山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

ファッションとは「知らない時代」への憧れである。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。
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少し前の話になりますが、国立新美術館で開催された「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」に行ってきました。

fij2020.jp

じっくり見た後は、図録も購入。

展覧会同様、図録も非常に良い出来でした。ファッション好きは買って損はないと思います。

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僕の大学時代のゼミの教授が寄稿しててびっくり、なんてこともありました。

 

1980年代以前は「知らない時代」

展覧会はタイトル通り、第二次世界大戦後からの日本のファッションの変遷を10年ずつの時代ごとに紹介しています。この「10年ずつの時代ごと」というのが僕的には非常に重要でした。

 
 
 
 
 
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1980年生まれの僕にとって、もちろん、1980年代を過ごしてはいましたし、当時の風俗についても体感はしていましたが、ファッションをちゃんと認識していた訳ではありません。

僕がファッションに目覚めたのは小学4年生くらい。生まれて初めて親にねだってアシックスのジャージー上下を買ってもらったころだと思います。

つまり、僕がファッションを認識し始めたのは1990年以降で、1980年代以前はいわば「知らない時代」

 
 
 
 
 
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そして、そんな僕にとってファッションインジャパンで見た1980年代以前、特に1960年代、70年代、80年代は非常に魅力的に見えました。

 
 
 
 
 
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第二次世界大戦でどん底まで落ちた日本経済が復興し、そして世界一の経済力を有するまで成長するのが1980年代まで。

 
 
 
 
 
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つまり、右肩上がりの希望があった時代で、それぞれの時代のファッションにもそのワクワク感に満ち溢れていたのです。

例えば、展覧会でも流されていた、1960年代のレナウンのCM。たった1分の動画ですが、時代の明るい空気感が十分に伝わってきます

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展覧会では同じように自分が経験をしていない、面白そうな60年代、70年代、80年代のオンパレードで、見ている僕は「いいなぁ。こんな空気、自分も味わってみたかったなぁ」と、ちょっと憧れを持つようになりました。

 

リバイバルは「知らない時代」への憧れ

今や、ファッションはリバイバルとほぼ同義です。

少し前も90年代がリバイバルで人気を集めていましたが、リバイバルとは「知らない時代」への憧れではないか、とファッションインジャパンを見終わってから思うようになりました。

 
 
 
 
 
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僕は以前から、2000年代以降は過去のファッションのリバイバルや編集ばかりで、革新的に新たしいファッションは特に生まれていないのではと思っていました。

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確かに、1980年代までの右肩上がりのワクワク感や、1990年代のクリエイティブなミックス感は、2000年代以降はあまり感じられません。

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ですが、2000年代以降もその時代ならではのファッションは確実に生まれています

 
 
 
 
 
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例えば、当ブログのファッションアーカイブでご紹介した、ちょうど10年前の2011年のメンズカジュアルファッションは、今の価値観ではあまり魅力的には思えません。

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ですが、2010年代のファッションは振り返って楽しむにはまだ熟成期間が足りていないのではないかと思います。

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今、僕の子供は9歳、6歳、4歳ですが、彼らにとって10年代のファッションは「知らない時代」として憧れの対象になるかもしれません。

 

2000年代ファッション再評価

実際に、20年前である2000年代のファッションには今再評価の機運があります。ストリートファッションを牽引するシュプリームは、00年代ファッションを代表するトレンドだったセレブジーンズで一世を風靡したブランド、トゥルーレリジョンとのコラボレーションを発表。

それ以外にも00年代のファッションは今徐々に人気が高まっている感があります。

 

「知らない時代」を知るきっかけ

最近当ブログでかなり力を入れている、過去のファッション誌をご紹介するファッションアーカイブ。

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日本を代表する(と個人的には思っている)ファッションベンチャー、yutori社長の片石貴展さんと先日念願叶ってお会いしたのですが、そのときにファッションアーカイブがかなり参考になると仰ってくれました。

そして、片石さんも00年代が最近気になるとのこと。

僕自身が昔のファッション誌を見るのが好きなことがファッションアーカイブを始めたきっかけでしたが、片石さんのような若い人が「知らない時代」を知るきっかけになるのは非常に嬉しいことで、今後はそういったこともモチベーションにファッションアーカイブを続けていきたいと思っています。