山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

オジサンがファッションの感性をアップデートするのに最も効果的な方法。

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少し前にこんな記事を書きました。 

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オジサンのファッションの感性がアップデートできないのは、30代以降結婚や子育てなどで自由な時間や可処分所得が減り、新しいファッションに触れる機会が減ったからではないか、というのがざっくりとした内容です。

では、オジサンがファッションの感性をアップデートするにはどうしたら良いのでしょう?↓は2年前のツイートですが、僕も良い方法はないかと随分前から考えていました。

 

若者が沢山いる街を歩くこと

そしてつい最近、 見つけました。

それは、若者が沢山いる街を歩くことです。 

順を追って説明しましょう。

日本のファッションの街、というと原宿や渋谷がよく挙がりますが、最近は若者の間で古着がブームになっており、古着屋が多い下北沢や高円寺にファッション感度の高い若者が集っています。つまり、下北沢や高円寺は現在のファッションの流行発信地と言えるでしょう。

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特に下北沢は平日でもファッション感度の高い若者で賑わっています。

僕のような41歳のオジサンがそんな中を歩いていると、否が応でも自分が街の雰囲気と馴染めているのかが気になってしまいます

「馴染んでいる」は「浮いていない」とも言い換えられるでしょう。ちょっと大袈裟に言えば、下北沢を歩いていると自分が周りのオシャレな若者たちから浮いていないか、不安になってくるのです。 

実は、僕自身がそうでした。最近は頻繁に下北沢を歩くようにしているのですが、つい先日も下北沢で古着屋古本屋巡りをしてたところ、自分の服装がなんか下北沢の雰囲気に馴染めていないと感じました。

自分なりに検証してみたのですが、以下の2点が原因で馴染めていない感が生まれたのではないか、という結論に至りました。

①トップス(シャツとTシャツ)のサイズ感

②Tシャツのプリントのデザイン

原因として大きかったのは①だと思います。最近のファッションを考える上で、サイズ感は非常に重要であることを痛感しました。この事に関しては、またじっくりと分析したいと思っています。

 

大事なのを身をもって知ること

ファッション感度の高い若者たちの服装は、例えばインスタグラムなんかでいくらでも見られます。でも、それだけではあまり効果がないと思っています。

大事なのはファッション感度が高い若者たちが多い環境に身を置くこと。身をもって知る、という言葉がありますが、まさにその通りで実際に自分の肌で感じると、スマホの画面越しとは比べ物にならないくらい効果的だと思います。

僕がこの方法に気付いたのは、僕が以前勤めていたファッション企画会社での仕事内容が大きく影響していると思います。

その会社では、幅広いファッションの情報が必要で、リサーチに訪れる店舗も多種多様。例えば、リサーチでニューヨークやロンドンにあるラグジュアリーブランドのお店に行くこともありましたし、日本の郊外のおじいちゃんおばあちゃんしかいないようなお店に行くこともありました。

リサーチで訪れる=そのお店の客ではないのですが、円滑にリサーチを進める為には、ある程度のそのお店の客っぽく見えることが必要です。

なので、僕は自分の服装が周囲の雰囲気に馴染んでいるかどうかについて、以前から非常に敏感で、どんな場所にも馴染めるような服装をずっと追求していました。

 

ハードウェア(服)よりもソフトウェア(感性)方が重要

なんてことをツイートしてたら、こんなご意見を目にしました。 

これにはなるほど!と思いました。ハードウェア(服)よりもむしろ、ソフトウェア(感性)アップデートすることの方が重要なのかもしれません。

例えば、こういうの。

チェックシャツも、ジーパンも別段新しい服ではありません。オジサンも何着も持っているでしょう。つまり、古いハードウェアでも、ソフトウェアがアップデートされていれば、十分戦えるのです。

 

したい人だけがアップデートすればいい

とはいえ。以前から当ブログ主張していますが、誰も彼もがファッションの感性をアップデートする必要はないと思っています。したい人だけがすればいいでしょう。

オジサンなら、社会人として最低限の清潔感と、TPOにマッチした服選びは必要ですが、それはファッションの感性とはまた別のお話。

最低限ダサいと思われないような服装については、僕の著書「結局、男の服は普通がいい」でも、わかりやすくご紹介しています

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また、若者たちのファッションなんて関係ない、俺は自分の好きな服装を追求する!なんてファッション感もアリでしょう。

ファッションは自由です。僕は、ひとりでも多くの人が自分の好きなファッションを自由に楽しめるよう、これからも発信を続けたいと思っています。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!