山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

秋の花の色に学ぶ、ワークマン「超撥水シェフパンツ」の色合わせ。

f:id:yamada0221:20210914153519j:plain

ワークマンの製品の最大の魅力は、ワークウエアづくりで培われた機能性の高さ

ワークマンはこれまで機能性の高いアイテムを展開してきた多くのアウトドア、スポーツブランドとは違い、手頃な価格なので、誰もが気軽に日常生活に機能性の高いアイテムを取り入れることが可能です。

僕の著書「結局、男の服は普通がいい」では、シンプルでベーシックなデザインの「普通服」をご紹介しています。

f:id:yamada0221:20200309113250j:plain

Amazon楽天ブックスヨドバシドットコム

「普通服」は流行り廃りの影響を受けにくいので長い間着られ、多くの人に似合いますし、汎用性が高いので、機能性最優先のワークマンの製品との相性も良好です。

企画「ワークマンを普段着に」では、「普通服」組み合わせることで、ワークマンの機能性の高い製品を普段着に気軽に取り入れ、より快適で便利な日常生活を送ることをご提案しています。

これまでの記事はこちらです。

www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

 

ワークマンの中の人からの質問

先日、ワークマンのオフィスで打ち合わせがありました。

そのときに、当ブログでも以前ご紹介したワークマン×山田耕史「超撥水シェフパンツ」の新色グリーンのトップスに何を着たらいいのか?ということをワークマンの中の人から質問されました。

f:id:yamada0221:20210922101747p:plain

超撥水シェフパンツ(オンラインストア商品ページ)

www.yamadakoji.com

この色です。

f:id:yamada0221:20210818141210j:plain

たまたまですが、その打ち合わせの前日に「超撥水シェフパンツ」新色グリーンを穿き、それを撮影した画像があったので、「こんな感じですかねぇ」とお見せしました。

シンプルでベーシックな「普通服」を選んでいれば、あまりに突飛な色や柄でない限り、特にコーディネートに頭を悩ませる必要はないので、僕の著書「結局、男の服は普通がいい」では色合わせなどについて触れていません。

f:id:yamada0221:20200318135958j:plain

ですが今回、色についての質問を受けたため、ちょっと色合わせについて考えてみることにしました。

 

季節の草花の色

で、考えるにあたってまず思いついたのが、季節の草花の色です。

学生の頃、古典や日本史の授業で習った記憶はないでしょうか?平安時代の十二単に代表される和服の色合わせは、その季節の草花の色がベースになっていることを。

f:id:yamada0221:20210914144601j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/18929260919162973/

このような感じの色合わせです。

f:id:yamada0221:20210914101403j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/442971313330819196/

こういった色合わせは和服だけでなく洋服にも使えるということを、以前何かの書籍で読んだ記憶があります。

草花の色は自然の色。その時期の空気に自然に馴染むことができますし、草花の色に嫌悪感を抱く人は少ないでしょうから、好感を抱かれやすくもあるのではないでしょうか。

ちょうど、「超撥水シェフパンツ」新色グリーンは草の色のよう

f:id:yamada0221:20210818141210j:plain

ですので、今回は「超撥水シェフパンツ」新色グリーンに合わせるトップスの色を、秋の花の色から選んでみました

 

コスモス

まずは、秋の花の代表格とも言える秋桜、コスモス。ホワイトからパープル、ダークパープルまで様々な色がありますが、今回は薄めのパープルを選びました。

f:id:yamada0221:20210914095534j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/575968239844668062/

で、それっぽい色のシャツを着てみました。このシャツ、僕的には春のイメージが強いので、秋はあまり着ていなかったのですが、コスモスの色とわかれば秋でも余裕で着られますね。

f:id:yamada0221:20210914135035j:plain

 

彼岸花

お次はそろそろ季節の彼岸花。我が家の近くの河原でも、毎年咲いて目を楽しませてくれています。

f:id:yamada0221:20210914095347j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/588001295099998937/

彼岸花のような真っ赤なシャツも、「超撥水シェフパンツ」新色グリーンにマッチするようです。

f:id:yamada0221:20210914135026j:plain

赤ベースでアーガイル柄にオレンジやピンクが入ったニットも、彼岸花っぽい感じ。

f:id:yamada0221:20210914135012j:plain

 

次は菊。菊も様々な色がありますが、今回はイエローをピックアップ。

f:id:yamada0221:20210914095834j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/588916088755961083/

このイエローのシャツも毎年春に着ており、秋になると畳んで仕舞っていたのですが、このように菊の色であることがわかると、途端に秋でも着たくなってしまいました。

f:id:yamada0221:20210914135039j:plain

 

桔梗

秋の七草のひとつ、桔梗。紫っぽいのもありますが、今回は青っぽいのをピックアップ。

f:id:yamada0221:20210914095939j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/770326711261382029/

青は空の色ということで季節を問いませんが、秋の花の色ということを知ると、途端に風流に見えるような見えないような笑。

f:id:yamada0221:20210914135044j:plain

 

ススキ

同じく、秋の七草のひとつであるススキ。

f:id:yamada0221:20210914150405j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/714805772091327579/

こういったベージュはいかにも秋という雰囲気。

f:id:yamada0221:20210914135049j:plain

 

ガウラ

見たことはありましたが、この記事を書くにあたって秋の花を調べていて、初めてガウラという名前を知った花でした。真っ白。

f:id:yamada0221:20210914100717j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/388857749081104606/

白もベーシックカラーなので季節を問いませんが、僕的にはどちらかと言うと春夏の印象で、このコットンカーディガンも春にしか着ていませんでした。今着るにはまだちょっと暑いですが、この秋一度は着てみたいですね。

f:id:yamada0221:20210914135008j:plain

 

クレマチス

これも知らなかった花です。白と紫のコントラストが綺麗です。

f:id:yamada0221:20210914100247j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/366902700869432639/

白×紫、ということで白のTシャツに紫のシャツを羽織ってみました。

f:id:yamada0221:20210914135030j:plain

 

シクラメン

お次はシクラメン。こちらも白×ピンクのツートンカラー。

f:id:yamada0221:20210914100947j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/662169951448049596/

手持ちにシクラメンにぴったりな配色のカーディガンがありました。これもやはりピンクが春っぽいイメージで、秋にはあまり着ていませんでした。

f:id:yamada0221:20210914135017j:plain

 

キンモクセイやケイトウのオレンジ

ちょうど合う色合いの服がなかったので、今回はスルーしましたが、他に秋の花の色としてはキンモクセイやケイトウに代表されるオレンジもあります。

キンモクセイ

f:id:yamada0221:20210914100105j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/624522673324003533/

ケイトウ

f:id:yamada0221:20210914135325j:plain

https://www.pinterest.jp/pin/60165345007240240/

ちなみに、冒頭でご紹介したチェック柄のシャツはこんな感じのです。このシャツは、外出するときに手近にあったものをなんとなく着ただけだったのですが、赤×緑×白の配色は偶然にも秋の花の色にもマッチしていました。

f:id:yamada0221:20210914135022j:plain

繰り返しますが、僕の著書「結局、男の服は普通がいい」でも触れていないように、「普通服」を選んでいれば、よほど突飛な色や柄でない限り、色合わせなどで悩む必要は無いと思っています。

ですが、今回この記事を書くにあたって秋の花を調べてみると、春の色だと勝手に思っていた色が、秋の色でもあるということを知りました。

今回ご紹介した花だけでなく、春夏秋冬それぞれにたくさんの花が咲きますし、花だけでなく、葉の色、山の色、空の色、川の色、土の色など、自然に存在する様々な色が色合わせの参考になると思います。

今後も折を見てご紹介できればと思っています。