メンズレディスを問わず。ここ数年のファッションの中心となっていたビッグシルエット。
僕は毎週のように渋谷や原宿、下北沢などを歩き、若い人たちの服装をリサーチしていますが、数ヶ月前からビッグシルエットの服装の若者を見掛ける頻度が下がってきているな、と感じていました。
そして、つい最近確信したのがビッグシルエットの流行の終了です。
今日、下北沢をリサーチして確信しましたが、ゆるダボトレンドは終了したぽいですね。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中！ (@yamada0221) 2021年6月11日
特にレディスはトップスがタイト、というかフィットしたシルエットになって、ヘソ出しとかの露出も増えてる。
メンズも基本ゆったりですが、これまでみたいに極端にデカいのはかなり少なくなった気がします。
↑のツイートの数日後、下北沢と同じく高感度な若者に人気の高円寺の古着屋さんも、インスタグラムで「東京のデカ着ブーム終わりました」と発言されています。
高円寺の古着屋が、ビッグサイズの流行はもうこっちでは終わったよとのことhttps://t.co/UJ9n77GeDb pic.twitter.com/rAVhpfmy5A
— 齋・e・藤 (@saito_d) 2021年6月14日
こちらが元投稿。「#ビッグサイズブーム終わり」のタグ付きです。
View this post on Instagram
本当にビッグシルエットはもう終わるの？
さて、ビッグシルエットの流行が終了したのは、まだ下北沢や高円寺などのファッション感度の高い層が集まるエリアだけではないかと思っています。
実際に、郊外のショッピングセンターや地方でも展開されているWEGOでは今夏のTシャツのトレンドキーワードとしてビッグシルエットが取り上げられているなど、今後もマス層に向けてはビッグシルエットは打ち出されて行くでしょうし、街でもまだまだビッグシルエットを見かけることは続くと思います。
https://wegoec.jp/shop/e/emtrend/
昨日の記事でもご紹介した、横浜仲町台の洋品店Euphonicaさんはビッグシルエットブームの終了についてこう言及されています。
とにかくXL、XXLを、といった極端なビッグシルエットブームは、もう昨年の時点でだいぶ落ち着いていましたね。
とはいえ、タイトシルエットへの移行は、少なくともメンズに於いては当面先の話だと思います。
まだ中高年層のマスマーケットでは、タイトシルエットはインなファッションとして現役で、そこを追いかける形で若年層のトレンドが重なるとは考えにくいですから。しばらくはジャスト～ややゆったり程度で落ち着くのではないかと思います。
僕も同感で、ビッグシルエットブームが終わったからと言って、急にタイトシルエットになるとは思えません。
次にタイトシルエットが来るとしても、徐々に変化して行くでしょう。
ビッグシルエットの次のファッショントレンドは？
とはいえ、ファッション感度の高い層でここ数年ずっと人気だったビッグシルエットのトレンドが終了したのなら、次に人気を集めるファッションが何なのかが気になるところです。
が、僕的には、現時点ではまだはっきりとは予想できていません。
で、ゆるダボが終わって次はなんだ？ってことなんですが。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中！ (@yamada0221) June 11, 2021
メンズはまだちょっとわからないですね。多分今は移行期なんでしょうけど。
今の所、70sが来そうな気配はなさげ。
現時点ではスケーター風どシンプルアメカジか、韓流の匂いのするゆるダボ進化系が優勢という印象です。
最近、僕が良いなと思うのがシンプルな無地のTシャツにチノパンツのような、スケーターファッション。ですが、こういうのはスケーターとしての格好良さありきなスタイルなので、マスに広がる可能性は低いと思っています。
View this post on Instagram
View this post on Instagram
とはいえ、WEGOなんかでも取り上げられたりしているので、僕が好きなシンプルな服装ではなく、「スケーターっぽい」ファッションは今後拡大するかもしれません。
https://wegoec.jp/shop/goods/search.aspx?genre=42000353&ps=100&sort=7&stock=1&search=true&cts&footer
ネクストトレンドは電車男？
僕のビッグシルエット終了のツイートに寄せられた、次なるトレンドキーワードが電車男。
UOMO風文科系電車男テイスト…。
— yoh@中小企業診断士勉強中 (@yoh635322) 2021年6月12日
デザイナーズブランドを中心にファッション感度の高い3、40代をターゲットしているメンズファッション誌UOMOでは、一昔の価値観だとまるでオタクかのようなファッションを提案しています。
20年前の自分が見たら「なんでファッション誌の表紙にオタクが⁉️」と思ったに違いない。https://t.co/qBFrEOD77H pic.twitter.com/iCi3HAI0No
— 八月 (@8th_month) 2021年5月27日
こちらもUOMOの提案するファッション。 髪型はセンター分けで、タック入りのスラックスに白のTシャツの裾を入れるという服装。
View this post on Instagram
15年前の同雑誌と比べると、ファッションの価値観が180度変わっていることが如実にわかります。
15年前、2006年の同じUOMOと比べると、「かっこいい」の価値観が180度違いますね。 https://t.co/RM2pqaU2gI pic.twitter.com/uRZd6i3pGz
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中！ (@yamada0221) 2021年5月27日
実は、電車男風オタクファッションはレディスでも見かけるようになっています。
チェックシャツをジーパンにタックインという、「リアル電車男」な服装の女の子を、昨日今日と連続で見ました（さすがにケミカルウォッシュじゃなかったけど）。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中！ (@yamada0221) 2021年5月1日
時代が一周したと言うか、価値観が180度変わったと言うか。
なんかもう何がオシャレなのかわからないっすね笑 pic.twitter.com/xJSk6y4gzY
実は当ブログでは3年前の2018年に電車男ファッションをご紹介しているのですが、現在の電車男ファッションはこのときとはかなり違った雰囲気です。
梅雨が明けて夏ファッションが本格化すると、次なるファッショントレンドが見えてくるかもしれません。
新しい変化の兆しを感じたら、当ブログまたはツイッターでご紹介するつもりです。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです！
