山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

2022年、スキニーパンツは完全に「ワル」の制服になった…けど、これからは?

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

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2019年4月の記事で、僕はダメージスキニーパンツが「ワル」の象徴となった、と書きました。

www.yamadakoji.com

ダメージスキニーは現在の「ワル」を象徴する、「ワル」制服とも言うべきパンツで、「現代のボンタン」のような存在

 

2022年現在のスキニーパンツ

そこから約2年半後の2022年の今、スキニーパンツを愛用している層はどう変わったでしょうか?年始のこのツイートに、僕は非常に共感を覚えました。

それは、年末年始に帰省した神戸でも同じだったからです。

厳密に言うと、「ワル」だけでなく、「ワル」っぽい雰囲気を出したい男性に、スキニーパンツは好まれて着用されている感があります。

 

スキニーパンツは”完全に田舎の輩や金持ちおじさんやパチンコ客のファッション”

ですが、その「ワル」が愛用しているスキニーパンツにも、変化が感じられます。上掲の2019年の記事で、僕はこう書いています。

僕の見た感じだと高リテラシー層はダメージスキニーを穿くことはあまりなく、同じスキニーパンツでもシンプルなデザインのものが人気のようです

2019年の段階で、ダメージスキニーパンツを着用しているのはファッションリテラシーが低い層で、ファッションリテラシーが高い層はほとんど着用していませんでした。

ですが、2022年の今、ダメージスキニーパンツを着用している人は低リテラシー層でもまず見かけることはなくなり、シンプルなデザインのものがほとんどになっています。

もちろん、今は冬なのでダメージスキニーパンツが敬遠されているということもあるでしょうが、インパクトのあるロゴプリントの服や、ハイプなスニーカーと共にラグジュアリーストリートの象徴であったダメージスキニーパンツの人気も、2022年の今ようやく落ち着いてきたようです。

そして、2022年の今、スキニーパンツは”完全に田舎の輩や金持ちおじさんやパチンコ客のファッション”となっているようです。

僕が普段リサーチをしている新宿、原宿、渋谷などの都心部では、以前よく見かけていた”スケボーに全く縁が無さそうなのにシュプリーム着てるオジサン”はほぼいなくなったと思われます。

 

スキニーパンツを卒業している「ワル」ファッションのリーダー達

一時期のような極端なオーバーサイズの人気は落ち着きましたが、現在もゆったりシルエットがファッショントレンドの中心的存在

そして、日本でのラグジュアリーストリート人気を牽引してきた、エグザイルのメンバーの服装も、今やゆったりシルエットになっています。

 
 
 
 
 
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また、エグザイルと同じくラグジュアリーストリートが制服になっていたと言っても過言ではないのがホストですが、今やホストファッション雑誌となったメンズナックルの2021年12月号の特集は、なんとルーズボトム

この号の紹介文がこちら。

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2022年1月号の表紙では、ベージュやオフホワイトの優しい色使いのコーディネートに、ゆったりシルエットのパンツが目立つようなポージング。

こちらが1月号の紹介文。

この冬最も"お洒落ツウ"に見られる全身を同系色で揃えたワントーン・スタイルをご紹介!とはいえ、真っ黒過ぎたり、真っ白過ぎはNG!

このように、「ワル」ファッションのリーダー達は既にスキニーパンツを卒業しているようです。

この「ワル」ファッションリーダー達の動向は、今後マスに広がって行くのでしょうか。

そして、「ワル」達のパンツのシルエットは今後どう変化して行くのか。

引き続き、注目していたいと思います。