山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

オジサンがいくら格好を付けても「イマドキなオシャレ」になれない決定的な理由。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。
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僕は1980年生まれで現在41歳の名実ともにオジサンですが、今の若者のファッション感覚と大きな違いがあることに、先日気付きました。

 

今の若者ファッションのベースは「ゆるさ」

今の若者ファッションって「ゆるさ」がベースにあることはもう疑いようがないと思います。

 
 
 
 
 
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ですが、名実ともにオジサンである僕は「ゆるさ」を排除するところからオシャレを始めているような気がするんです。

今の若者のファッションからは背伸びをしない、等身大というような印象を非常に強く受けるのですが、僕にとってオシャレをする=格好付けること、つまり等身大以上の自分になる事を(無意識ながら)目標にしているように思えます。つまり、ファッション感覚がまるで正反対なのではないでしょうか。

ということをツイートしたら、沢山のご意見をいただきました。

僕らオジサン世代は格好良いを追求するのに対し、今の若者はストレートな格好良さは避けている印象。

 

根底にある「かわいい」という価値観

その「ゆるさ」の根底には、「かわいい」という価値観が存在していそうです。

僕が大好きなラジオ番組「放送室」で松本人志さんが「後輩が服などに対して”かわいい”というのが理解できない」と話していたのが、2005年のこと。

松本:最近の男って、若い男。若い?
高須:20代ぐらいですか?
松本:俺らの世代は、たぶん、ないと思うねんけど、
高須:うん。
松本:「かわいい」って言うよね。
高須:何をかわいい?
松本:あのー、服とかでも。
高須:ああ。「これ、かわいいな。」
松本:これ、昔、女しか言えへんかったのよ。
高須:ああ、そうやったかなー。
松本:小物とか。
高須:「かっこええなー」しか言うてへんかったっけ?
松本:そうやろう!?

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一体この「格好良い」から「かわいい」への価値観の転換点はいつ、どのようにあったのでしょうか。こちらのツイートのように、ファッションだけではなくカルチャーや思想など、様々な要素が絡み合っているでしょう。

メンズカジュアルファッションの変化をざっと振り返っての肌感としては、エディ・スリマンのディオール・オム以降のロック系ファッションの人気が一段落し、オジボーイなどの原宿系が台頭、その後ポパイが牽引したシティボーイブームあたりの、2010年代の半ばくらいが価値観の転換点だったのではないかと思います。

今後、ファッションだけでなく音楽やカルチャー、政治経済や世相なども複合的にリサーチして、がっつりと分析するつもりです。

 

オジサンは「イマドキなオシャレ」には絶対になれないけれど…

で。今回の発見、つまりオジサンと今の若者とではファッション感覚が全く違う、という事から派生して気付いたのが、オジサンがいくら格好を付けても「イマドキなオシャレ」には絶対になれないということです。というかそもそも、「格好を付けている」時点で、「イマドキなオシャレ」になれる訳がありません。

もちろん、今の若者と近しいファッション感覚を持っているオジサンが全くいない訳ではないでしょう(正直、想像付きませんが…)。

ですが、ファッション感覚が180度違うのですから、若者に人気のブランドを着たって、若者を真似たコーディネートをしたって、若者と同じような「イマドキなオシャレ」になることは非常に非常に困難だと思います。

そもそも、我らオジサンは「イマドキなオシャレ」になるべきなんでしょうか?もし、そうなりたいオジサンがいるなら、それはそれで他人がとやかく言う問題ではありませんが、普通のオジサンはオジサンらしいオシャレをしていればそれでいいのではないでしょうか。

 

オジサンだからこそ似合うオシャレ

日本では特にオシャレ=若作りをするという意識が強い気がしますが、僕はオジサンがオジサンであることを必要以上にネガティブに考えることはないと思いますし、オジサンだからこそ似合うオシャレもあると思います。詳しくははこちらの過去記事で。

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とはいえ。個人的には「俺ってこうだから」という感じで自分の世界に閉じこもるオジサンにはなりたくないと思っています。

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ファッションで言えば、ベースにあるのは「結局、男の服は普通がいい」でもご紹介している、シンプルでベーシックな「普通服」。

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そして、その時代に合わせて自分の感性もアップデートさせ、もし取り入れたいファッションがあれば柔軟に取り入れて行くくらいのスタンスが、オジサンにとってのイマドキなオシャレとの適度な付き合い方ではないかなぁ、と思っています。

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