先日、友人家族と遊びに行きました。
なう。 pic.twitter.com/0eQuJVEsdL
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2022年9月17日
神奈川県にあるこどもの国。とっても広い園内に、沢山の遊具、アトラクション、牧場などがあり、丸一日思いっ切り遊べる、子供がいる家庭には超オススメの施設です。
この日、僕が着ていったのはこの夏一番のお気に入りのポロラルフローレンのリネン素材のシャツに、滑り台などの遊具でも心配いらずのカーハートのショーツ。↓と全く同じ服装です。
暑かったので昼に買い物して夕方から公園に行ったら、結構快適に遊べました。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2022年8月7日
汚れてもいい格好ということで、ラルフのリネンシャツに、カーハートのペインターショーツ。 pic.twitter.com/GbogpIJahk
↓の記事でもご紹介していますが、リネンは夏の外遊びに最適な素材なので、特にこの夏はかなりヘビーローテションしていました。
お気に入りのシャツが破れてしまいました…
朝から遊びまくり、そろそろ帰る時間。シメに名物のソフトクリームを食べていると、シャツが破れていることに気付きました。
いつの間にか、お気に入りのラルフのリネンシャツが破れてた…非常に悲しいけど、チャールズ3世よろしくリペアしますか… pic.twitter.com/3HoSMK1hSS
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) 2022年9月17日
おそらく芝生の上で昼食を食べているときに、5歳次男が僕の上にふざけて乗っかったりしたときに破れたんでしょう。
子供と一緒に過ごしているときに、服が汚れたり破れたりしてしまうことはもう仕方のないこと。
とはいえ、このリネンシャツはかなりのお気に入りだったので、自分でリペアすることにしました。
直線しか縫えない職業用ミシン
僕が使っているミシンは、服飾専門学校入学のときに購入した、職業用ミシンです。
先日子供と遊んでいて破れてしまったラルフのリネンシャツ。リペアします。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
と言っても、先程全行程を終えたので、振り返り的なツイートです。
使うミシンは20年前に服飾専門学校に入学したときに買った職業用。まっすぐしか縫えません。 https://t.co/UaHBlCoAXj pic.twitter.com/OUCFfT9Nmt
職業用ミシンはかなりお高いにも関わらず、基本的に直線縫いしかできません。分厚い布でも縫えるよう、一般的な家庭用ミシンよりも強力なモーターが使われています。
服飾専門学校ではデザインとパターンを学んでいたので、ジャケットやシャツ、パンツにスカードなど、一通りの服作りはできるようになりました。
が、最近ミシンを使うのは、リペアをするときくらい。
この日もまず、以前からやらなきゃなーと思いつつも放置していた、子供たちや自分の服のリペアで腕慣らし。
久し振りの縫製だったので、リハビリ代わりに5歳次男のパンツのウエストを詰めたり、10歳長女のカットソーワンピの汚れた部分を切って、裾を縫ってTシャツにしたり。 pic.twitter.com/eIDQcGVZFQ
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
あと、自分の古着のTシャツは脇部分の縫製が解けてしまったので、裏から叩いてリペア。
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←ビフォーアフター→ pic.twitter.com/wOLuPCokPs
で、メインのリネンシャツのリペアに入ります。
今回は生地が縦方向に2箇所裂けたように破れているので、その裂け目に沿って上からステッチを入れることにしました。
ラルフのシャツをリペアしていきます。
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破れたのは一番下のボタン辺り。2箇所縦に裂けている感じ。
今回は裏側に布を当てて、上からステッチをかける方法にしました。 pic.twitter.com/CtweAJ4iQ2
糸を買うのに大型店をオススメする理由
今回のリペアに先立って、新宿のオカダヤでミシン糸を購入してきました。
糸は新宿のオカダヤで購入。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
シャツと糸の色をできるだけ近づけたいので、シャツをお店に持っていって、店頭の糸と見比べて慎重に選びました。
オカダヤのような大型店だと選択肢が豊富なのがいいですね。
定番のシャッペスパンではなく、あまり見ないダルマというメーカーの糸が一番合ったので購入。 pic.twitter.com/ya4TA7HBAR
このシャツの色は割とベタなサックスなので、最初は家に近所にある手芸屋を覗いてみたのですが、取り扱っている糸の種類が少なく、生地の色にマッチした糸が見つかりませんでした。
その点、オカダヤのような大型店だとシャッペスパンのようなメジャーなブランドだけでもかなりの色数が揃えられています。
それに加え、今回購入したダルマのような僕が知らなかったブランドまで、ラインナップが非常に幅広いので、自分が求める色の糸に出会える確率が、小規模店とはまさに桁違いです。
特に今回はステッチが表に出るリペア方法を選んだので、生地とミシン糸の色をできるだけ合わせないと、ステッチが目立ってしまいます。
なので、オカダヤにはリペアするリネンシャツを持参して、店頭でシャツと糸の色を見比べながらかなり選びました。
色の記憶って曖昧になりがちなので、色を合わせたい場合は絶対に現物を持って行ったほうが良いです。
さて、リペアを始めましょう。
生地の裏側に布を当てて、表側から縫製します。
シャツと、裏に当てる生地にアイロンを当て、叩いていきます。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
一通り縫った段階(2枚目)で、もっとピッチ(ひと針の長さ)が短いほうがいいなと思ったので、2.5から1.5に変更して上から更に叩きました(3枚目)。 pic.twitter.com/NFjQ7d9QHH
基本的には真っ直ぐ縫うだけなので、それほど技能を必要としません。というか、僕は服飾専門学生時代から縫製はあまり得意ではありませんでした。
出来上がりはこんな感じ。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
元々、最も大きな破れが前立の下だったので、ボタンを閉めるとステッチもほとんど見えない状態になります。 pic.twitter.com/D3a0uL4BQm
ミシン糸と同じく、当てる布もシャツ生地と同じ色のほうが目立たなくて良いのですが、今回は買うのを忘れていたので、家にあった白い生地を使いました。
裏側はこんな感じ。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
本当はボディと同じ色の生地の方が良かったんですが、買うのを忘れていました。
縫い終わってから、余分な箇所をカット。
一度洗濯したら糸が生地に馴染むと思うので、今晩洗濯して、明日再度ちゃんと撮影するつもりです。 pic.twitter.com/Bh0ekKQFrR
リペアしたらより愛着が湧いた
一度洗濯した洗いざらしの状態で、再度撮影したのがこちら。
このように、縫製した箇所のほとんどが前立に隠れてしまいます。
なので、普通に着ているだけだとリペアしたことはまずわからないと思います。
こうやってボタンを外すとリペア箇所がお目見えしてしまいますが、そもそも僕はこのシャツを羽織って着ることはありません。
なので、当然この裏側も人様に見られることはまずないでしょう。
今回久し振りに服をリペアして再確認しましたが、自分の手をかければかける程、その服には愛着が湧きます。
ちょっと大袈裟かつわかりにくい表現かもしれませんが、これまでよりも、服と自分の距離が短くなったような気がしてくるのです。
破れたことに気付いたときはちょっとはヘコみましたし、リペアする前は正直「面倒だなぁ」と思っていたりしたのですが、こうやってリペアが終わってみると、「これはこれでいいもんだ」と思えるようになるから不思議です。
老舗メーカーのミシンでも1万円くらいから購入可能
Amazonで調べてみると、老舗メーカーのミシンは1万円くらいからでも購入可能になっているようです。
とはいえ、ミシンは意外と大きく、収納に場所を取ることもあるので、できれば実物を見て、そしてある程度使い勝手がわかってからの購入がベストだと思います。
クオリティを求めるならお直し屋さんに
とはいえ、やっぱりミシンはハードルが高い、あるいはリペア跡がわからないくらいのクオリティが欲しい、という場合はプロのお直し屋さんにお任せしましょう。
ちなみに、このリペア方法は思いっきり自己流です。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
服作りは一応学びましたが、リペアは学んでいませんので笑
↓の記事でもご紹介しましたが、クオリティを求めるならプロに任せるのがベストです。
10年間着続けているダウンベストをコーダ洋服工房でお直しした理由。 https://t.co/JvAtHZafp6
僕がいつもお願いしているのは、京王井の頭線の池ノ上駅近くにある、コーダ洋服工房。
忘れてました。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中 (@yamada0221) September 27, 2022
シャツのお直しならこっちの記事の方が参考になりますね。
やはりプロはステッチの精度が違います。
イッセイミヤケのシャツをお直しに出して考えた、服のコストパフォーマンス。 - 山田耕史のファッションブログ https://t.co/X29CY0upY0
↑の記事でご紹介しているイッセイミヤケのシャツのダメージは、よく見ないとステッチがわからないレベルで直してもらえました。
ビフォー。生地が薄くなり、穴が空いている部分もあります。
こちらがアフター。よく見ると、白いステッチが細かく入れられているのがわかります。
裏側。当布はかなり薄手。
お気に入りの服は、できるだけ長く着たいもの。
破れたりしてしまっても、復活できる可能性はあります。
今回の僕のように、リペアしたらより愛着が湧いた、というケースもあります。
是非一度、リペアを検討してみて下さい。