90年代を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。
これまでの記事はこちらから。
今回ご紹介するのはホットドッグ・プレス1995年11月10日号です。
ファッションアーカイブでは、以前同じ1995年のBoonをご紹介しています。
1995年はどんな年?
誌面のご紹介の前に、1995年はどんな年だったのか、振り返ってみます。
1980年生まれの僕は当時15歳、中学3年生でした。
日本の出来事
・阪神・淡路大震災
僕は当時、今も実家がある神戸に住んでいたので、阪神大震災に被災。深度7の地域にあった自宅は半壊でした。幸い家族や友人たちに人的被害はありませんでしたが、水道やガスなどのライフラインが断絶された状態でしばらくの間生活するのは大変だった記憶があります。
・野茂英雄、米大リーグロサンゼルス・ドジャース入団決定
・地下鉄サリン事件
震災ということもあり、全然勉強せずに臨んだ(震災がなくても勉強しなかったかもしれませんが笑)高校受験の合否発表の日に、地下鉄サリン事件が発生しました。
・Microsoft Windows 95が日本で発売開始
・『新世紀エヴァンゲリオン』放映開始
僕の人生に多大な影響を与えたエヴァ。僕が観始めたのは、深夜の再放送からでした。
日本経済
1993年末から回復基調を辿っていたが、急速な円高、米国景気の一時的な減速などの影響から1995年前半は足踏み状態になった。秋から年末にかけては金融政策の効果で公共投資、住宅投資を中心に景気は再び回復に向かった。
参考:
映画(日本公開)
フォレスト・ガンプ/一期一会
レオン
ショーシャンクの空に
耳をすませば
アポロ13
マディソン郡の橋
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
MEMORIES
ヒット曲トップ10
1位 DREAMS COME TRUE:「LOVE LOVE LOVE/嵐が来る」
2位 H Jungle With t:「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」
3位 福山雅治:「HELLO」
4位 Mr.Children:「Tomorrow never knows」
5位 Mr.Children:「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」
6位 MY LITTLE LOVER:「Hello, Again 〜昔からある場所〜」
7位 桑田佳祐&Mr.Children:「奇跡の地球」
8位 岡本真夜:「TOMORROW」
9位 スピッツ:「ロビンソン」
10位 B'z:「LOVE PHANTOM」
テレビドラマ
愛していると言ってくれ
金田一少年の事件簿
未成年
人生は上々だ
アシックスのコンセプトスニーカー
誌面に戻ります。香取慎吾さんが着用しているニットと、ゴツいシューズはフィラ。
資生堂広告。藤井フミヤさん。
こちらのシャツ、アンダーカバーっぽい雰囲気がありますね。
目次。
右ページ、トヨタ広告。
永瀬正敏さん。チェックシャツにTシャツ、ジーンズ、ブーツというアメカジの王道コーディネート。
トピックスページ。
アシックスの伝説の名作スニーカー、ジパング。
僕はこの後継モデルのジパング3を愛用していました。斬新なデザインだけでなく、アシックスならではの履き心地が大好きでした。復刻してくれたら絶対に買うんですけどねぇ。
#私的ベストスニーカー
— 山田耕史 (@yamada0221) September 16, 2019
第5位:アシックス ジパング3
人生史上最高の履き心地のスニーカー。ナイキのハラチシステムのような足を包み込む構造と、ナイキエアとは比べ物にならないクッション性のαゲル。アシックス創業家の鬼塚家の家紋をベースにしたデザイン…は賛否両論でしょうが、僕はギリOK笑 pic.twitter.com/E43t7CAuQ0
!!!!!
— 山田耕史 (@yamada0221) 2020年4月11日
思い出のスニーカー、アシックスのジパング3をメルカリで発見!しかもデッド!!更にマイサイズ!!!そしてお手頃価格!!!!
…でも1000000%加水分解でしょうし、スニーカーを飾る趣味はないですし…いやそれでも20年ぶりにあの履き心地を味わいたい気はする… pic.twitter.com/3jVc54QuVW
右ページ、パナソニックのヘッドホンステレオ広告。
堂本剛さんはアメカジ、堂本光一さんはキレイ目と、しっかりと服の雰囲気が分かれています。
”ロック””R&R”がファッションでも注目されていたようです。”60年代、伝説のバンド、テンプターズのドラマーとしてGSブームの中、一世を風びした男、大口ひろし”のブランドを、ユナイテッド・アローズがセレクトしているのはちょっと意外です。
ドメスティックブランド、ヒピハパ。僕は90年代終盤に購入したヒピハパのシャツを未だに所有しています。ここで紹介されているのは”米軍払い下げの本物のパラシュートで作った”ジャケット。
右ページ、スズキワゴンR広告。こういう四角いフォルムの車って好きです。
スポルディングやフィラのバッシュ。現在はスポルディングもフィラもガチのスポーツメーカーというイメージはなくなってしまっていますが、当時はNBAの有名選手が着用するバッシュを発売していました。
左ページ、上原さくらさん。
右ページ、読者アンケート。
プレゼントはドコモのポケベル。
トミー・ヒルフィガー広告。
ホンダタイアップページ。”先端クリエイター”のシビック評。
西川りゅうじんさんがアドバイザーを務めていた、”電子商店街『バーチャル モール』”。
CG作家の田中秀幸さん、マルチアーティストの加藤賢崇さん。
ストリートで大注目のブランド、フィラ
左ページからは”最新スポーツブランド攻略大図鑑”。
まずは、”思いっ切り「旬」のヒップホップ・アーティスト ガス・ボーイズが着る本物のB-BOY服”
ガス・ボーイズは
ミクスチャブームを10年近く先取りした形態で「早すぎたグループ」として伝説的存在
という、高い評価を受けているそうです。
MC今井さんは後にスニーカーショップ、アトモスの店長やバイヤーを務め、更にその後はスニーカーブランド、MADFOOT!を展開します。
最初に紹介されているのは、フィラ。
”カラフルで絶妙の色使いとクールなデザインでヒップホップフリークで大人気のフィラ””今はアメリカを中心に大ブレイクしているぞ”と、当時はファッション性の評価が非常に高かったようです。
”アウトドアを感じさせるラインアップ””色もダークなトーンが中心になってB-BOYに受けている”、フィラスポート。
中央のブラック☓ブラウンのトレッキングシューズは表紙で香取慎吾さんが着用しているのと同モデルでしょう。
ナイキ筆頭はACG
フィラに続いて紹介されているのはナイキ。
その筆頭はアウトドアラインであるACG。当時のアイテムは今も古着として高い人気。ブラウンやベージュといったアースカラーを基調とした独特の配色はやっぱり格好良いですね。
続いて、”シンプルなゴルフウェアを展開するニューライン”、ナイキゴルフ。こちらはあまり古着では見かけません。おそらく、流通量が少ないのでしょう。
そして、”現在世界ランクNo.1のテニスプレイヤー、アンドレ・アガシの登場で注目されているナイキのテニスウェア”。アガシモデルと言えば、ド派手な蛍光カラーというイメージがあったんですが、こういったシックなカラーリングのウェアも出ていたんですね。
その他アイテム。
当時のリアルなコーディネート。こういった服装は四半世紀の時を経た今見ても、古臭く感じませんね。
次回に続きます。