山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

どうしようもなくダサい?やっぱり格好良い?2007年の全身真っ黒&ぴちぴちスキニーパンツはリバイバルする?

目次

先日何気なくツイッターに「POPEYE」2007年2月号のストリートスナップ画像をアップしました。

すると、僕の想像を遥かに上回る反響があり、驚きました。

 

懐かしい

一番多かったのは、「懐かしい」という声。

2007年は16年前。

当時18歳だった人は34歳ですね。

若かりし頃は「武装」をしていたけれど、今は結婚して落ち着いた服装になっている、なんて人も多そうです。

 

どうしようもない時期のポパイ

また、「どうしようもない時期のポパイ」という辛辣な声も笑。

2012年6月号に大幅リニューアルした「POPEYE」。

このとき、「POPEYE」のコンセプトとして改めて打ち出したのが「シティボーイ」。

この新生「POPEYE」に、ファッションディレクターとして参加したのが、スタイリストの長谷川昭雄さんです。

以前、松任谷正隆さんのラジオにゲスト出演した長谷川昭雄さんは、自分が手掛ける前の「POPEYE」が嫌いだったと発言しています。

その回は今もこちらから聴けるようです。

audee.jp

2000年代後半の「POPEYE」は「シティボーイ」ではなく、「エレカジ」というスタイルを打ち出していました。

「エレカジ」はエレガントカジュアルの略。

ディオール・オムをはじめとしたデザイナーズブランドのトレンドスタイルを取り入れたカジュアルというような意味合いですが、これはおそらく長谷川昭雄さんが好むスタイルの真逆でしょうし、2023年の今の感覚からもかなり距離感があるギラギラした雰囲気が特徴です。

なので、「メンエグでもなくPOPEYEなのまじですごすぎる」という意見も。

メンエグとは、2000年代に大人気だったお兄系メンズファッション誌「メンズエッグ」のこと。

www.yamadakoji.com

こちらは「メンズエッグ」2007年7月号。こうやって見ると、「エレカジ」を標榜するモード系雑誌「POPEYE」とお兄系の「メンズエッグ」がかなり近しいスタイルを提案していたことに気付きます。

https://amzn.to/3qTXcdO

 

エディ・スリマン的スタイルがリバイバルするのはいつか

ファッション感は人それぞれ。

このように、2007年の「POPEYE」を「どうしようもない」と感じる人もいれば、「格好良い」と感じる人もいます

随分前に当ブログでも書きましたが、僕はエディ・スリマンが提案するスタイルは、「メンズファッションの答えのひとつだと思っています。

www.yamadakoji.com

なので、時代の空気が変わればまたエディ・スリマン的スタイルは確実にリバイバルすると思っています。