山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

昔よくあった「未来人の服」ってもしかしたら実現するかも。





昔の人が想像した未来人のファッションというのも、あながち間違いではなくなる日が来る​かもしれないなー、と感じました。



きっかけとなったのが佐々木俊尚さんのこのツィート。


アスレジャー(スポーツウェアを普段着に取り入れるファッション)が未来人の服に近い、という考え方は面白いと思い返信すると、佐々木俊尚さんにリツイートしていただきました。



そしてさらに返信するとそれもリツイートしていただきました。


そう。佐々木俊尚さんのツイートを見て再認識したのですが、僕的にはグンゼレギンスパンツが一番未来に近い服なのです。

​GUNZE:​¥ 1,700 - ¥ 2,700​(返品無料!)​

 

それは何故でしょうか。

・機能性とファッション性



現在も​ 新しい機能を持った素材が次々と開発されていますが、それをファッションに落とし込むのはなかなか難しい​のです。

僕がその失敗例だと思っているのがユニクロの「感動パンツ」。


ユニクロ|感動パンツ|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)

「最新技術が生んだ、未知の”はきごこち”」というキャッチコピーからもわかる通り、この商品には東レと共同開発した生地が用いられています。



僕も試着してみました。確かに軽いですし、ストレッチ性も高いです。試着室だったので体感は出来ませんでしたが、汗をかいても今までのパンツよりも不快感は少ないでしょう。

ですが、​​感動パンツは機能性を重視し過ぎたせいで、ファッション性がおろそかになってしまっています

感動パンツのページでもアピールされているように、この商品は主にビジネスシーンでの着用を想定されているでしょう。



ですが、感動パンツは​​生地にかなり光沢感があり、それがスポーティな印象になってしまっています。​​一般的なビジネスシーンで着用するのはちょっと違和感があると思います。

カジュアルウェアでも同様です。

例えばツイートでも取り上げたNike PROのようなスポーツウェア。

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とても軽い機能素材で、着ていてとても楽ですし、吸汗速乾やUVカットといった機能性が満載ですが、普段着に取り入れるとするとスポーティになり過ぎてしまいます。​スポーティなファッションが好きな人問題無いでしょうが、そうでない人はどれだけ機能的なメリットがあっても普段着にこの服を着る事ないでしょう​

機能素材をいかにベーシックなデザイン、生地感に落とし込むか。

ユニクロが一番得意そうなテーマですが、今後他のメーカー、ブランドにも頑張って欲しいですね。

・価値観がファッションを変える



またこのようなプロダクト的アプローチだけでなく、「未来の服」の実現には、他にこういったアプローチもあります。

それは​我々の価値観が変わる事​



確かに最先端のスポーツウェアのような​​超機能的な服を普段着として着るのは、今は難しいでしょう。Twitterでツッコミがあったように、江頭化してしまいます。

​asics:¥ 7,852 - ¥ 14,040​​(返品無料!)​

 

ですが、​人の価値観は変化し続けるもの。特にファッションの価値観なんてすぐに変わってしまうもの​です。

例えば女性のミニスカート。​女性が膝を出す事が一般的になったのは1960年代からです。たった50年前の事​。それ以前は、普通の女性が公衆の面前で膝を出す事なんて考えられない事でした。

​人が摂取する情報量が20世紀よりも段違いに多くなった今、価値観の変化のスピードも比べ物にならないくらい早くなっていると思います。

もしかすると、10年後には街を歩いている人のほとんどが機能的なスポーツウェアを着用している、なんて事もあるかもしれません。

とりあえず現在、僕的にはグンゼのレギンスパンツTucheHOMMEが機能素材をベーシックなデザイン、生地感に落とし込んだ、一番未来に近い服です。

 

www.yamadakoji.com



​GUNZE:​¥ 1,700 - ¥ 2,700​(返品無料!)​

 

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