最近とても気に入って、よく着ている服があります。それがこちら。
チャップスというブランドのオックスフォードシャツです。近所のトレジャーファクトリースタイルで2,000円くらいだったと思います。
特にブランドバリューはない
チャップスは元々、ラルフ・ローレンの1ブランドとしてスタートしました。↓ということなので、いわゆるラルフ・ローレンのセカンドライン、つまり廉価版的な存在だったと思います。
低価格で20代〜40代の男性をターゲットとしていた
ちなみに、ウィキペディアにはこういう記述があります。
やがて縫製工場との間で縫製代をめぐって争いが生じ、それが原因で赤字となっていた。当時、CHAPSの社長はラルフ・ローレンではなかったが、この事態に気付いたラルフ・ローレンは問題を起こしていた社員たちを即解雇。信頼していたCHAPSの社長も退いていった。 その後、CHAPSはブランド自体は存続しているものの、ラルフとの関係はライセンス契約となり、ラルフ・ローレンの社外ブランドという扱いになった。やがてそのライセンス契約も終了してブランド名がただの「CHAPS」となり、ラルフとの関係は無くなった。
また、古着屋さんのブログではこう記されています。
最後の方ではタグの表記からラルフローレンの文字が無くなりチャップスだけになってしまいます。諸説ありますがその頃からラルフのブランドラインではなくなったみたいです。
ruin-selectshop.hatenablog.com
僕が持っているシャツのタグにはラルフ・ローレンの文字は見当たりません。ラルフ・ローレンとは直接関係のなくなってから製造されたアイテムだと思われます。
つまり、ラルフ・ローレンが手掛けたブランド、というようなブランドバリューはありません。
クオリティもあまり良くない
また、はっきり言ってつくりもあまり良くありません。以前、クオリティの高いシャツの見極める方法として襟元の縫製の正確さを見ることをご紹介しましたが、僕が持っているシャツの縫製はお世辞にも綺麗だとは言えません
裾の始末もかなり簡素化されて、コストダウンが図られています。
生地もお世辞にもハイクオリティとは言えません。
以前、ポロ・ラルフローレンのハイクオリティなシャツがお手頃価格で買えることをご紹介しましたが、それと比べると相当クオリティの差はあります。購入価格は数百円しか変わらないのですが。
つまり、何枚も持っているポロ・ラルフローレンのシャツに比べると、チャップスのシャツはブランドバリューもなく、クオリティも低く、安っぽい。そんな服です。
でも好きだし着ちゃう
でも、なんだかんだで着てしまうのです。
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着てしまう理由は安っぽさにあるのではないか、と思っています。
ラルフ・ローレンのストライプシャツに白T、白ペインター。素敵。#古着屋さんブログhttps://t.co/VIffAa1b2t pic.twitter.com/STd40pUQvV
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」(KADOKAWA)発売中! (@yamada0221) 2021年6月6日
以前から大好きな原宿のお店、プロップスストア。
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最近はプロップスストアのような、力の抜けたカジュアルな雰囲気に惹かれるのですが、チャップスのシャツにはそのプロップスストアの雰囲気に非常に近しい感覚があるように思えるのです。
プロップスストアでもポロ・ラルフローレンのシャツは扱われているのでややこしいのですが、ポロ・ラルフローレンのシャツよりも、チャップスのシャツの方がプロップスストアの雰囲気に近い気がします。
ポロ・ラルフローレンのシャツだと、生地や縫製のクオリティが高いので、どこかキチンとした雰囲気が出るような気がします。(もちろんアイテムによりますが)。
ですが、チャップスのシャツの安っぽさにはどこかリラックス感があり、そういった雰囲気が今の僕の好みなんだろうと思います。
安っぽい服にも良さはある
これまで、ファッションと言えばブランドものなどの高級品こそ正義、というような価値観が強かったと思います。
また、最近はユニクロをはじめとした低価格ブランドの品質が向上し、「こんなに安いのに、こんなにクオリティが高い!」というような、価値観でファッションが語られることが多くなりました。
当ブログでもこれまで、ユニクロやワークマンの商品をそのような価値観でご紹介することがありましたが、最近改めて服のクオリティが高い=ファッション的に正しい、という訳ではないんだな、と思うようになりました。
クオリティが低くて安っぽい服にもそれはそれで良さがあります。もちろん、クオリティが高い服の良さもあります。
当ブログでは様々な価値観で多様性のあるファッションをご紹介できたらと思っています。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!