山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

ヴィンテージモンベルのデザインが独創的かつ完成度が高い理由。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。
f:id:yamada0221:20181113133451p:plain LINE@:ブログをチェックするのが面倒な人へ。金曜日にその週の更新をあなたのLINEにお知らせします。

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去年、神戸の実家近くのリサイクルショップで出会って以来、どハマリ中のヴィンテージモンベル。 

www.yamadakoji.com

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根気強くディグっては、収集し続けています。ある程度集まったらオンラインで古着屋さんを始めるつもりです。

最近ようやく寒くなってきて、着用する機会も増えましたが、デザインだけでなく機能性も高いのがヴィンテージモンベルの魅力。まぁデザイン性云々よりも、機能性が重視されるアウトドアウェアなので当たり前と言えば当たり前ですが。こちらのダウンジャケットはびっくりするくらいの暖かさ。

 
 
 
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でもやっぱり、僕的にはヴィンテージモンベルの最大の魅力はデザイン。特に、他のブランドではなかなか見られない独特のセンスの配色です。

 
 
 
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ヴィンテージモンベルのデザインが素晴らしい理由を探りたくて、モンベルの創業者、辰野勇さんの著書を3冊読んでみました。

辰野勇 モンベルの原点、山の美学

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軌跡

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モンベル 7つの決断 アウトドアビジネスの舞台裏

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結論から言うと、ヴィンテージモンベルのデザインが素晴らしい理由は、明確にはわかりませんでした。ですが、そのヒントになる情報は見つけられたので、モンベルの歴史と共にご紹介します。

 

総合商社で得たものづくりやビジネスの経験

学生時代から登山に熱中していた辰野勇さんは高校卒業後に就職した登山用品専門店で日本初のロッククライミングスクールを開校。その後、中堅総合商社の繊維部産業資材課に転職します。

素材や生地をメーカーから仕入れて二次メーカーに納めるのが主な業務でしたが、繊維メーカーと共同で新しい素材を開発したり、織物業者とこれまでにない新しい織り方の生地を研究することもあったそうです。また、当時最先端の素材を開発していたアメリカのデュポン社とのつながりも生まれるなど、後のモンベルで活きるものづくりやビジネスの経験を積みます。

しかし、せっかく辰野さんが魅力的な素材をメーカーに売り込んでも、実際に商品にするかどうかを決めるのはメーカーの企画担当者です。そこにもどかしさを感じた辰野さんは会社を退職し、1975年にモンベルを創業します。

 最初に自社で企画開発した商品は日本ではまだ流通していなかったデュポン社の素材を用いた寝袋。2番目に商品化したのは、同じくデュポン社が開発した合成ゴムをコーティングしたレインウェアでした。

そして、その次の商品がデュポン社の乾式アクリル素材「オーロン」を起毛ニットで編み上げてつくった「オーロンフリース」でした。

 

パタゴニアとの密接な関係

その後、辰野さんはモンベルの商品の新しい販路を開拓するため、ドイツへ向かいます。現在も続いているミュンヘンの老舗登山用品専門店Sport Schusterに飛び込み営業をかけ、見事に寝袋やミトン、防寒衣料を受注しました。

www.sport-schuster.de

当時も今も、Sport Schusterは様々なアウトドアブランドの商品を扱っています。

 
 
 
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僕が愛用しているブランドストーンのブーツも取り扱っています。

 
 
 
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そして、そのうちの1つが現在も取り扱われているパタゴニアです。

 
 
 
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1980年に開催されたSport Schusterの店舗拡張パーティで、辰野さんはパタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナードと出会い、クライマー同士ということで意気投合。パタゴニアの日本におけるビジネスについて話が及んだときに、辰野さんはイヴォン・シュイナードにパタゴニアの日本での代理店にならないか、と誘われます。

1984年から、モンベルは機能素材や特殊な縫製仕様のアイディアなどをパタゴニアに提供、そして日本国内でのパタゴニアの輸入販売事業も開始します。その後、1987年に代理店契約は解消されますが、80年代半ばはモンベルとパタゴニアは非常に密接な関係にありました。

 

80年代のパタゴニアの”色革命”

パタゴニアは、イヴォン・シュイナードが手作りしていたピトンというクライミングギアから始まったブランドです。ピトンってギア、初めて知りましたが、こういうのみたいです。

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その後、イギリスで買い付けたラグビーシャツが好評だったことから、ウェアの輸入販売を始め、その後自社で製造するようになります。

パタゴニアのブランドサイトに、80年代のパタゴニア製品のデザインについての言及があります。

1980年代初め、私たちはもうひとつ重要な転換を実行ました。アウトドア製品といえばタンやフォレスト・グリーンが主流で、最も明るい色と言えばパウダー・ブルーだった当時、パタゴニアはウェアに鮮やかな色彩を使い、コバルト、ティール、フレンチ・レッド、アロエ、シーフォーム、アイス・モカなど新たなカラーを世に送り出しました。こうしてパタゴニアのウェアは、頑丈さはそのままに、平凡な見た目から大胆な姿へと生まれ変わったのです。

www.patagonia.jp

つまり、それまで地味だったアウトドアウェアに大胆な色使いを取り入れたのがパタゴニアということです。

今や、カラフルなアウトドアウェアは当たり前の存在ですが、これはこの80年代のパタゴニアの”色革命”に依るところが大きいのでしょう。

古着で確かめてみると、確かに70年代のパタゴニアはアースカラーを基調とした、かなり落ち着いたデザインです。

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ですが、80年代になるとパタゴニアは目をみはるような明るい色使いと、複雑ながら洗練された配色のポップなデザインに一変。

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80年代はウールリッチやLLビーンなどの他のアウトドアブランドも似たような明るい色使いのデザインが主流になっていますが、これはパタゴニアの色革命が生み出したトレンドということなのでしょう。

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90sモンベルの独創的かつ完成度が高いデザイン

こちらは最近手に入れた80年代のモンベルのフリースジャケット。

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こういった色合い、配色は当時のトレンドなうえに、密接な関係だったパタゴニアの影響を受けている可能性は非常に高いでしょう。

ですが、特に90年代のモンベルは本家のパタゴニアを超え、非常に独創的かつ完成度が高いデザインを実現させていると思っています。

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(↑これ、僕が拾ったヴィンテージモンベル画像をアーカイブしているアカウントです。あんま投稿してませんが、今後頑張ります…)

モンベルは90年代にカリフォルニアにデザインオフィスを設けていたそうなので、それがデザインに与えた影響は少なくなさそうですが、これ!という明確な理由は現時点ではわかりませんでした。

今後もヴィンテージモンベルの収集は続けますし、モンベルを始めとしたアウトドアブランドの歴史についても研究を深めていくつもりなので、情報がアップデートされ次第またご紹介できたらなと思っています。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!