山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

聖地コムデギャルソン青山店と、聖地の住人が教えてくれた裏路地のラーメン。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

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10年以上住んでいるにもかかわらず、まだまだ知らない場所ばかりの東京を、僕なりにディグ(掘り起こし)っていく新企画【トーキョーディグ】。これまでの記事はこちらです。

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今回の記事でご紹介するお店は全てこちらのグーグルマップで共有しています。

 

青山の細い路地に佇むラーメン屋

今回の【トーキョーディグ】の舞台は青山。

この日、地下鉄表参道駅に到着したのは11時半くらい。

既にお腹が空いていたので、まずは腹ごしらえのために、表参道駅のB1出口を出て左手の路地に入っていきます。

車一台がぎりぎり通れるくらいの細い路地です。

お目当てはこちらのだるまやです。看板には「和風らーめん」と記されています。

店頭のメニュー表は、かなり年季が入っています。

テイクアウトも可能。

渋い暖簾には「和風中華」。平日のお昼頃ということで、青山で働くビジネスマンで賑わっていました。青山はアパレル企業もたくさんあるので、それっぽいお客さんも多数。僕の隣に座っていた二人組は、メンズアパレルメーカーの方らしく、来季の商品展開のお話をされていました。

店名通り、だるま推しを強く感じる店内。

テーブル席とカウンター席があり、1人だった僕はカウンター席に通されました。入り口からは見えない奥の場所にもテーブル席があり、結構収容人数は多め。

店内で渡されたメニューです。

今回お願いしたのはこちらの角煮そば。最もベーシックなだるまそばにするつもりだったんですが、しばらく口にしていない角煮に惹かれてこちらに。

店内の至るところにだるまがあります。

こちらのお店のラーメンの特徴が、具が別皿で供されるということ。まず到着したのが、角煮やメンマなどの具が載せられたお皿。

しばししてから、麺が入ったどんぶりも揃いました。

こうやってどんぶりに具を入れて食べるのが主流のようです。まず、スープを飲んでみたのですが、「和風らーめん」の名前がぴったりな出汁が効いたスープでとても美味しい。スープを一口いただいただけで、「また来たい」と思ったくらい、僕の好みの味でした。太めの麺も、スープと非常にマッチしています。

角煮もジューシーでとても美味しいです。

 

コムデギャルソン青山店とフューチャーシステムズ

大満足しただるまやを後に向かったのが、今日の目的地であるこちら。コムデギャルソン青山店です。コムデギャルソン青山店の象徴となっているのが、曲線を描くガラスのファサード

www.comme-des-garcons.com

コムデギャルソン青山店がこのデザインになったのは、1999年のこと。当時、このファサードはブルーのドット柄で彩られていました。

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このブルーのドッド柄はコムデギャルソンの象徴とも言える柄となり、2012年にされたコムデギャルソン特集のPenの表紙にも用いられました。

このコムデギャルソン青山店のデザインを手掛けたのはイギリスのデザイン事務所、フィーチャー・システムズです。

www.future-systems.com

フューチャー・システムズはヤン・カプリツキー、アマンダ・レェヴィーテ夫妻からなるデザインユニット。2009年のヤン・カプリツキーの死去により、事務所は解散しています。

フューチャー・システムズが手掛けた建築物として有名なのが、イギリスのローズ・クリケット場やセルフリッジ百貨店、イタリアのエンツォ・フェラーリ・ミュージアムなど。

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コムデギャルソン青山店同様、曲線を多用したデザインが特徴のフューチャーシステムズのフューチャーシステムズの建築には、以下のような特徴があるそうです。

一般に建築物は壁を積み上げたり、柱と梁でフレーム(構造体)を組むことによって骨組みが完成する。しかし少し建築から離れたデザイン界では、モノコック構造というシステムがよく使われる。例えば自動車、鉄道車両、そして航空機などの車体や機体を構成する一体構造のことで、甲殻類の鎧や卵の殻を想像してもらえば良い。フューチャー・システムズは、こういった有機的な形態にヒントを求め、モノコック構造を駆使することで自由な曲面デザインに挑戦しているのだ。

www.news-digest.co.uk

 

大好きなマルニの店舗デザイン

コムデギャルソンの他に、フューチャーシステムズが店舗デザインを手掛けたファッションブランドがあります。

それは、マルニ

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コムデギャルソンを筆頭にデザイナーズブランドに熱中していた大学生時代、マルニの可愛らしいデザインがとても好きでした。

ですが、当時のマルニはメンズを展開しておらず、なんとか自分でも使えそうなレザーのショルダーバッグを大枚をはたいて購入したりしていました。

https://www.pinterest.jp/pin/265853184244995526/

実は、この記事を書くためにフューチャーシステムズのことを調べてみて、初めてマルニの店舗デザインをフューチャーシステムズが手掛けていたことを知りました。

https://www.pinterest.jp/pin/183943966022091430/

つまり、僕が大好きなコムデギャルソンとマルニ、この2つのブランドの繋がりを今知ったのです。この繋がりを知ったときは、声が出てしまうくらい驚いてしまいました。

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マルニの店舗デザインは、当時と変わらず今も大好きです。斬新だけど色褪せない、時代を超越する魅力を備えていると思います。

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現在のコムデギャルソン青山店

さて、話をコムデギャルソン青山店に戻しましょう。

今回撮影したコムデギャルソン青山店のファサードのガラスは透明になっています。

2012年のリニューアルの際にファサードはドット柄から透明になりました。

現在のコムデギャルソン青山店のデザインは、そのシーズンにコラボレーション商品を展開しているアーティストのデザインを取り入れていることが多いようです。

現在は、2022年春夏コレクションのコムデギャルソンシャツでコラボレーションをしているアメリカのアーティスト、クリスチャン・マークレーのデザインが用いられています。

こちらがコムデギャルソンシャツ☓クリスチャン・マークレーの商品の一部です。現在も店頭で販売されています。

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聖地コムデギャルソン青山店

今の僕は、家から1時間もかけずにこのコムデギャルソン青山店を訪れることができます。

僕が初めてコムデギャルソン青山店を訪れたのは約20年前の大学生のとき

当時の僕はファッション、そしてコムデギャルソンに夢中になっていました。

最初は普通にコムデギャルソンの服を買って着て、を楽しんでいましたが、いつの間にか川久保玲に強く憧れてファッションデザイナーを志すようになります。

通っていた大学を中退して服飾専門学校に入学しようか、とまで考えたくらいでしたが、「大学は卒業したほうがいい」という周囲の勧めもあり、大学を卒業してから服飾専門学校に入学すると決めたのも、この頃だったと思います。

神戸に住んでいた僕が主にコムデギャルソンの服を買っていたのは、梅田阪急や神戸BALなどの百貨店やファッションビル

まだコムデギャルソン大阪店や京都店はできておらず、日本にあるコムデギャルソンの路面店は青山店のみでした。

海外でも、当時路面店があったのはパリとニューヨークだけでした。

更に、青山店の近くには川久保玲をはじめとするデザイナーたちが働く、株式会社コムデギャルソンのオフィスもあります。

そういった強い憧れが積み重なり、僕にとってコムデギャルソン青山店は聖地そのものでした。

 

聖地の住人が教えてくれたお店

そして訪れた聖地、コムデギャルソン青山店。

少しでも多くのコムデギャルソンの服を買うために、神戸から東京への旅は夜行バスで。安い宿を調べに調べ、横浜の桜木町にある船員向けの宿泊施設に泊まりました。

ですが結局、青山店で買い物はしませんでした。

というのも、そのシーズンに手に入れたい商品は、神戸や大阪の行きつけのお店で既に買ってしまっていたから。

静謐な空気が流れるコムデギャルソン青山店の空気を味わい、スタッフの方とお話し、店を後にしました。

確か、コムデギャルソン青山店を訪れたのは午前中だったと思います。

そのときにお話したスタッフの方に、コムデギャルソン青山店の周辺でお昼ご飯にお勧めの店を聞いて、教えてもらったのが今回訪れた、だるまやでした。

当時の僕にはコムデギャルソン青山店のスタッフという、聖地の住人が教えてくれたお店として、生涯の記憶に残るべき味。

…と、言いたいところなんですが、正直に言って、今回食べたラーメンの味が20年前と同じだったのかどうかはわかりません。

だるまやの店内の雰囲気も、覚えているかどうかのレベル。

ま、20年前の記憶なんてこんなもんですね笑。

 

株式会社コムデギャルソン

さて、コムデギャルソン青山店から数分歩いた骨董通り沿いにある、住友南青山ビル。

何の変哲もないオフィスビルに見えますが、違います。そう、前述した株式会社コムデギャルソンのオフィスがあるのが、この住友南青山ビルなんです。

このビル、僕は数年ぶりに訪れたんですが、以前はビルの横に株式会社コムデギャルソンの入り口があったと記憶しています。こんな看板も前はなかったような…。

ちなみに、2002年の放送されたNHKスペシャルでも、この株式会社コムデギャルソンのオフィスは頻繁に登場しています。この番組は、今でも僕のバイブル的存在。興味が少しでもある方は、是非ご覧下さい。

www.youtube.com

参考:

www.artarchi-japan.art