去年の冬に開始した、ブログで古着が買える【ブログで古着屋】。
これまで、僕がハマって収集しているヴィンテージモンベルをご紹介&販売してきました。
お陰様で多くの方にご購入いただきましたが、まだ販売中の商品もいくつかあります。
冬のアウターがメインなので、今の時期にギリ着られそうなのはこのゴアテックスパーカぐらいですが。
他にまだご紹介していないヴィンテージモンベルのアイテムもあるので、また寒くなってきたら改めてご紹介するつもりです。
カルチャーや歴史が背景にある古着もご紹介していきます
さて、今回の【ブログで古着屋】でご紹介するアイテムはヴィンテージモンベルではありません。
【ブログで古着屋】の強みは、アイテムを画像や動画、音楽などと一緒にご紹介できるところだと思っています。
なので、カルチャーや歴史が背景にあるアイテムをご紹介するのに非常に向いているんです。
【ブログで古着屋】は、ただ単に古着をご紹介するだけでなく、その背景にあるカルチャーや歴史を掘り下げ、買う楽しみだけでなく、読む楽しみや、知る楽しみも味わえるようにしていけたらと思っています。
万博ってありましたよね
で。
今回のテーマになるカルチャーは「万博」です。
万博って言葉、最近はあまり聞かなくなったような気がします。
そもそも万博とはどういう意味なのか。
Wikipediaにはこうあります。
国際博覧会は、国際博覧会条約(BIE条約)に基づいて行われる複数の国が参加する博覧会である。万国博覧会とも呼ばれ、略称は国際博、万国博、万博)など
直近で話題になったのは愛知で開催された愛・地球博でしょうか?
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って、今調べると愛・地球博は2005年。もう17年も前なので、直近とも言えなさそうですね。
万博と聞いて多くの人がイメージするのは、岡本太郎の太陽の塔でも知られる1970年の大阪万博ではないかと思います。
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大阪万博の正式名称は日本万国博覧会。
第二次世界大戦後、成長を続けアメリカ合衆国に次ぐ世界第2位の経済大国になった日本の終戦25周年記念として開催され、なんと来場者数は6,422万人。
アポロ12号が持ち帰った月の石がアメリカ館で展示され、そこに長蛇の列ができたことが有名です。
大阪万博では動く歩道、電気自動車、モノレール、リニアモーターカーなどが登場しました。
三波春夫さんによるテーマソング「世界の国からこんにちは」の↓の動画では、大阪万博の映像も見られます。
1980年に神戸で生まれた僕が個人的に万博と聞いて思い浮かべるのは、1990年に大阪で開催された花博、正式名称は国際花と緑の博覧会です。
と言っても僕自身は花博には行っていないのですが、住んでいた神戸の近くで開催された万博で、おそらく当時テレビ番組などでも数多く目にしていたから、強く印象に残っているのでしょう。
1985年つくば万博
そして、その花博の5年前、1985年に開催されたのが、国際科学技術博覧会、通称つくば万博です。
当時5歳で、開催場所の筑波市から遠く離れた場所に住んでいた僕には、つくば万博の記憶、知識はほとんどありません。
今回YouTubeで当時制作されたつくば万博の動画をざっと見てみましたが、見覚えのある風景は特にありませんでした。
つくば万博のテーマは「人間・居住・環境と科学技術」。
日本を含む48ヵ国と37の国際機関が参加し、総入場者数は2033万4727人。
一級のクリエイターが参加したつくば万博
大阪万博では前述の岡本太郎をはじめ、会場の総合設計は建築家の丹下健三が手掛けるなど、一級のクリエイターが関わっていました。
つくば万博も同様で、こちらの三角形のシンボルマークをデザインしたのは田中一光。
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セゾングループのクリエイティブディレクターや、無印良品のアートディレクターも務めた田中一光は日本を代表するグラフィックデザイナー。ロフトのロゴも田中一光のデザインです。
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こちらのポスターはパルコのロゴも手掛けたグラフィックデザイナー、五十嵐威暢によるもの。
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こちらのUCCコーヒー館のポスターをデザインしたのは、グラフィックデザイナーの福田繁雄。
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万博では、多くの場合パビリオンと呼ばれる展示館が建設され、パビリオンにはアメリカやイギリス、フランスなどの国によるパビリオンと、民間企業によるパビリオンがあります。
1985年は、インターネットはおろか、パソコンもまだまだ一般的な存在とは言えない時代でしたが、つくば万博のNTTのパビリオンで配布されたパンフレットがこちら。オンラインショッピングや在宅勤務など、現在では当たり前のことも、当時はまだまだ未来の技術だったことがわかります。
https://newstsukuba.jp/32590/23/06/
このように、参加企業の最先端の科学技術が披露されたつくば万博。
ソニーは縦25メートル、横40メートル、2000インチの巨大テレビを製作。
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芙蓉グループで上演されたのは世界初のロボットショー。
このような各企業のパビリオンの建築デザインも、それぞれ非常に個性的。
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1985年は1986年から始まるバブル景気直前で、日本の経済は右肩上がり。
今とは違い、誰しも明るい未来を思い描いていたのではないでしょうか。そんな空気感が伝わってくるような気がします。
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サスティナブルがどうの、という時代にこんな大仰な建物が必要となる万博は馴染まないかもしれません。
まさに、昭和の遺物。
だからこそ当時の時代感が伝わるのではないかと思います。
「コスモ星丸」Tシャツ
さてさて。
ようやく商品紹介です。
今回ご紹介するのはこのTシャツです。
宇宙人のようなキャラクターのイラストに”EXPO’85”のロゴ。
このキャラクターの名前は「コスモ星丸」。
ベースとなっているのは、公募によって選ばれた中学1年生のデザイン。
そこに、選考委員だったグラフィックデザイナーの和田誠が仕上げを加えたのが、このコスモ星丸だそうです。つまり、和田誠デザインとも言えるこのTシャツ。
和田誠は、たばこのハイライトのパッケージや、星新一の書籍の装丁などでも知られる、こちらも日本を代表するグラフィックデザイナー。
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当時放送された、コスモ星丸がメインを張ったCMがYouTubeにアップされています。
コスモ星丸はこのように立体化?もされていたようです。
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未来感を表現するためでしょうか。シンプルなデザインにポップな色合い。
’EXPO85のタグ。
裾はシングルステッチ。
袖はやや絞られています。
ボディは日本製。
厚手が主流の今の感覚からすると、やや薄手の生地です。
こちら、なんとデッドストックです。水も通っていない状態。前面のお腹のあたりに少し汚れがあります。洗えば落ちそうなので、一度洗ってみようかとも考えたのですが、それだとせっかくのデッドストックの意味がなくなってしまいますから、現状でのお渡しにしようかと思います。
首のリブ部分にも少し汚れが。こちらも洗濯したら落ちそうな気がします。まぁそもそも着たら見えませんが。
肩幅:39cm
袖丈:25cm
身幅:41cm
袖幅:18.5cm
着丈:68cm
各部のサイズはこちらのユニクロの図り方に準じています。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100004162/
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