山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

子供と遊んでいて破れたラルフ・ローレンのシャツを自分でリペアしたら、服により愛着が湧きました。

先日、友人家族と遊びに行きました。

神奈川県にあるこどもの国。とっても広い園内に、沢山の遊具、アトラクション、牧場などがあり、丸一日思いっ切り遊べる、子供がいる家庭には超オススメの施設です。

www.kodomonokuni.org

この日、僕が着ていったのはこの夏一番のお気に入りのポロラルフローレンのリネン素材のシャツに、滑り台などの遊具でも心配いらずのカーハートのショーツ。↓と全く同じ服装です。

↓の記事でもご紹介していますが、リネンは夏の外遊びに最適な素材なので、特にこの夏はかなりヘビーローテションしていました。

www.yamadakoji.com

 

お気に入りのシャツが破れてしまいました…

朝から遊びまくり、そろそろ帰る時間。シメに名物のソフトクリームを食べていると、シャツが破れていることに気付きました。

おそらく芝生の上で昼食を食べているときに、5歳次男が僕の上にふざけて乗っかったりしたときに破れたんでしょう。

子供と一緒に過ごしているときに、服が汚れたり破れたりしてしまうことはもう仕方のないこと。

とはいえ、このリネンシャツはかなりのお気に入りだったので、自分でリペアすることにしました。

 

直線しか縫えない職業用ミシン

僕が使っているミシンは、服飾専門学校入学のときに購入した、職業用ミシンです。

職業用ミシンはかなりお高いにも関わらず、基本的に直線縫いしかできません。分厚い布でも縫えるよう、一般的な家庭用ミシンよりも強力なモーターが使われています。

服飾専門学校ではデザインとパターンを学んでいたので、ジャケットやシャツ、パンツにスカードなど、一通りの服作りはできるようになりました。

が、最近ミシンを使うのは、リペアをするときくらい。

この日もまず、以前からやらなきゃなーと思いつつも放置していた、子供たちや自分の服のリペアで腕慣らし。

で、メインのリネンシャツのリペアに入ります。

今回は生地が縦方向に2箇所裂けたように破れているので、その裂け目に沿って上からステッチを入れることにしました。

 

糸を買うのに大型店をオススメする理由

今回のリペアに先立って、新宿のオカダヤでミシン糸を購入してきました。

www.okadaya.co.jp

このシャツの色は割とベタなサックスなので、最初は家に近所にある手芸屋を覗いてみたのですが、取り扱っている糸の種類が少なく、生地の色にマッチした糸が見つかりませんでした。

その点、オカダヤのような大型店だとシャッペスパンのようなメジャーなブランドだけでもかなりの色数が揃えられています

それに加え、今回購入したダルマのような僕が知らなかったブランドまで、ラインナップが非常に幅広いので、自分が求める色の糸に出会える確率が、小規模店とはまさに桁違いです。

特に今回はステッチが表に出るリペア方法を選んだので、生地とミシン糸の色をできるだけ合わせないと、ステッチが目立ってしまいます

なので、オカダヤにはリペアするリネンシャツを持参して、店頭でシャツと糸の色を見比べながらかなり選びました。

色の記憶って曖昧になりがちなので、色を合わせたい場合は絶対に現物を持って行ったほうが良いです。

さて、リペアを始めましょう。

生地の裏側に布を当てて、表側から縫製します。

基本的には真っ直ぐ縫うだけなので、それほど技能を必要としません。というか、僕は服飾専門学生時代から縫製はあまり得意ではありませんでした。

ミシン糸と同じく、当てる布もシャツ生地と同じ色のほうが目立たなくて良いのですが、今回は買うのを忘れていたので、家にあった白い生地を使いました。

 

リペアしたらより愛着が湧いた

一度洗濯した洗いざらしの状態で、再度撮影したのがこちら。

このように、縫製した箇所のほとんどが前立に隠れてしまいます。

なので、普通に着ているだけだとリペアしたことはまずわからないと思います。

こうやってボタンを外すとリペア箇所がお目見えしてしまいますが、そもそも僕はこのシャツを羽織って着ることはありません。

なので、当然この裏側も人様に見られることはまずないでしょう。

今回久し振りに服をリペアして再確認しましたが、自分の手をかければかける程、その服には愛着が湧きます

ちょっと大袈裟かつわかりにくい表現かもしれませんが、これまでよりも、服と自分の距離が短くなったような気がしてくるのです。

破れたことに気付いたときはちょっとはヘコみましたし、リペアする前は正直「面倒だなぁ」と思っていたりしたのですが、こうやってリペアが終わってみると、「これはこれでいいもんだ」と思えるようになるから不思議です。

 

老舗メーカーのミシンでも1万円くらいから購入可能

Amazonで調べてみると、老舗メーカーのミシンは1万円くらいからでも購入可能になっているようです。

とはいえ、ミシンは意外と大きく、収納に場所を取ることもあるので、できれば実物を見て、そしてある程度使い勝手がわかってからの購入がベストだと思います。

 

クオリティを求めるならお直し屋さんに

とはいえ、やっぱりミシンはハードルが高い、あるいはリペア跡がわからないくらいのクオリティが欲しい、という場合はプロのお直し屋さんにお任せしましょう。

僕がいつもお願いしているのは、京王井の頭線の池ノ上駅近くにある、コーダ洋服工房

www.coda-kobo.jp

↑の記事でご紹介しているイッセイミヤケのシャツのダメージは、よく見ないとステッチがわからないレベルで直してもらえました。

ビフォー。生地が薄くなり、穴が空いている部分もあります。

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こちらがアフター。よく見ると、白いステッチが細かく入れられているのがわかります。

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裏側。当布はかなり薄手。

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お気に入りの服は、できるだけ長く着たいもの。

破れたりしてしまっても、復活できる可能性はあります。

今回の僕のように、リペアしたらより愛着が湧いた、というケースもあります。

是非一度、リペアを検討してみて下さい。