最近当ブログでご紹介している、PPFMをはじめとする日本ブランドが海外インスタアカウントでの日本ブランドの人気っぷり。
先日は、どういった日本ブランドが人気なのかをまとめてみました。
↑の記事を書いているときに再確認したのですが、海外でウケるブランドにはいくつか共通点があることに気付きました。
独自のクリエイティビティで人気を得てきた日本のデザイナーズブランド
これまで、海外で評価が高かった日本ブランドと言えば、イッセイミヤケ、ヨウジヤマモト、コムデギャルソンのいわゆる”御三家”。
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それに続くブランドとしては、アンダーカバーやサカイなど(もちろん他にも多数)。
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上掲のブランドはどれも、デザイナー独自のクリエイティビティによる前衛的なデザインが特徴の、いわゆるデザイナーズブランドです。
いずれも海外のマーケットにアピールするために、パリなどのコレクション(ファッションショー)に出展しています。
サカイの取り扱い店舗を調べてみると、日本よりも海外の方が多いことがわかります。
サカイだけでなく、おそらく他のブランドも売上は日本国内よりも海外の方が大きいでしょう。
つまり、デザイナーの個性を武器に、日本国内だけでなく海外でも人気を得られるような服作りをしているのが、上掲のブランドの特徴だと言えます。
PPFMが海外で人気の理由は?
ですが、最近海外インスタで人気の日本ブランドのなかには、PPFMのように海外で展開していないブランドも多数あります。おそらく、PPFMが店舗展開していたのはマルイのような、日本の都市部のファッションビルだけでしょう。
また、上掲のデザイナーズブランドとは違い、特定のデザイナーがフューチャーされることもほとんどありません。
そういったブランドは日本国内のユーザーから人気を得ることが最大の目的でしょうから、海外で人気を得られるかどうかはあまり気にせず服作りをしているはず。
なのに、今海外インスタで熱狂的な人気を集めているのは何故でしょうか?
僕はその理由のひとつに音楽、特にロックやパンクがあると思います。
海外インスタ市場で人気の日本ブランドの特徴のひとつに「ロック感」がありますね。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2021年1月17日
ヒスなんかまんまそうだし、00sのPPFMは確かパンクがコンセプトに入ってた筈です。
ロックは時代も国境も越える。 pic.twitter.com/YW6IBFttbj
PPFMのコンセプトはブリティッシュパンクとロック。
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海外インスタアカウントではスカル、ジップ、レザー、クラッシュ加工、ライダースジャケットなど、ロックやパンクを象徴するデザインのアイテムが主に取り扱われています。
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PPFM以外にも、ヒステリックグラマーやミルクボーイなどのロックやパンクなどの音楽(以下、まとめてロックと表します)の影響がかなり色濃いブランドも非常に高い人気を集めています。
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ロックは国境も時代も超える
他のアカウントの例も挙げてみましょう。例えば、タグに「PUNK」とはっきり記載されている20471120のジャケットを扱っているこちらの海外アカウント。
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日本ブランドだけでなく、ラフ・シモンズやサンローラン、ゴルチエなどの人気の海外デザイナーズブランドからも”ロックな”アイテムをピックアップしています。
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つまり、ブランドのメジャー、マイナーに関わらず”ロック感”のあるアイテムを取り扱っている、ロックファッション好きのアカウントであることがわかります。おそらくですが、音楽としてのロックも好きなのでしょう。
ロックは国境も時代も超えるので、愛好者は世界中に存在します。人口にすると、何億人規模ではないでしょうか。
今、海外でPPFMやヒステリックグラマーなどが人気なのは、このように愛好者が多い”ロック感”があるデザインだからではないか、と僕は思います。
”ロック感”のある古着を安く仕入れて海外で売る
海外インスタアカウントではPPFMやヒステリックグラマー以外にも”ロック感”のある日本ブランドが数多く取り扱われています。
例えば、ユリウスや、
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ヤスユキイシイ、
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ハルプなど。
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今現在、日本のマスマーケットではこういった”ロック感”のあるファッションは正直それほど流行っていません。ですので、上掲のブランドも古着なら相当安く流通しています。楽天市場でざっと探しただけでも、元値は結構お高そうなのにかなりお安く販売されている古着がたくさん見つかります。
【中古】MA JULIUS◆トップス/1/コットン/BLK
¥4,290(記事執筆時の価格です)
【中古】JULIUS メッシュパーカー ブラック
¥4,950(記事執筆時の価格です)
ヤスユキイシイ/YASUYUKI ISHIIレザー ワッペン エプロン パンツ
¥8,000(記事執筆時の価格です)
【中古】HaLb◆レザージャケット・ブルゾン/M/山羊革/CML
¥ 3,190(記事執筆時の価格です)
|画像タップで楽天市場商品ページへ|
【中古】HaLb◆ハルブ/レザージャケット・ブルゾン/L/5941905-1/牛革/ブラウン
¥3,190(記事執筆時の価格です)
|画像タップで楽天市場商品ページへ|
【中古】ハルプ HaLb マウンテンパーカー M 黒 ブラック ナイロン ブルゾン
¥ 2,550(記事執筆時の価格です)
|画像タップで楽天市場商品ページへ|
こういった商品を仕入れて、インスタグラムなどで海外に転売すれば結構稼げるのではないかな〜?と思ったりもしています。
海外インスタアカウントで販売されている2011年PPFMのジーパン。119ドルの値付けで2時間で売れたんですって。
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) 2021年2月1日
昔のマルイ系の服をタンスに眠らせてる人、チャンスですよ笑https://t.co/0Rr6df6PTL pic.twitter.com/HwIyD7W3k7
ちなみに僕はやりません。何故なら、ロック(ファッション)愛好家ではないからです。
自分が相当なロック好きであれば他のロック好きが求めるデザインの服を見分けられるでしょうが、僕はそうではないので目利きする力も持っていないでしょう。
もし、ロック好きを自認できる人なら、ちょっとしたお小遣い稼ぎにはなりそうです。
ファンが付きやすいブランドコンセプト
また、今後新たにファッションブランドを立ち上げる場合、コンセプトやデザインソースにロックのような愛好者人口が多い分野を選ぶと、ファンが付きやすいということはあるかもしれません。
とはいえ、売らんがための付け焼き刃だと確実に愛好家に見破られるでしょうから、自分もその分野の熱狂的な愛好家であることは必要だと思います。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!