山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

菅田将暉着軍パンメルカリ激売れ事件で気付いた、キムタクのファッションとの大きな違い。

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一昨日のツイッターのタイムラインに、興味深い話題が上がってきました。

当ブログでも以前、木村拓哉さん以来の日本のメンズファッションアイコンとして取り上げた菅田将暉さんがテレビ番組で自身が着用している古着のスウェーデン軍のパンツを紹介したところ、メルカリで飛ぶように売れているそうなのです。

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ちなみに、菅田将暉さんが2万円で購入したスウェーデン軍のパンツ、以前はこれくらが相場だったそうです。

サイズは限られますが、現時点なら楽天市場でもデッドストックを8,580円で入手可能。

その日の夜、↑のお店からのメールマガジンの題名には明らかに菅田将暉効果が伺えました。

現時点でのメルカリでの相場は1万円台後半

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正確には、菅田将暉さん着用のスウェーデン軍のパンツM-59には前期と後期とで型が違い、菅田さんが着用しているのは前期だそうです。

ちなみにこの番組、今ならTVerで視聴可能です。僕も見てみました。

菅田将暉さんが着用しているのは「ほぼ100%古着」

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スウェーデン軍M-59に合わせていた、袖がカットオフされたスウェットは3〜4万円だったそうです。こちらはアーカンソー州のプリント。おそらくヴィンテージスウェットでしょうね。

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ネイティブ・アメリカンのプリントから、結構古そうだアイテムだと思われますが、調べてみても詳細はわかりませんでした。

追記:

 

菅田将暉とキムタクの違い

今回のこのような現象が起こったことで、菅田将暉さんのファッションへの影響力はまだまだ健在であることが明らかになりましたし、着用しているのは「ほぼ100%古着」と明言したことから、今後も菅田将暉さんが古着をメディアで紹介して人気を集める(=メルカリで激売れする)ことも、高い確率であり得るでしょう。

平成のファッションリーダー木村拓哉さんが着用して人気を集めたのは、ア・ベイシング・エイプやナンバーナイン、ディオールオムなどのストリートやデザイナーズなどのブランドアイテムが中心でした。

それに対し今回のM-59や、以前古着の個性的な柄のシャツが「菅田シャツ」と呼ばれるようになったことなどからわかるように、菅田将暉さんは古着が中心

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これは当ブログで何度もご紹介している通り、現在若者の間で古着が大人気だという要素もあるでしょう。

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また、「スター像の変化」もあるのではないかと思います。

僕は数年前に、都心のとあるセレクトショップで木村拓哉さん一家に遭遇しました。超高額なハイブランドやデザイナーズブランドを扱っているお店です。

それに対し、菅田将暉さんは今回の番組で「ブランドについてはあまり知らない」と明言し、着用している古着も三軒茶屋や下北沢などの古着屋で購入しているそうです。

このように、若者から支持を集めるスターのファッションも、「高嶺の花」のようなまさにスター的なファッションから、自分でもちょっと頑張れば似た服が買えそうな、近所の格好良いお兄さん的なファッションに変化しているのではないでしょうか。(木村拓哉さんも古着を愛用していたようですが、キムタク着として人気を集めたのはブランドアイテムがほとんどだと思います)

こういった変化については、若者のファッション感の変化が影響していると思います。以前ふと気付いた、「ゆるさ」がキーワードになりそうですが、この辺りについてはまた近々考察して記事を書こうと思っています。

追記:

↑書きました。

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