山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

北野武のピュアで色気のある白シャツ。【歴史に学ぶファッション】

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3月18日発売の書籍「結局、男の服は普通がいい」

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商品ページ:Amazon楽天ブックスヨドバシドットコム

この本では、こういったファッションの書籍では定番的な内容である「着こなしテクニック」的なことについて、全く言及していません

そういったテクニックは所詮小細工で本質的な格好良さとは関係ないと思いますし(なんかチマチマしてません?)、服のデザインと同じくらいファッショントレンドの影響を強く受けるので、数年後に赤面してしまう可能性が非常に高いからです。

テクニックのような小細工を使わなくても、ファッションのジャンルを理解して服を選べば、おかしな格好になることはありえません。

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以前の記事でご紹介したインタビューで窪塚洋介さんが語っていたように、”「何を着るか」じゃなくて「誰が着るか、どう着るか」”。ファッションとはあくまでも人ありきだと思います。

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新企画【歴史に学ぶファッション】では、格好良い偉大な先人たちと、その人が着ている服をご紹介します。

 

北野武の白シャツ

 今回ご紹介するのは、北野武さんが着る白シャツです。 ビートたけしではなく、北野武。特に自身の映画に出演しているときの北野武さんが着る白シャツがとても印象的です。

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「菊次郎の夏」で演じるのは小学生の一人旅に同行することになったチンピラ役。白の開襟シャツに黒のパンツ、サンダルという出で立ちです。

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このポスターなんか特にそうですが、チンピラながらピュアな雰囲気がありますね。

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自らの頭を拳銃で撃ち抜く衝撃的なシーンが有名な「ソナチネ」 でも白の開襟シャツを着用しています。 

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かなり若く見えますが、「ソナチネ」は1993年の作品なので北野武さんが46歳のときの作品です。

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テーラードジャケットにネクタイなしの白シャツという出で立ちも多く見られます。この写真は格好良いですね。いわゆる男の色気ってやつでしょうか。 

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こちらは最近の写真ですね。同じく黒のジャケットに白シャツという出で立ち。おじいちゃんと呼ばれるような年齢になってもこの格好良さ。

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とはいえ、格好良いだけでなく、この写真のようなひょうきんさも併せ持っているのが素敵ですよね。

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こうやって見ると、失礼ながら特にスタイルが良い訳でもない。でも格好良いのは北野武自身の魅力でしょう。

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その人自身の魅力がストレートに現れる白シャツ

以前の記事で、白シャツの特徴についてこのようにご紹介しました。

・誰にでも似合う

・汎用性が高く合わせる服を選ばない

・上品な印象

・清潔感

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今回ご紹介した北野武さんの黒のジャケットに白シャツという組み合わせは非常にシンプルですが、そのシンプルさゆえにその人自身の魅力がストレートに現れるような気がします。

 

北野武と山本耀司

北野武さんの映画作品の衣装の多くを手掛けているのが、山本耀司さんです。ヨウジの代名詞と言うべき黒のアウターに映えるのが白シャツ。

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山本耀司さん自身も、黒のアウターに白シャツという服装を好んでいるようです。この写真は恵比寿で撮影されたストリートスナップだそうですが、こんな格好良いおじいちゃんが普通に歩いてたらびっくりしますね。

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 ヨウジヤマモトのサイトによると、山本耀司さんが初めて北野映画の衣装デザインを務めたのは「BROTHER」 。その後、 「Dolls」 「座頭市」 「TAKESHIS'」の衣装をデザインしており、北野武さん自身もプライベートでヨウジヤマモトの服を着ることが多いそうです。

theshopyohjiyamamoto.jp

ヨウジヤマモトのシャツの特徴はたっぷりとしたシルエット。そして、プレーンなブロード素材。

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 以前の白シャツの記事でご紹介した商品のなかでは、ライトオンのハーバードのブロードレギュラーシャツが一番雰囲気が近いかなと思います。僕(176cm65kg)はXLサイズを着ています。やや大きめサイズを選んでゆったりと着れば、ヨウジヤマモト気分も少しながら味わえますよ。

HARVARD ブロードレギュラーシャツ
3,511円

(記事執筆時の価格です)
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