10年以上住んでいるにもかかわらず、まだまだ知らない場所ばかりの東京を、僕なりにディグ(掘り起こし)っていく新企画【トーキョーディグ】。前回の記事はこちらです。
僕がトレンドを確認するための周っているお店をご紹介します
さて、今回僕がディグる街は新宿です。
僕は以前、ファッション企画会社に勤務していました。
そこでの僕が長年担当していた仕事のひとつがストリートスナップの分析で、僕の著書「結局、男の服は普通がいい」で提案しているシンプルでベーシックなデザインの「普通服」というアイデアは、そのときの経験がベースになっています。
そして、僕がいたチーム全員で作成していたのが、メンズファッショントレンド予想資料。
様々なリサーチをもとにちょうど1年後のトレンドを予想して資料を作成し、アパレルメーカーや小売店向けに提案していました。
僕がファッション企画会社を退職してからもう6年くらいが経ちますが、最近そのメンズファッショントレンド資料の作成のお手伝いをしています。
トレンド資料の作成のために様々なリサーチを行うのですが、今回はショップやブランドが提案している現在のトレンドをチェックするために僕が周っている新宿のお店をご紹介します。
今回ご紹介するお店は全てこちらのグーグルマップのマイマップに掲載しています。
バリエーション豊富な立ち食いそば
…とリサーチの前に訪れたのが、こちらのお店。よもだそば 新宿西口店です。
この前の日に、偶然このお店のレビュー記事を見て、俄然食べたくなり、リサーチ前の朝イチに訪れました。東京では新宿だけでなく、銀座や日本橋、御徒町などにも店舗があります。
メニューが豊富なのがよもだそばの特徴。店頭の看板だけでもかなりのバリエーションがあることがわかります。
定食も充実。
あ、右下の鶏ささみ天そばも美味しそうですねぇ。
訪れたのは朝10時頃。客は僕ひとりでした。立ち食いではなく、カウンターに椅子というスタイル。
で、僕が選んだのがこちらの紅生姜天そば。紅生姜の天ぷらは基本的に好きなんですが、このお店のは残念ながらあまり好みの味ではありませんでした。そば自体やつゆは美味しかったので、再訪の際は他のメニューを試したいですね。
食べ終わってお店を出てから気付いたのですが、同じ並びに箱根そばのお店もありました。
箱根そばは大好きなんですよ。世界一の食べ物のひとつだと、本気で思っています。
箱根そばの小海老入りかき揚げ天そば。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2022年5月6日
提供スピードの早さ、お店のアクセスの良さ、手頃な価格。
そして毎回必ず満足してしまう美味しさ。
「食」の到達点のひとつではないかと、割と本気で思ってます。 pic.twitter.com/xfiRzKBCUU
僕がいつも行っているのは小田急新宿駅改札をでたところの「箱根そば本陣」なんですが、ここにもお店があったのは知りませんでした。こちらもまた訪れてみたいと思います。
ルミネエスト新宿
さて、ここからがリサーチ。今回ご紹介するのは、JR新宿駅に隣接する商業施設に入っているショップのみなので、雨の日でもほとんど濡れずに周れるのもポイントです。
新宿のトレンドリサーチの核となるのがルミネエスト新宿です。
今回はメンズトレンドのリサーチですが、僕はレディスフロアも一通りチェックします。
メンズとレディス、どちらでも提案されているファッションは人気になる可能性が高いですし、レディスで先行して人気となったファッションが遅れてメンズでも人気になったりすることもあります。
なので、僕はできる限りレディスのお店やファッションメディアもチェックするようにしています。
ルミネエスト新宿店のメンズフロアは5階と6階。主なターゲットは20代と思われます。
最近できたのが、古着屋のデザートスノー。
上掲の下北沢のディグでも数多く登場している、町田発の古着屋です。こういった古着オンリーの本格的な古着屋が常設店としてルミネエストに出店するのは初めてのこと。
僕も大好きなポロ・ラルフローレンのシャツをはじめとした、ベーシックなアメリカ古着をメインに取り扱っています。
ざっと商品を見ましたが、新宿だからといって価格が高くなっている、ということはなさそうです。
こちらは同じく5階のルイス。モード系のセレクトショップです。どのセレクトショップもそうですが、最近はオリジナルアイテムの比率が非常に高くなっています。
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同じく5階のフリークスストアはアメカジがメイン。
僕が大好きなスタイリスト、長谷川昭雄さんがディレクションを手掛けるノーティカを扱っています。
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ここからは6階のお店。まずはルールズバイロウドリップ。
フリークスストアと同じくアメカジがメインのお店ですが、アメリカからのインポートアイテムを主に扱っている、本来の意味でのセレクトショップと呼べるお店。なので、個人的に非常に好感を持っています。
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僕が愛用しているレイルロードソックの靴下も取り扱っています。
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ABCマートのグランドステージという、シューズだけではなくアパレルも提案している業態。なんだかんだでABCマートで売っている靴=世間で履かれている靴なので、チェックするようにしています。
僕のスニーカーは今やアシックスのトレイルスカウト一択なので、他のスニーカーは基本的に見るだけ、ですが。
ルイスと同じく、モード系のブランド、ハレ。
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ハレと同じく、大手アパレルメーカーであるアダストリアのブランド、レイジブルー。この辺りは一般的な大学生のリアルなスタイルに近いスタイルというのが、僕の認識です。
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ウィゴーはちょっとやんちゃな雰囲気で、大学生からもう少し年齢層が下の中高生も含めたターゲットというイメージです。
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ここから一気に地下に降ります。地下2階の地下鉄丸ノ内線の改札の前にあるのが、セレクトショップの代名詞とも言えるショップ、ビームスです。
こちらではメンズとレディス両方が展開されており、ややアダルト向けラインのビームスライツや、TシャツがメインのラインのビームスTのコーナーなどもあります。
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ここまでが、ルミネエストです。
フラッグス
で、お次はフラッグスに向かいます。ルミネエスト新宿店同様、JR新宿店に隣接している商業施設で、1階のGAPが目印です。
その2階にあるのが、ジャーナルスタンダード。大手セレクトショップの中でも、ややクセがあるアイテムが多い印象。
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6階にあるのが、オッシュマンズ。アウトドアを中心に、スポーツ系のウェアやシューズ、グッズを幅広く扱っています。
僕が訪れたとき、エスカレーター前の目立つ場所にあったのが「サープラス&アウトドア」というコーナー。
ミリタリーテイストのアウトドアグッズからセレクトした、ソロキャンプ向けの提案です。
アウトドアブランドのアイテムに混じって、オッシュマンズのオリジナルアイテムも並んでいましたが、違和感は全くありませんでした。
ルミネ2
続いて訪れたのが、JR新宿駅の上に位置するルミネ2。吉本興業の劇場として有名なルミネtheよしもとがある建物です。
ルミネエストがトレンド性が高い20代向けのショップがメインだったのに対し、ルミネ2は30代以上のやや落ち着きのある雰囲気のショップが中心です。
3階にあるのが、ナノユニバース。これまではややちょいワルというか、マスキュリンというか、独特の雰囲気がありましたが、今年からはリブランディングでイメージが変わるそうです。
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4階にあるのが、ジャーナルスタンダードレリューム。ジャーナルスタンダードに比べると低価格でデザインのアクも強くない、マス向けのショップで、フリークスストアと似た雰囲気のアメカジがベース。
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6階からはユナイテッドアローズグリーンレーベル。ビジネス向けのスーツも展開する、ユナイテッドアローズの中でも大人向き、かつ低価格の業態です。
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ルミネ1
今回最後に訪れたのが、ルミネ1。
ルミネ1はルミネ2と同じく30代以上がメインターゲットですが、ルミネ2よりもトレンド性も価格も高いショップが中心です。
1階にあるのがユナイテッドアローズ。
こちらの店舗ではデザイナーズブランドや、クロムハーツも取り扱っています。
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今回ご紹介するショップは以上になりますが、新宿駅周辺には当然他にも沢山のショップが存在しています。
駅に隣接した商業施設野中で、短時間で効率的にショップ巡りができるのが新宿の魅力。
また、他の切り口でご紹介できたらと思っています。