山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

お気に入りのシャツの襟が擦り切れてしまったので、自分で修理してみました。

以前から愛用している、ランズエンドの古着のシャツ

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 山田耕史 (@yamada0221)

www.instagram.com

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 山田耕史 (@yamada0221)

www.instagram.com

買った値段は覚えていませんが、大好きなタータンチェック柄、かつ程よいゆったりシルエットで、かなり頻繁に着用していました。

 

お気に入りのシャツの襟が擦り切れた…

その結果でしょう。先日、襟の部分が擦り切れていることに気が付きました。

実は、こういったシャツの襟の擦り切れは、一度シャツを取り外し、擦り切れた箇所をリペアし、襟を裏表反対に付けるというリペア方法があります。

こちらのお直し屋さんでは、その方法で3,380円でお願いできます。

www.shirt-man.com

ですが、僕はこのリペア方法は自分でやってみたことがないので、今回はブログのネタ作りも兼ねて、挑戦してみることにしました。

 

1:擦り切れた羽襟を取り外す

修理の前に理解しておきたいのはシャツの襟の構造です。

一般的なシャツは、台襟と羽襟のふたつのパーツから構成されており、今回擦り切れたのは羽襟です。

まず、羽襟を台襟から外します。僕が使ったのは、リッパーと目打ち。どちらも小学校の家庭科の授業で使った経験があると思います。

 

2:擦り切れた部分にステッチをかけて補強する

取り外した羽襟の、擦り切れたしまった部分を補強します。

薄い接着芯や薄い生地を裏側から当てて、その上からミシンでステッチをかけるという方法がベストだと思います。

ですが、今回僕はシャツの襟に貼られている接着芯と、擦り切れた生地を縫い付けるという、ちょっと手抜きの方法にしました。

これは、擦り切れた部分の生地も、接着芯も同じ白色だったから可能な手抜きだと思います。

ミシンでステッチをかける前にアイロンをあてて、縫いやすくします。

今回は生地の目に合わせて、斜めにステッチをかけてみたんですが、縫い終わってからそれが仇になったことがわかりました。

チェック柄が歪んでしまっていたのです。

きちんと布を押さえてステッチをかけていたら、こんな失敗をしなかったのですが、完全に想定外でした。

とはいえ、この部分は修理後はまず見えなくなるので、やり直さずこのまま工程を進めることにしました。

同じく想定外だったのが、チェック柄の入り方

羽襟の元々の表側は白色がメイン、裏側は赤色がメインになっていて、かなり表情が違います。今回の柄の場合はあまり気になりませんでしたが、柄によっては仕上がりの雰囲気が代わる可能性があると思うので、事前に確認をしておいたほうが良いですね。

 

3:外した羽襟を台襟に縫い付ける

服をつくるとき、ほとんどの箇所は生地の表側になる同士が重なるようにして縫製します。

シャツの襟を縫製する場合、まず羽襟を作成し、それを挟むようにして台襟と縫製、そして、台襟からシャツ本体を縫製するという手順になります。

なので、今回のようなリペアの場合も、本当は台襟もシャツ本体から取り外してから、同様の手順で縫製したほうが、仕上がりは綺麗になります。

ですが、今回ここでもちょっと手抜きをして、羽襟を台襟に挟み込んで、台襟の表側からステッチをかけるという荒業を使いました。

こういった荒業を使った場合、裏側のステッチが乱れやすくなってしまいます。実際、今回も何箇所か台襟の縁にかかっているべきステッチが、羽襟に入り込んでしまいました。

手抜きをした罰ですね。

なので、そこは一度解いて縫い直しました。といっても、大した手間ではありませんでしたが。

 

4:出来上がり…で色々考えたこと

普段あまりミシンを使わないとはいえ、一応服飾専門学校を卒業しているので、僕の縫製のスキルは一般レベルより上だと思います。

そんな僕でも1時間以上かかってしまいました

おそらく、普通の人ならもっと時間がかかるでしょう。

今回は擦り切れた部分が白だったので、手持ちのミシン糸で対応可能でしたが、白や黒以外の色の生地だったら、それに合わせてミシン糸を購入する必要もあるでしょう。

なので、お直し屋さんに出してしまったほうがコストパフォーマンス的には良いかもしれません。

また、そのほうが自分でリペアするよりもほぼ確実にクオリティは上だと思います。

なので、こうやって自分でシャツの襟のリペアをするのは、一般的にはあまりオススメはできません

とはいえ、やはり自分で時間をかけてリペアすると、その分愛着が湧いたのは、以前ラルフ・ローレンのシャツをリペアしたときと同じでした。

www.yamadakoji.com

今回の記事を書くにあたってツイッターを検索してみると、今回リペアしたランズエンドのシャツは3年前にポケットが破れ、それも自分でリペアしたことがわかりました。完全に忘れていたんですが笑

このシャツは本当に気に入っているので、こうやって色々リペアして、本当にボロボロになってリペア不能になるまで着倒したいと思っています。