山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

普通のおじさんが人の目を気にせずセーラー服を着られる理由。

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普通のおじさんがセーラー服を着ている理由

先日読んだこちらの記事が面白かったのでご紹介します。

r25.jp

ネットなんかで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

この「セーラー服おじさん」は実は印刷会社で働く普通の会社員、小林さん。なぜ小林さんがセーラー服を着ているのかというと、こういう理由だそうです。(太字は引用者)

ライター・森

率直な質問ですが、小林さんはなぜセーラー服を着ているのでしょう…?
小林さん

自分に正直でありたいって思ったからですね。
ライター・森

それは女性になりたい願望がある、ということでしょうか?
小林さん

いえ、心は男性ですよ。ただ、小学生のころからずっとかわいいものが好きで、女の子が着ているヒラヒラした服装をうらやましいと思っていたんです。でも男がそんな格好をするのはおかしいので、その願望を抑えて暮らしてきました。

セーラー服を着るようになったきっかけは、セーラー服を着て来店した人は無料になるというラーメン屋の企画だそうです。

ライター・森

実際のまわりの反応はどうだったんですか?

小林さん

それが、誰にも声をかけられないままラーメン屋に到着してしまったんですよ。最寄り駅の改札を通るのも電車に乗るのも緊張していたのに、みんなスルー。ちょっと珍しい目で見られましたが、それをとがめられることはありませんでした。「自分は法律に反しているわけでもないんだから、別に女装しててもいいじゃん」と吹っ切れましたね。そこから毎週末には、特に用がなくてもこの格好で過ごしています。

 

 自分が着たい服を着ることでその人自身の魅力が伝わる

この記事で僕が最も感銘を受けたのがこの部分です。(太字は引用者)

ライター・森

「その格好をやめなよ」と言ってくる人はいなかったのでしょうか?

小林さん

もちろん当初は、心配して「やめたほうがいいよ」と言ってくる人もいたんですが、誰も「やめたほうがいい理由」は説明できなかったんですよ。

ライター・森

なるほど…

小林さん

結局みんな、無責任なことしか言ってこないんです。まわりの目に振り回されるくらいだったら、もっと自分のやりたいことを貫けばいいのにって思います。もちろん人に迷惑をかけない範囲で、ですよ(笑)。

 セーラー服は極端な例ですが、自分が着たい服があるのに人の目を気にして諦めている人は少なからずいるのではないでしょうか。

ですが、以前ご紹介した記事でスタイリストの野口強さんが語っているように、「他人は人のことをそこまで深く見てない」ので、人の目を気にせず自分が着たい服を着ればいいのです。

www.yamadakoji.com

そうやって自分が着たい服を着ることで、その人自身の魅力が伝わるようになる思います。

野口強さんは同じ記事で「結局突き詰めるとその人のキャラクターなんじゃないかな。どんなにスタイルが良くったって中身が薄っぺらいと洋服着せても薄っぺらいんだよね」とも語っています。

あくまでも僕の想像ですが、「格好良い」と思われる人って「人からオシャレだと思われたい」なんて1ミリも考えず、自分の好きな服を着ているだけではないでしょうか。 

セーラー服おじさんの小林さんも、小林さんが着たい服であるセーラー服を着ることで、小林さんの魅力的なキャラクターが伝わって来ているのだと思います。

おじさんがセーラー服を着ていても、人は大して気にしないんです。着てみたい服がある人は、人の目なんか気にせず思い切って着てみましょうブランドがどうの、トレンドがどうのを気にして服を着るよりも、自分が着たい服を着るほうが魅力的な自分を伝えられるはずです。

Princess Princessの名曲「Diamonds」でも、奥居香はこう歌っています。

「好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ」

www.youtube.com

 

最後までご覧いただきありがとうございました!