山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

【2004年メンズノンノ】ナンバーナイン、東京ラストコレクション。【3月号】

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

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90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。

これまでの記事はこちらから。

www.yamadakoji.com

今回ご紹介するのはメンズノンノ2004年3月号です。

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同年のメンズノンノは以前8月号をご紹介しています。

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上の方の記事に当時の音楽や映画、出来事などをご紹介しています。ここでは当時の経済の状況を改めて掲載しておきます。

・2003年後半から2004年初めにかけて、海外経済が急速に回復するなかで、比較的高い投資や消費の伸びに支えられて景気回復の勢いが増していく動き

・景気動向には、海外経済や原油価格の動向、情報化関連財の調整など、いくつかのリスク要因がある一方、90年代にみられた景気回復とは異なる景気の腰の強さもある

・日本銀行が量的緩和政策を継続するなか、金利の動向は総じて安定して推移

・景気回復に伴って徐々にデフレの程度が緩やかに

・失業率の低下によって雇用不安が減少雇用環境が引き続き改善するなかで、消費は緩やかに増加

・家計はマインドの変化に敏感な耐久財消費を中心に消費を増やしており、また、住宅についてもこのところ増加

参考:

www5.cao.go.jp

さて、誌面に戻りましょう。表紙は中村獅童さん。

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安全性をアピールしたトヨタの広告。

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カルバン・クライン広告。

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完璧なディオール・オムのビジュアル

ディオール・オム広告。エディ・スリマンがクリエイティブディレクターを務めていたディオール・オムは当時圧倒的な人気を誇っていました。こういったビジュアルのディレクションもエディ・スリマンが手掛けていた筈です。余白をたっぷり取った、メゾンブランドディオールらしい気品のある雰囲気。個人的には好みではないのですが、今見ても非常に完成度の高いビジュアルだと思います。

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ラペルが蛇?革に切り替えられた、細身でアームホールも極細のテーラードジャケット。

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ダメージ加工が施されたコーティング加工のスキニージーンズ。

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フレンチ・コネクションというブランド。同名の名作映画がありますが、こちらはイギリスのブランド。

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三陽商会によるバーバリーのライセンスブランド、バーバリーブラックレーベル。通称「ブラレ」。ブラレも当時は人気の最盛期だったのではないでしょうか。

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バーバリーという名門老舗のブランドバリューと、ブリティッシュ・トラッドをベースとしながらもディオール・オムに代表される人気のモードロック系の雰囲気を適度に取り入れ、マルイ系の中でも特に高い人気を集めていました。

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目次。

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表紙で着用されていたのはジル・サンダー。スタイリングは祐真朋樹さん。

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左ページ、連載のスタイリスト通信。熊谷隆志さん。趣味のサーフィンや、仕事でもある写真などについて。

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ナンバーナインの溢れ出すロック精神

巻頭特集は”ナンバーナイン、ラストコレクションイントーキョー”

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”溢れ出すロック精神。啓発される服”…こういったコピーにも時代性が非常に強く出ますね。”ラストコレクションイントーキョー”は”来季からは、いよいよ発表の場をパリに移し本格的に世界へ発信する”ということ。スタイリングは野口強さん。

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袖がカットオフされたような、テーラードジャケット。ボリュームのある襟のロング丈シャツにはブラックタイをルーズに。ヘアはリーゼント風。

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ブラックスキニージーンズ、足元はジョージ・コックスのラバーソールをアレンジしたようなレザーシューズ。エディ・スリマンのディオール・オムとは違った雰囲気ですが、こちらもモードロックの真骨頂と言えるでしょう。

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左ページは異なるアニマル柄に切り替えられたロング丈ジャケット。2021年の今の感覚で見ると、ロックバンドのステージ衣装のようですが、当時はこれが最先端モードでした

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非常に主張の強い服の数々。

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古着でたまに見る、地図柄のブルゾン。オリジナルはマルチカラーのポップなデザインですが、ナンバーナインはロンドンの地図をモノトーンでプリントして、ロックテイストに。

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パンクを象徴するアイテムのひとつである、ブロークンニット。

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腕には装飾性の強いレザーバングル。

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この辺りはデイリーウェアとしても着用可能な、比較的落ち着いたデザイン。

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とはいえ、一見シンプルそうに見えるシングルライダースジャケットには、ジップが山盛りになっています。

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とても明確、かつ強い世界観が打ち出されています。だからこそ、当時のナンバーナインは圧倒的な人気を集めていましたし、現在は海外にも多数のファンを擁しているのでしょう。

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スカルデザインがオシャレのど真ん中

Tシャツやスウエットパーカなどのカジュアルウェアのラインナップ。

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やはり目立つのはスカルデザイン今の感覚だとスカルはオシャレとは一番距離のあるデザインかもしれませんが、当時はオシャレのど真ん中。

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こちらはマスクじゃなくてバンダナ。

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超ハイカットのコンバースオールスター風スニーカー。当然かなり着脱は難儀したでしょうが、当時は利便性よりも格好良さの方が圧倒的に重きが置かれていた気がします。

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”一枚で着てもサマになるノースリーブシャツ”。今だとスポーツシーン以外で男性のノースリーブを目にすることはまず無いのではないでしょうか。ですが、当時は男性のオシャレとしてのノースリーブが今よりもポピュラーでした。とはいえ、誰も彼もがノースリーブを着ていた訳ではなく、一部のファッション好きだけでしたが、ノースリーブの男性に対して今よりも違和感を持っていなかった筈です。

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次回に続きます。

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