル、Gクールのタイアップ記事です。

f:id:yamada0221:20201117140029j:plain

アーティスト大竹伸朗さんインタビュー。

f:id:yamada0221:20201117105157j:plain

f:id:yamada0221:20201117105206j:plain

www.youtube.com

ヘアメイクアップイベントの広告。

f:id:yamada0221:20201117105216j:plain

なんか…よくわかりませんが、実験的なページ。

f:id:yamada0221:20201117105226j:plain

f:id:yamada0221:20201117105242j:plain

多摩美術大学広告。

f:id:yamada0221:20201117105254j:plain

地下鉄のザジ。名前は聞いたことあるけど、内容は全然知りません笑

f:id:yamada0221:20201117105305j:plain

金城武さん主演の映画、不夜城のDVD、ではなくCD-ROM!写真集みたいな感じっぽいですね。”金城武スクリーンセーバー&壁紙集”という特典が時代を感じさせます。

f:id:yamada0221:20201117105325j:plain

裏表紙は新聞紙のコラージュの表紙と呼応するような、余白の多いハイネケン。

f:id:yamada0221:20201117105340j:plain

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!