10年以上住んでいるにもかかわらず、まだまだ知らない場所ばかりの東京を僕なりにディグ(掘り起こし)って、いく【トーキョーディグ】。
僕は東京が世界一ファッションの多様性がある街だと思っています。
そんな東京のファッションの素晴らしさを多くの人に伝えるために、この【トーキョーディグ】をベースにした英語ブログ「TOKYO FASHION DIG」の執筆を始めました。
【トーキョーディグ】のこれまでの記事はこちらです。
神戸に古着ブーム到来?
この記事でご紹介しているお店などは、グーグルマイマップで共有しています。
さて、トーキョーディグという銘打ちながら、前回と同じく今回も舞台は東京ではありません。
僕が生まれ育った街、神戸です。昨年年末に帰省しました。
神戸の好きな風景。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年12月30日
JR塩屋〜須磨間から見える海。 pic.twitter.com/7ahnaX2z3J
帰省したときは毎回、高校の軟式テニス部のときの仲間と飲んでいるのですが、今回はその飲みの時間までちょっと余裕があったので、気になっていた神戸の古着屋さん&古本屋さんを新規開拓してみました。
今日は旧友と神戸元町で飲み。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年12月30日
その前にちょっと時間がありそうなので、近隣の古着屋リサーチができればと。
再開発中のモトコー、古着屋が新規出店してる元町商店街、あとトアウエストまで周れるかな?
前回の記事でも触れましたが、ここ数年続いている古着ブームの影響もあってか、神戸で古着屋さんが立て続けにオープンしています。
特に、これまで古着屋さんが全くなかった元町商店街に複数できているという事態は、僕にとって結構驚きだったので、是非この目で確かめておきたかったのです。
元町商店街ってこれまで若者のファッションとはほぼ無縁な場所だったので、今後どうなるか楽しみですね。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年6月21日
元町商店街に『BIG TIME』っていう古着屋さんができるみたい。アメリカ・ヨーロッパを中心にヴィンテージ・インポートアイテムなど | 神戸ジャーナル https://t.co/H5AcZvZGyl
神戸にステップアヘッドが!
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年7月14日
元町商店街に『STEP AHEAD(ステップアヘッド)』っていう古着屋さんができてる。下北沢などを中心に展開、神戸初出店 | 神戸ジャーナル https://t.co/sdSDgEsroG
神戸のディープスポット、モトコーの今
ということで、時間はあまりありませんでしたが、神戸元町周辺をリサーチしてきました。
まずはモトコー。JR元町駅から神戸駅にかけての高架下のことです。
神戸を代表するディープなスポットで、古着屋さんだけでなく、中古レコード屋、ジャンク品を扱う怪しげなショップなどが軒を並べていて、僕も神戸にいた頃はよく訪れていました。
が、近々再開発されることが決まっており、訪れたのが12月30日ということも相まって、ほとんどのお店はシャッターを降ろしていました。
飲みから帰宅しました。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
今日の神戸元町探訪をざっくりと。
まず訪れたモトコー一番街はリニューアルで全店立ち退きなのかな?ほぼ全てのお店が閉まっており、シャッターに移転先を記しているところが多数。
軒先まで溢れたCD(拾い画像の4枚目参照)が有名だった、フリークアウトも移転するようです。 pic.twitter.com/WImHAXciBG
僕がJ-POPのCDをよくディグっていた、中古レコード屋「フリークアウト」も、既に閉店していました。
ちなみに、これは2021年年末に訪れたモトコーの様子。
結局ほとんど時間がなかったので、モトコーをチラッと。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2021年12月30日
CDをディグってた中古レコード屋さんや、銘店ミスターボンドは健在でした。 pic.twitter.com/70Gg07zux1
「フリークアウト」は僕的には単なる雑然とした中古レコード屋さんだったのですが、音楽ファンには有名な名店だったそうです。
ここは憧れの聖地! 行ける(気力がある)かなあ……
— 齋藤 (@saito_d) 2019年8月16日
同じような中古レコード屋はモトコーに沢山あったのですが、今回オープンしていたのはここだけでした。
同じくモトコー一番街で営業していた中古CDショップ。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
ここも昔からありましたね。
この光景も見られるのはあと少しなんでしょう。 pic.twitter.com/fxXHlbDEEK
神戸の銘店ミスターボンドの今後
その中古レコード屋を更に西に進むと、神戸を代表するショップであるミスターボンドがあります。
モトコーを代表する銘店、ミスターボンド。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
今後はどうなるか聞きたかったのですが、なんかややこしそうな客が店員さんに熱弁を振るっていたので、大人しく店を後にして、元町商店街に向かいました。 pic.twitter.com/baPtPbKlOW
インスタによると、今年の冬をもってモトコーのお店を閉め、他の場所に移転して営業は続けられるようです。
また、同じくモトコーの象徴的お店だった、柿本商店は既に元町商店街に移転済み。
拾い物ですが、こちらがモトコー時代の店舗。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年5月4日
ジャンクのパソコンや胡散臭いAV、刀剣など「誰が買うねん」的な怪しげなお店が並んでいたモトコーの奥地に、突如として現れるコンバースオールスターの大群が面白かったんですよねぇ。 pic.twitter.com/68iRfp0nYo
新店舗を見ておきたかったのですが、年末ということもあり閉まっていました。
モトコーから元町商店街に移転した、コンバースマニアの聖地柿本商店は年末だからか残念ながらお休み。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
ですが近くに神戸古書倶楽部という古本屋さんを発見。
以前からあったのかな?特に専門分野のない、昔ながらの街の古本屋という感じでした。 pic.twitter.com/onYini0pdy
元町商店街の古本屋
↑のツイートで既にモトコーから元町商店街に移動しています。
神戸に住んでいたときは特に興味がなかった古本屋さん。
神戸古書倶楽部では僕的には特に目ぼしいものは見つかりませんんでしたが、↓の清泉堂書店はファッション関係の本も数多く取り扱っており、しかもバーコード決済も使えるというナイスなお店。
n元町商店街の清泉堂書店という古本屋さん。調べてみると、以前は三宮にあったようです。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
クレカ、バーコード決済OKのナイスなお店。
アートや映画など、カルチャーも豊富で、80sPOPEYEなどもありました。
ここで入手したのは1994年出版のアクロスによる若者カルチャー本。表紙のピチTがいかにも90s。 pic.twitter.com/Y6bzgP3oUJ
神戸古書倶楽部も定期的に訪れたら掘り出し物に出会えそうな雰囲気なので、今後帰省したときに時間があれば寄ってみようと思っています。
古着屋開店ラッシュの元町商店街
元町商店街を東に進むと、まず目にしたのが古着屋ビッグタイム。
で、メインの目的の元町商店街に新規出店した古着屋さんを訪問。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
ビッグタイム、グレープフルーツムーンは元々あった2階建ての店のつくりを活かした豊富な商品数で、どこも見応えあり。
僕がよく行っている下北沢のレギュラー古着屋さんとはまた違った品揃えが新鮮でした。 pic.twitter.com/9NzVuyrlhA
東京は下北沢、高円寺にお店があり、他にも名古屋や広島、熊本など全国的に展開している古着屋さんです。
いまどきインスタはもちろんですが、ブログも運営されているのは、古着屋さんのブログ好きの僕としては嬉しい限り。
元町商店街に2店舗を構えている「グレープフルーツムーン」は、なんと北海道から鹿児島までのまさに全国展開の古着屋さん。
元町商店街はアーケード街なんですが、「ビッグタイム」も「グレープフルーツムーン」も、間口はそれほど広くはありませんが、どの店舗も奥行きが結構ある上にアーケード街の店舗を活かした古着屋さんでは珍しい2階建てになっているので、商品量が非常に多く、見応えあり。
扱っているのはレギュラー古着がほとんどで、WEGOやSPINNSなどのように新品も置いているのが印象的でした。
WEGOやSPINNSは、規模が大きくなるにつれて新品の割合が高くなり、現在はほとんどのお店が新品しか扱っていません。
ですが、昨今の古着人気により、古着を再び扱い始めているお店が増えつつあります。
今後、こういったお店の古着と新品の比率はどう変化していくのか。
注目だと思います。
神戸を代表する古着屋ジャンクショップ
さて、モトコーから元町商店街を歩き回っているうちに、飲みの時間が迫ってきました。
そこで最後に神戸を代表する古着屋さん、ジャンクショップを訪問。
飲みの待ち合わせ時間まであと少しだったので、最後はチェックしておきたいトアウエストの老舗、ジャンクショップファクトリーに。
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) December 30, 2022
古着と新品がミックスされた店内は久し振りに訪れても「お、これは」と手に取ってしまう商品が多数で見応えあり。やっぱり今でも好きなお店です。 pic.twitter.com/VNZkqR1lsb
こちら、以前はジャンクショップとジャンクショップファクトリーという2つの店名があった筈で、↑のツイートでもジャンクショップファクトリーとしているんですが、今はジャンクショップに統一されたのでしょうか?
ここで買ったドイツ古着はぼろっぼろになるまで着倒しました。
神戸の名店、ジャンクショップで10年くらい前に買ったドイツ古着のTシャツ。袖のステッチがほつれてきたので補修してみます。 pic.twitter.com/JayfxqOTXo
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2017年5月30日
定番のアメカジ古着から、アウトドア、ミリタリーまで幅広く、ナイスな品揃え。
古着だけでなく、セレクトアイテムも数多く扱っています。
今回訪れたときは、大好きな原宿のプロップスストアも扱っているスニーカーがあったので「流石!」と思いました。
大好きなプロップスストアがセレクトした、イタリアのファクトリーブランドのワークシューズ。良いですね。#古着屋さんブログhttps://t.co/iOuAGxEGtY pic.twitter.com/TFeZ5MdrcQ
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年10月25日
とっても美味くてとっても安い餃子屋
ちなみに、友人たちとの飲みは、ここ数年満園の一択。
本日の宴の舞台です。 pic.twitter.com/VZgkT1RhZ4
— 山田耕史 「結局、男の服は普通がいい」 (@yamada0221) 2022年12月30日
蒸し鶏や餃子が名物ですが、その他のメニューもとっても美味しく、そして価格もとってもお手頃。
かなりの人気店。
僕たちは予約していたので問題ありませんでしたが、かなり待ちの行列ができていました。
何故か、客のほとんどがオシャレな若者たち。
とはいえ、僕ら42歳のオジサンたちでも楽しく飲むことができました。
神戸は古着の街になるのか?
さて、本題に戻って神戸の古着屋さんについて。
古着ブームの発信地である下北沢をはじめ、今も全国的に古着屋さんは増え続けているようです。
今回はモトコーと元町商店街しか周れませんでしたが、元町のいわゆるオシャレスポットで以前から古着屋さんも多いトアウエストと栄町通は、ほとんどチェックできていません。
調べてみると、僕が訪れたことのない古着屋さんもまだまだ沢山あるので、時間を見つけて行ってみたいと思います。
最近の僕の買い物は古着屋さんがほとんどになっているので、神戸にももっと古着屋さんが増えて、関西を代表する古着の街になってくれたら嬉しいですね。