サスティナブルという言葉が最近流行りですが、個人的には「良い服を長く着る」というテーマは前からもこれからも変わらないだろうなぁと思っています。
せっかく買うんだったら長く着られる服がいいし、気に入って買った服ならできるだけ長く着たいので、これまでも靴やバッグの補修については記事でご紹介してきました。
でも、服のリペアってミシンが必要なことが多いので、ブログではなかなかご紹介できずにいました。
約20年前のギャルソンシャツの縮絨シャツ。ずっとヘビロテして洗い続けてたら縮んでちんちくりんになってしまいました。最近リンスを溶かしたお湯に浸けたら伸びることを知って調子に乗って伸ばしてたら、やり過ぎて穴が空いたのでリペア。本当はグレーの生地でやるべきなんですけどね。 pic.twitter.com/th3MkB0FzX
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2019年1月25日
今回ご紹介するのは服の染色。特別な道具は必要ないので、誰でも簡単にできます。染色するのは20年くらい前に購入した、FAKE LONDONというイギリスのデザイナーズブランドのシャツです。デザインは気に入っているのですが、襟がかなり色落ちしており、ここ数年はほとんど着ておらずクローゼットに眠らせていました。
20年くらい前に買ったFAKE LONDONというブランドのシャツ。ストライプ柄にタグをパッチワークして貼り付けているかなり攻めたデザイン。襟の部分がかなり色落ちしていて長い間着ていないので、いっそのこと染めてしまおうかと画策中。 pic.twitter.com/nfgNWWGHVf
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年2月20日
このシャツを購入したのは大阪心斎橋のファッションビル、ビッグステップにあったシップス。何故か鮮明に覚えています笑。当時、FAKE LONDONはシップス以外のセレクトショップでも扱われており、雑誌にも頻繁に登場していました。カシミアのニットなんかも出していましたね。
調べてみたら、FAKE LONDONは2006年にブランド終了。昔はリアムさんも着てたんすね。ユニオンジャックやナンバリング、ワンちゃんモチーフのアイテムなんかが雑誌でもよく取り上げられていた記憶があります。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2020年2月20日
https://t.co/ZzHMzVYm66 pic.twitter.com/LI7QKYLKUw
手軽に染色できるダイロンの新商品
このシャツをまた着られるように、生地を染めてしまおうと決めました。最近はあまりやっていませんでしたが、服の染色の経験は結構あります。服の染色でポピュラーなのが、ダイロンというメーカーの染料です。
市販されている染色剤で有名なのがダイロン。僕も何度も使ってことがあります。このシャツのボディは綿、タグはおそらく全てポリエステルなので、ボディは染まってタグはそのままになるはず。https://t.co/98di0eVynK pic.twitter.com/IWIcwrrBD7
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) February 20, 2020
ダイロンで染色する場合は熱湯が必要。しかも結構な量を使うので、面倒&危険でした。が、調べてみると僕が知らないうちにプレミアムダイという新商品が出ており、こちらは40度のお湯を使うとのこと。40度だったら蛇口から出るお湯で大丈夫ってことなのでかなり手軽になりますね。
ダイロンのプレミアムダイってのが出てるんですね。通常のは80度の熱湯を使うけど、プレミアムダイは40度のお湯でOK。ということで、こちらをポチり。Amazonよりも安かったヨドバシで購入。629円。https://t.co/WQVrl61LcB pic.twitter.com/gTPmhKoBsy
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) March 2, 2020
DYLON プレミアムダイ (繊維用染料) 50g
¥715
(記事執筆時の価格です)
僕が今回使ったのは黒(ベルベットブラック)ですが、カラーバリエーションはこんなにもあります。
こちらが染色の手順。
染められるのは綿や麻、レーヨン。ポリエステル、アクリル、ナイロンなどは染められません。 僕のFAKE LONDONのシャツは綿100%。タグはポリエステル素材のはずなので、デザインポイントであるタグはそのままになるだろうと予想していました。
空き時間ができたので染めてみましょう。まずは状況の確認。これを真っ黒に染めます。ボディは綿100%は染まりますが、タグの多く(多分全部)はポリエステル素材なので染まらないはず。 pic.twitter.com/Bp0kVZgP1u
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) March 11, 2020
画像付きの手順がAmazonに掲載されていました。まずはダイロンの粉末を40度のお湯500mlに溶かします。ペットボトルを使いました。で、バケツに40度のお湯6リットル(これはテキトー)を入れ、塩500g(結構多い)とさきほどつくった染料液を混ぜ、そこに服を漬け混ぜます。https://t.co/xDOK7funoL pic.twitter.com/NSMiYdLFL9
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) March 11, 2020
想定外の結果になりました
染色後、移染しないように単独で洗濯し、普通に干しました。真っ黒になると思っていたんですが、ネイビーになりました。元々あったストライプ柄もちょっと残っています。想定外の結果になりましたが、これはこれで良い雰囲気かなと思います。
結果をツイートするの忘れてました。染め終わってから、洗って乾かした状態がこちら。青色の生地だったからか、真っ黒にはならずネイビーに。真っ黒が理想でしたが、とりあえず色落ちは全く目立たなくなったし、落ち着いた色味になったので、これなら着られますね。もう一度染めたら真っ黒になるかな? pic.twitter.com/ObIQ3Z6coA
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) March 14, 2020
ビフォーアフター。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) March 14, 2020
デザインに惚れ込んで買ったから、20年前の服でもまだまだ着られます。良い服を永く着たいですね。 pic.twitter.com/LOnqquLbiF
ちなみに、サスティナブルなどの視点からこういった服の染色は最近また脚光を浴びているようです。
自分でやるのは面倒、という人は染色サービスを使うのもいいですね。
senken.co.jp www.d-department.com
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