山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

2010年代はファストファッションの時代、そして2020年代は古着の時代になる?

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昨日インスタグラムを見ていたら、びっくりするポストを目にしたので早速こちらでもご紹介します。

 
 
 
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 新宿にある伊勢丹メンズはグッチやプラダなどのラグジュアリーブランドや、コムデギャルソンやリック・オウエンスなどのデザイナーズブランドを数多く取り扱う、日本を代表するモードの殿堂。つまり、メンズファッションを取り扱うお店の中でも、特に古着との距離が遠い部類と言えるでしょう。

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サファリは古着の街、高円寺に複数の店舗を構える有名店。ちなみに僕は最近サファリが委託販売だということを知りました。

サファリはアメカジやアウトドアなど、 店舗によって様々なファッションテイストのアイテムを扱っています。今回の人材募集の条件が「クラシコイタリア、インポートブランド、ドレスシューズ等販売経験のある方、ブランド知識をお持ちの方」ということなので、伊勢丹メンズに出店するのは高円寺にある3号店アネックスで扱っているスーツや革靴などのドレスアイテムが中心になると思われます。

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今回調べてみてわかったのですが、少し前に伊勢丹メンズにサファリがポップアップストアを出店していたようです。おそらく、こちらが好調だったので常設出店が決定したと思われます。 

 
 
 
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新宿ルミネにも古着を扱うセレクトショップが出店

古着屋さんを導入するのは伊勢丹メンズだけではありません。、日本一の売上を誇るファッションビル新宿ルミネにも古着を扱うお店がオープンするそうです。僕の知る限り、新宿ルミネにもこれまで古着を扱うお店はなかった筈です。

レポートショップという代官山にある、新品のブランドアイテムと古着を扱うセレクトショップです。

 
 
 
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 また、これまで古着屋さんが出店していたファッションビルでも、更に古着屋さんが増えているようです。

 

若者でごった返す下北沢の古着屋さん

以前、こちらの記事で現在若者の間で起こっている古着ブームをご紹介しました。

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このブームには、今や若者にとって一番馴染みのあるファッション情報源であるインスタグラムで乱立している古着メディアの影響が少なくないと思っています。

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ですが、今回の伊勢丹メンズの件は、感度の高い若者の間だけだった古着ブームが他の世代も巻き込んで本格化していることを表しているではないかと思います。

以前の記事で、西のモードの殿堂である梅田阪急で古着と古雑誌のポップアップストアが開かれるなど、これまで古着とは縁遠かった百貨店にも古着ブームの波が押し寄せています。

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百貨店のパワーが落ちた言われる昨今ですが、日本のメンズファッション業界における伊勢丹メンズの注目度の高さは変わっていないでしょう。伊勢丹メンズがやったのなら、ということで他の百貨店が追随して古着屋さんを新たに導入する可能性は十分あると思います。

 

まだまだ続く古着ブームは2020年代の一大ムーブメントになる?

最近僕はできるだけ頻繁に下北沢や高円寺を訪れるようにしていますが、依然として古着屋さんは沢山の若者でごった返しています

また、古着屋さんの新規出店も続いています。

こちらは低価格がウリの下北沢の古着屋さんが新たに増やした店舗での様子。大繁盛です。

 
 
 
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感度の高い層が多い下北沢がこの状況なので、古着人気はまだまだ続くと思われます。

2008年にH&Mが銀座に出店し、5000人以上の行列をつくったことを皮切りに、2010年代前半はファストファッションブームが巻き起こりました。

その後、ファッション業界にはこれといったブームは起こっていませんでしたが、もしかしたら昨今の古着ブームは2010年代のファストファッションブームに続く、2020年の一大ムーブメントになるかもしれません

 

古着は大きなビジネスになるのか?

また、面白いところではこんなサービスも登場しています。古着のサブスクです。

月額5,000円で「2万円(税抜)以下のUSED/VINTAGEアイテムを月に5点まで、最長で1ヵ月間のレンタルが可能 」、そして「服のリペアや裾直しを毎月、1点無料で利用できたり、衣類の黒染めを特別価格で利用できたりする」のだそうです。

古着は基本的に全て一点物で、それぞれデザインもサイズも素材も状態も違います。 ですので、僕は古着は大きなビジネスにはなりにくい考えていましたが、サブスクのような新たなアイデアや、テクノロジーを利用することでこれまで存在しなかった古着ビジネスが今後生まれるかもしれません。

 

僕も今年の秋に古着屋さん開店します

実は僕も古着屋さんを開店する予定です。僕の場合はビッグビジネスとは程遠い、趣味の延長線上みたいなイメージですが…

扱うのは以前からハマっている90年代、80年代のヴィンテージモンベル

 
 
 
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世界初のヴィンテージモンベル専門オンライン古着屋として、この冬にオープンしたかったのですが、古物商許可が下りるのに予想外に時間がかかってしまいました。現在コツコツと集めているヴィンテージモンベルは全て秋冬モノなので、オープンは今年の秋になりそうです。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!