寒い日々が続きますね。この冬最も話題になった防寒アイテムといえば、ZOZOHEATではないでしょうか。
【ZOZOHEAT】あなたサイズの吸湿発熱インナー - ZOZOTOWN
ユニクロのヒートテックに敵対心バリバリのPRも話題になりました。
【ZOZOHEAT】ユニクロのヒートテックと比べてみました - ZOZOTOWN
個人的にはこういったPR方法だけでなく、ZOZOHEATというアイテム自体がZOZOらしくないなぁと思うのですが。
ZOZOHEATがヒートテックとあからさまに対決姿勢であることを称賛するツイートを目にする(というか中の人がRTがしてる)けど、僕はZOZOっぽくないなぁと感じます。僕が期待し過ぎですかね。ZOZOには既存の商品と比較ができないくらい突き抜けた新しいモノをつくって欲しいですねー。
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2018年12月7日
世界平和を目指す前澤社長が宣戦布告。既存商品のブラッシュアップだし、やっぱり今回のはZOZOらしくないなぁ…。 https://t.co/WcTUCAi0oU
— 山田耕史 ファッションをカンタンに。 (@yamada0221) 2018年12月8日
・ZOZOHEATやヒートテックが暖かい仕組み
ZOZOHEATが暖かい理由はヒートテックと同じく吸湿発熱の仕組みを用いているからです。吸湿発熱の仕組みについてはこちらの記事の画像がわかりやすかったので引用します。
「発熱」は最初の3分だけ!? 大ブーム“あったか衣料”の真実 - 日経トレンディネット
吸湿発熱は人間が発散する水蒸気を生地が吸収することで熱を発生させています。同様のことはユニクロのサイトにも記載されています。
ヒートテック | FAST RETAILING CO., LTD.
つまり吸湿発熱インナーの生地は水分をたくさん吸収しなければならないのですが、水分の吸収率は素材によって違います。その違いがわかるのが、繊維の公正な取引のためにつくられた公定水分率という基準です。
これによると、水分を最も吸収できる素材は「毛(メリノ)」いわゆるウール素材の15%。それに麻、レーヨン、キュプラが続きます。一般的なインナーは綿素材が用いられていますが、綿吸湿発熱インナーには綿よりも水分率が高い素材が用いられています。ヒートテックはレーヨンが34%。
ユニクロ|ヒートテッククルーネックT(9分袖)|MEN(メンズ)|公式オンラインストア(通販サイト)
ZOZOHEATはレーヨン44%、ウール5%と、水分をよく吸収する素材を多く用いることで、吸湿発熱機能を高めています。
ZOZOHEAT 長袖クルーネック(パターンオーダー)/アイボリー[MEN](その他アンダーウェア/インナー)|ZOZO(ゾゾ)のファッション通販 - ZOZOTOWN
・吸湿発熱インナーの欠点
ですが、どれだけ水分率が高い素材を用いても、生地が吸収できる水分には限界があります。吸湿発熱インナーを着ていると暑くなり過ぎてしまう、という声はよく聞きますが、それは生地が限界まで水分を吸収してしまうことで水蒸気が発散されなくなり蒸れを起こして暑くなってしまうのです。
ZOZOのコミュニケーションデザイン室長である田端信太郎さんもこうツイートしています。
いやぁ、Perfumeサイコー!!
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) 2018年12月12日
今年は5回ライブ見れたゾ!と。
ZOZOHEAT着てライブ来ると暑いねw
また、吸湿発熱インナーは汗冷えを起こすという欠点もあります。僕はロードバイクが趣味で会社員時代は片道20kmの道のりを約1時間かけてロードバイクで通勤していました。
真冬でもロードバイクで坂道を登ると汗をかきます。ですが、その後平坦な道が続いたり下り道だったりすると、汗が直ぐに冷えて寒くなってしまうのです。
ヒートテックなどの吸湿発熱インナーはあまり吸湿速乾性が高くないので、吸湿発熱インナーを着るロードバイク乗りはまずいないと思います。僕がロードバイクに乗るときに今でも愛用しているのがCRAETというスウェーデンのスポーツブランドのインナーです。
クラフト| CRAFT | 日本公式サイト | 北欧スポーツウェア
CRAFTのACTIVE EXTREMEとモンベルのジオラインというインナーは保温性と吸湿速乾性が優れており、多くのロードバイク乗りが愛用しています。
CRAFT ACTIVE EXTREME 2.0
¥ 6,200
(記事執筆時の価格です)
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mont-bell ジオラインL.W.
¥ 3,700
(記事執筆時の価格です)
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ACTIVE EXTREMEの特徴はこんな感じ。
BASELAYER | 日本 | Craft Sportswear JPN
とにかく吸汗速乾性が高く、汗をかいてもすぐに吸ってくれるので、普通にロードバイクで走っているレベルなら汗を感じることはほとんどありません。生地は柔らかくふっくらとしているので保温性も抜群です。
ちなみにCRAFTはイギリスのオンラインストア、Wiggleで買うのがオススメです。
日本ではCRAFTのACTIVE EXTREMEの定価は6,900円ですが、Wiggleならなんと2,025円(2018/12/20現在)。
Craft - Active Extreme CN ベースレイヤー;¥2,025
5,990円以上の購入で送料無料、今なら7,500円以上購入すると1,500円オフという太っ腹なセール中です。Wiggleはロードバイク乗りには知られたサイトで、僕も今までロードバイク用のシューズやパーツなどを何度も購入しています。アウトドアウェアやランキングシューズなど、ロードバイク以外のスポーツアイテムも豊富です。近々Wiggle自体をご紹介する記事も書こうと思います。
・ウールインナー最強説?
さて、ここで先程の水分率の話に立ち返ってみましょう。
ウール素材の水分率が高いのなら、ウール素材だけを使ったインナーが最強なのでは?と思いますよね。
実際にガチのアウトドアブランドにはウール100%のインナーがあり、多くのアウトドア好きに愛用されています。ウールインナーは吸水性が高く暖かいうえに臭いが発生しにくいので何日も連続して着用できるというメリットがあるのですが、いかんせん高価なんです。たいてい1万円以上します。
Icebreaker Oasis LS Crewe
¥ 10,584 返品無料!
(記事執筆時の価格、返品条件です)
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HAGLOFS ACTIVES MERINO II ROUNDNECK MEN
¥ 13,500 返品無料!
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こちらのアウトドア系ウェブメディアでウールインナーと化学繊維インナーを着比べたレビュー記事があります。結果から言うと、全ての面おいてウール素材が優れている、という訳ではなく、ウール素材も化学繊維もそれぞれ一長一短があるとのこと。
こちらの記事では↑を踏まえたうえで、ベースレイヤー(インナー)の最適な選び方が紹介されています。
・僕が吸湿発熱インナーを着ない理由
僕は基本的に吸湿発熱インナーは着ません。その理由は簡単に着脱ができないので暑くなってしまったときに逃げ場がないからです。家ならいいのですが、吸湿発熱インナーを着て外出して暑くなってしまっても、すぐに吸湿発熱インナーを脱げる環境かどうかはわかりません。また、トイレなどに駆け込んだとしても、アウターやシャツを全部脱いで、それから吸湿発熱インナーを脱いで、またシャツやアウターを全部着る、という工程はかなり面倒です。
では、僕はどんな防寒アイテムを使っているのか。色々試行錯誤を重ねて来た現時点で答えは次回の記事でご紹介します。
最後までご覧いただきありがとうございました!