山田耕史のファッションブログ

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「ファッションで差を付ける」のはもう古い?「量産型」が示す若者の新しい価値観。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

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少し前に目にした、この記事。

 

恐怖の対象だった「量産型」

 特にファッションにおいて、「量産型」って言葉はネガティブな印象だったはずです。
検索してみると、こんな記事を見つけました。2019年4月1日に公開された記事のようです。

www.lettuce.co.jp

量産型女子とは、同じような髪型にメイク、服装、ブランドに身を包んだ、まさに“大量生産”されたようなみんな同じに見える、区別のつかない女子の事

街中どこを見ても、気が付けば似たような女性ばっかり

そんな自分らしさがあまり見えない量産型女子

周りと同じに見えるとモテないし埋もれちゃう

「量産型」は恐怖の対象と言わんばかりの内容です。

また、メンズでは数年前にこんな画像が「量産型」とネット上で揶揄されていた記憶があります。

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http://datsuota-mens.site/2018/07/04/mass-production/

 

「#量産型コーデ」が7.9万件

ですが。

インスタグラムで「#量産型コーデ」のハッシュタグで検索すると7.9万件がヒット

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https://www.instagram.com/explore/tags/%E9%87%8F%E7%94%A3%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87/?hl=ja

WEARで「量産型」で検索しても、1,200件以上のコーディネートがヒットします。 

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wear.jp

 

「量産型ファッション」の発生源はオタク

インスタグラムとWEARに共通する「量産型」はゴスロリ、ロリータ系のファッションが中心であるということ。

通販サイト、夢展望ではこんな特集ページがありました。

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www.dreamvs.jp

「量産ちゃん・地雷ちゃん」のコーデ特集。 「量産ちゃん」はホワイトとピンクをベースにした甘めな雰囲気。

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「推し」などの文言から、アイドル、あるいはアニメなどのいわゆるオタク系に関係性があることがわかります。

更に調べてみると、こんな記事を見つけました。

「量産型ヲタク(オタク)」とは、特定のブランドの似たような服を着用し、同じようなグッズを持つ「オタク(ヲタク)」を指す。「量産型ヲタク」のファッションの最たるものは、「ジャニーズのオタク(ジャニヲタ)」がライブやイベントへ参加する際の服装(参戦服)である。「量産型ジャニヲタ」の特徴としては以下が挙げられる。

studyhacker.net

やはり、最近の「量産型」の発生源はオタクだったようです。

そして、そのファッションの特徴も紹介されています。

「量産型ヲタク」は、リボンやフリルをあしらったワンピースや黒色のローファーなど、いわゆる「ガーリー」な服装をしている。「量産型オタク」に好まれるブランドとしては、以下をはじめとするものが挙げられる。

Ank Rouge(アンクルージュ)
MAJESTIC LEGON(マジェスティック レゴン)
Samantha Vega(サマンサベガ) 等

最初に挙げられているアンクルージュはこんな感じのブランド。まさに、「量産ちゃん」です。

www.instagram.com

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「量産型ファッション」は定番化している

注目したいのが、上掲の記事が4年前、2016年のものだということ。こういった記事が書かれるということは、2016年の時点で「量産型ファッション」が既に知られた存在だったのでしょう。

そして、2020年のインスタグラムやWEARでの「量産型」も2016年とほぼ同じであることから、「量産型ファッション」は若者の間で定番化していることがわかります。

量産型、つまり人と同じ服装であることが若者にとって普通になっていることに、僕は驚きました。

そういえば、先日の記事でもご紹介したように、ペアルックも若者の間で人気となっており、ペアルック専門のブランドも登場しています。 

www.instagram.com

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www.yamadakoji.com

 

「ファッションで差を付ける」のはもう古い?

「差を付ける」「差別化」という言葉はファッションを語るうえでの常套句。これまで、そして今も多くのファッションメディアは人とは違う服装をすることがファッションの目的としています。「周囲の人」「周りの友達」と違う服装をすることが、これまでのファッションの価値観でした。

stylehaus.jp

be-story.jp

ですが、ここ数年で価値観は大きく変化しているようです。

これまで見てきたように、人と同じであることをファッションの目的とする価値観が、若者の間で一般的になっているのです。

もちろん、若者の全てがこういった価値観という訳ではないでしょう。ですが、これまでとは違う、新しいファッションの価値観が主流になりつつあることは確実です。

こういった価値観を持った若者が今後どういったファッションを生み出すのか。楽しみにしていたいと思います。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!