山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

2022年は「Tシャツタックイン」元年!30年振りに到来した「Tシャツタックイン」時代はいつまで続く?

それまではダサいとされていた、Tシャツなどのカジュアルトップスのタックインがオシャレな着こなしになっている、ということを当ブログでご紹介したのは、今から2年前の2020年のことでした。

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↑の記事には2020年のタックインの浸透具合をこのように表現しています。

2020年の夏、街を歩く若い女性はタックインをしている人のほうが多いのではないでしょうか。

40代がターゲットで比較的コンサバな雰囲気のVERYもタックインです。街で僕が見る限り、女性は40代以上でもタックインの人はかなり増えている印象があります。

↑から2年経った2022年の夏

タックインは若者の間では既に当たり前の着こなしになっています。

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また、最近では若者だけでなく、ミセス層にも浸透しており、それもファッション感度の高い都市部だけでなく郊外でも頻繁に見られるようになっています。

2020年と比べると、Tシャツタックインはかなりの広がりを見せているように感じられます。

 

2022年はTシャツタックイン元年に設定します(仮)

最初にご紹介した記事にもある通り、2020年の時点では僕はまだタックイン未挑戦でした。

僕もちょっと真似してみたいという気持ちになったりもするんですが、42歳の僕にとってはやっぱりTシャツの裾は出すもの。

↓は1990年代後半の話ですが、1990年代〜2010年代は、トップスの裾は出した方がオシャレという価値観でした

ということで、現時点で90年代の価値観からなかなか抜け出せていない僕は、Tシャツタックインはなかなかチャレンジできずにいます。

ですが。

この2022年の夏、42歳の僕はついにタックインデビューを果たしました。

実は、この日家を出たときはTシャツはタックアウトしていました。

ですが、街を歩いていると「なんか違和感あるなー」と感じるようになり、ふと思い立ってTシャツをタックインすると、その違和感は消えてしまいました

ツイートにもあるように、既に街でタックインしている人を沢山見ていたので、挑戦というよりもすんなりと自然に取り入れることができました。

42歳の僕がすんなりと取り入れられるようになった、ということで誠に勝手ながら2022年をTシャツタックイン元年と、仮に設定させていただきます。

 

1992年はTシャツ裾出しが新鮮だった

少し前に、1992年のストリートスナップの画像をツイッターで目にしました。

わざわざ「男女Tシャツすそ出し」というタイトルが付けられていることから、1992年はTシャツの裾出しをするのは新しい着こなしだったことが伺えます。

そんなことをツイートすると、1992年前後に裾出しをするようになったという証言がいくつか寄せられました。

また、こんなコメントも。

 

1978年〜1992年はTシャツタックイン時代

ちなみに、以前の記事でもご紹介したように、1978年のPOPEYEではTシャツタックインが当たり前の着こなしのようでした。

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現時点の僕の調査では、1978年以前にTシャツがタックインされていたかどうかはわかっていません。

おそらく、第二次世界大戦後、アメリカから日本にTシャツが到来したタイミングが本当の意味でのTシャツタックイン元年(というかTシャツ元年)でしょう。

これがいつだったのかも、今後調べていこうと思います。

ですが、少なくとも1978年から1992年の14年間はTシャツタックイン時代だったということは明らかです。

で、1992年が仮にTシャツタックアウト元年だとすると、1992年から2022年までがTシャツタックアウト時代と言えるでしょう。

とはいえ、この1992年がTシャツタックアウト元年と設定するのもまだ精度が低いと思っていますので、こちらも同じく調査を続けていくつもりです。

 

Tシャツタックイン時代は今後何年続く?

そして、先程仮に2022年がTシャツタックイン元年であると設定しましたが、では30年振りに到来したTシャツタックイン時代は、今後何年続くのでしょうか?

ひとつ言えることが、今のファッションの価値観が、以前と比べて明らかに多様化していること。

右向け右!のように、ひとつのファッションが大流行して、日本中がそのファッションに埋め尽くされる、という事態は非常に起こりづらくなりました。

現時点でもそうですが、ある程度ファッション感度が高い若者が皆Tシャツタックインをしているかと言えば、そうでもありません。

もちろん、Tシャツタックインをしていない若者も多数存在します。

ですが、街を歩いていると明らかにTシャツタックインの存在感が増しているのも事実。

今後も注意深く観察を続けていこうと思います。