山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

帽子を被ると具体的にどれくらい涼しくて、日焼け防止になるのか、調べてみました。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

初の書籍 「結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式」発売中!

f:id:yamada0221:20200309113250j:plain

商品ページ:Amazon楽天ブックスヨドバシドットコム

ですね。

夏に限らず1年中ですが、週末は子供と山に川に公園にと、外で遊び回っています

 

帽子にはどれくらい効果があるのか?

さて。

夏場の子供の外遊びに欠かせないアイテムのひとつが、帽子

子供が被りたくないと言うこともありますが、特に夏は強制的に被らせています。

が。

帽子を着用していると、具体的にどれくらい効果があるのか?

実は、僕はよく知らずにいました。

そんなのだと、被らせるのにも説得力がありません。

ですので、親の言うことに説得力を持たせるためにも(笑)、今回は帽子を着用していると、具体的にどれくらい涼しいのか、どれくらい日焼け防止になるのかを調べてみました。

 

 帽子を被ると涼しいという科学的根拠

今回も、↓の過去記事のように、実験によるデータに基づいた科学的根拠のある論文を参考にしました。www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

その論文がこちら。(リンク先PDF)

https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/db/seeds/descente03_26_yorimoto.pdf

滋賀県立短期大学の寄元明氏をはじめとした4名による、「運動時の着帽効果に関する実験的研究」という論文です。

実験内容は、真夏の鹿児島県の直射日光に相当する輻射熱の白熱灯の下で20分間自転車のペダリングをするというもの。

実験のさらなる詳細を知りたいかたは是非とも本文を読んでみて下さい。

ここではポイントだけピックアップしてご紹介します。

こちらは、頭頂部皮膚温の変化のグラフで、一番上の白丸○が帽子非着用、その下の黒丸●が野球帽着用の場合の数値です。

帽子非着用の場合、最高で約41度まで上昇しますが、帽子着用の場合は約38度。

つまり、帽子を着用すると約3度涼しくなるということがわかりました。

 

また、今回帽子の効果について調べているなかで、こんな記事も見つけました。

sukusuku.tokyo-np.co.jp

この実験によると、ポリエステルや綿、ポリエステルと綿の混紡といった帽子の素材では表面温度にあまり違いは出ないものの、帽子の色では大きく差が生まれ、赤の帽子は白の帽子よりも約10度も高温になるという結果になっています。

つまり、帽子の色は白にすると最も涼しくなる、ということです。

 

帽子の日焼け防止効果

さて、お次は日焼け防止について。

参考にしたのは三重大学教育学部の荻原彰氏と、同じ三重県の小学生、高校生による論文です。(リンク先PDF)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbe/57/1/57_20/_pdf/-char/ja

タイトルは「中学校における紫外線教育教材の開発と実践」。

この実験では、何もしなかった場合と、日焼け止めクリームを塗った場合、そして防止を着用した場合それぞれの紫外線を測定しています。

何もしなかった場合の紫外線量は0.67 mw/cm2、日焼け止めクリームを塗った場合
は 0.05 mw/cm2。

そして、着用した帽子のつばの下の影の部分で測定すると0.07 mw/cm2、帽子の外では0.67 mw/cm2という数値になりました。

つまり、帽子を着用したときの紫外線量は、何もしなかった場合の約10分の1になる、と言えるでしょう。

とはいえ、約10分の1になるのは影の部分だけなので、より紫外線を避けたい場合は全身が影に隠れる日傘などのほうが良さそうです。

www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

 

「3度涼しくなるから帽子を被りなさい」

ということで、何もしない場合に比べて、帽子を着用すると約3度涼しくなり、紫外線量は約10分の1になる、ということがわかりました。

これでやっと、僕も子供たちに自信を持って「3度涼しくなるから帽子を被りなさい」と言えるようになりました。

調べるって大事ですね。