こちらのTシャツ。
グレーのタグ。田中啓一がデザイナーを務めていた頃のコムデギャルソンオムのTシャツです。
23年間着ているTシャツ
色落ちしたタグ、そして本来なら製造年が印字されている筈のタグの具合からも分かる通り、これまでかなりの回数着用しています。
こちら、おそらく1999SSあるいはAWコレクションのアイテムだったと思います。
なので、23年間着ているTシャツということになりますね。
このTシャツは僕が初めて購入した、コムデギャルソンのロゴTシャツ。
当時、コムデギャルソンのロゴTシャツは今よりもかなり人気が高く、上顧客の予約分で完売してしまい、店頭に並ぶことなく商品もありました。
このTシャツも結構人気があったようで、後に偽物がネットオークションで販売されているのを見た記憶があります。
プリントのデザインもさることながら、田中オムならではのゆったりとしたサイズ、よい風合いの生地で、手持ちのコムデギャルソンのTシャツの中でも一二を争うくらいのお気に入りです。
首リブが擦り切れてる…
持っている服の数が今よりも相当少なかった大学生時代は特に、このTシャツをかなりヘビーローテションしていました。
そういうこともあってでしょう。最近、首のリブの一部が擦り切れて穴が空いていることに気付きました。
着てしまえば見えない部分ですが、このまま放置していると穴はどんどん広がってしまうでしょう。
大事なTシャツなので、お直し屋さんに出そうかな、と思いましたが、自分でリペアしてブログのネタにするのもいいかも、と思って自分でやってみることにしました。
今回用意したのは糸と針だけ。
たまたま、このTシャツのボディの色に合う糸が家にありました。糸はユザワヤやオカダヤなどの手芸屋さんはもちろん、最近は100円均一ショップでもかなりのバリエーションが揃うようになっています。
かがり縫いで穴を塞ぐ
針に糸を通して、手縫いしていきます。
今回は、穴をかがり縫いで塞いでみることにしました。この図のように、リブの端に糸をくるくると縫い付けていくような縫い方です。
https://www.pinterest.jp/pin/644014815453683480/
5分くらいで服が蘇る
で、こちらが完成形。穴は完全に塞がれました。
僕は服飾専門学校で一通りの服作りの方法は学びましたが、当時から手縫い非常に苦手でした。卒業コレクションに作った服のボタンは、後輩に頼んで付けてもらったくらいです。
こうやって見てみると、どこを補修したのかなんて、まずわからないでしょう。手縫いが苦手な僕でも、5分もあれば終了するくらい、簡単な作業でした。
少しの手間で服は蘇る
破れたり、穴が空いてしまったりした服でも、少しの手間をかけるだけで着られるようになることは多々あります。
今回ご紹介した田中啓一デザインのコムデギャルソンオムのTシャツのように、今後手に入れられる可能性が極めて低い服は、どうしても着るのに躊躇してしまうことがあります。
ですが、やっぱり僕は服は着てナンボだと思います。
着ているとどうしても汚れたり、破れたりしてしまうこともありますが、ある程度ならリペアやメンテナンスでリカバリーできるので、そういった情報は今後も当ブログでどんどんご紹介していくつもりです。