山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

【1990年POPEYE】渋カジを着る浅野ゆう子。【12月19日号】

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。
f:id:yamada0221:20181113133451p:plain LINE@:ブログをチェックするのが面倒な人へ。金曜日にその週の更新をあなたのLINEにお知らせします。

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90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。

これまでの記事はこちらから。

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第3回目となる、POPEYE1990年12月19日号のご紹介です

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広告に見る1990年の風俗と価値観

パナソニックのデジタルピアノ広告。

”豪華なディナーを予約する代わりに、僕はグランドピアノを買った”

”ディナーのあとにティラミスって感じではありません”

”独り暮らしをなどをきっかけにピアノレスな生活をしてたりするなら、それはもったいない。このまま都会の生活に埋没させてはいけないのである”

なんてフレーズに、当時の風俗と価値観が見えます。

オーセンティックで、ハイソサエティで。きっと親御さんも喜んで、おられる”という結びがその象徴と言えそうです。

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フォルクスワーゲンゴルフ広告。傑作と呼ばれる2代目。僕も2代目のこのデザインが以前から大好きでした。”市街地を軽快に走り抜けて、ハイウェイへ”。そしてスキー場へ、という感じでしょうね。服の色遣いや全体的な雰囲気に、バブル景気がまだ残っていた当時の空気感が漂っているようです。

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↓記事でも触れていますが、前年の1989年の日経平均終値が史上最高値がバブル経済の頂点でした。今号が発売された1990年の10月には2万円を割り、株価は約半分に。とはいえ、景気動向指数のピークは1990年10月、地価のピークは1991年夏頃だったので、まだバブル崩壊の雰囲気はそれ程なく、バブル景気ならではの浮かれ気分が残っていたと思われます。

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右ページ、住友銀行広告。浅野ゆう子さん

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デニムシャツにデニムスカート、ウールのネイティブ調のマフラー?ストール?を腰に巻き、その上からブラウンのレザーバックルのベルト。腕にはネイティブアメリカン系と思われるブレスレット。

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これは1988年頃から流行り始め、1990年には人気がマスに拡大していた渋カジですね。肩からかけたニットやスウェードのブーツが元々は山の手地区に通う私立学生が発祥の渋カジならではの上品さを表現、というような感じでしょうか。

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調べてみると、YouTubeには1991年のテレビCMがアップされていました。

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ソニーのビデオ広告。カリブ、オーストラリア、アルプスのリゾート地へ、このビデオカメラのレポーターとして行けるというキャンペーン。行きたい。

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”文字やイラストを読み取り記憶して、紙、プラスチック、布などに転写できる”富士ゼロックスの写楽という商品の広告。

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パイオニアのレーザーディスクプレイヤー広告。とんねるず。

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ブルー・リーバイスの全ロットを紹介します

リーバイス広告。

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”ブルー・リーバイスの全ロットを紹介します。”これ、マニアにはたまらない資料になるのでは?”アメリカン・オリジナルを継承する<レッドタブ>と、ヨーロピアン・ニュー・スタンダードの<シルバータブ>の2つのラインに大別されます”

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サンヨー留守番電話広告。今井美樹さん。

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”真冬でも月夜の晩に日焼け色、で、とにかくラブリーボーイ。”冬でも日焼け色、というのはスキーに行ってまっせ!というアピールでしょうか。

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ケンウッドレーザーディスク広告。同じような家電製品でもブランドによって広告の印象はかなり違いますね。ケンウッドは硬派なイメージ。

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プランタン銀座広告。”彼女とふたり、甘〜いくらい済ますを過ごすなら、準備は早めが基本。けれど、パーテイの手配にレストランの予約…”とあるので、やはり当時のクリスマスはレストランでのディナーは必須項目だったようですね。

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ソニーウォークマン広告。当然カセットテープ。で、当時はリモコンにこんなにバリエーションがあったんですね。左端の36,000円の最上位機種はリモコンがワイヤレス。これには憧れた記憶があります。

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恋人もインポート

東レのコンタクトレンズ広告。牧瀬里穂さん。右ページからは”インポートカタログ”特集の続きで、”僕の彼女は外人です”。つまり、恋人もインポートってことなんでしょうね。

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左ページ、パナソニックのテレビデオ。テレビとビデオが合体したからテレビデオ。今の価値観からすると笑ってしまうかもしれませんが、当時はこれが欲しかったんですよ笑。

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右ページ、三菱自動車広告。このエクリプスというモデルは、”アメリカで生まれ、日本でもおなじみになった”ということで、三菱のアメリカ法人が生産していたそうです。

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だから左ハンドルなんですね。こちらも今号の特集同様、インポートアイテム。

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左ページはインポートカタログ特集続き。”アメリカ本土で大人気のアニメ”シンプソンズや、ヴィヴィアン・ウエストウッドのネクタイなど。

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マルコムXのネックレスからアリバイ証明機まで幅広いラインナップ。こういうページは見ていて楽しいですね。

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こちらにもヴィヴィアン・ウエストウッド。

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左ページ右上のLEDウォッチ、パルサーのものかと思ったら、ソ連製。

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ABCマートのメールオーダー

メールオーダーページ。

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”カジュアルの雄・ABCマートが贈る、この秋冬の欲しい必須アイテム・カタログ第2弾”。

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あの靴屋さんのABCマートです。

靴と衣料の輸入販売商社「株式会社国際貿易商事」からスタートしたABCマート

www.abc-mart.co.jp

”街で見かけるダウン・パーカってこれだったんだ。”

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コスビー。丈が短いですね。で、デザインがとてもシンプル。

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ノースフェイスも非常にシンプル。5万8000円。

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LLBean。配色が良いですね。

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ワイルドグースのダウンジャケットは僕が持っている90sヴィンテージモンベルとかなり似た配色。

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”定番アイテムで差をつけるのが本当のオシャレだぜ。”だぜ。

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ライダースジャケットのオーチャードというブランド、僕は知らなかったのですが、調べてみるとアメリカの老舗だそうです。

ニューヨーク発の老舗ウェアファクトリー。フライトジャケットのほかライダース等レザーウェアに定評のあるブランドです。1980年代に実際に警察官にCHPモデルを支給し、1984年にA-2とG-1が復活した際には実際に軍にそれらを納入しており、堅実かつクオリティーの高いアイテムを多く展開しておりました。かつてアヴィレックスのOEMを請け負っていたことでも有名です。

https://item.rakuten.co.jp/branding/j1399/

アルファのMA-1。

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”コスビーの人気アイテムをチェック!”。90年代前半は特に人気だったのではないでしょうか。僕も中学生のときにコスビーのドラムバッグを持っていました。

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オールレザーのスタジャンが6万8000円。デザインもいい感じ。

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カウチンセーターみたいなニットも格好良いですね。

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コスビーはアメリカのアイスホッケー選手ジェリー・コスビーが、スティックなどのアイスホッケー用品をチームの為に手配したことがきっかけで始まったブランドです。その後、ホッケージャージなどのウェアを始めとしたスポーツウェアや、バッグなどを総合的に展開するようになり、現在はライセンスブランドとしてマス向けのカジュアルアイテムも販売されている他、過去のアーカイブの復刻ラインやビームス限定のラインなどが展開されているようです。

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”やっぱり、足もとはコレで決めなきゃ。”

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ホーキンス。上掲のABCマートの歴史によると、ホーキンスの商標権を取得したのが1995年ということなので、ここで紹介されているのはアメリカ本国で企画生産されたものでしょう。

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スニーカーはこちらも後にABCマートが商標権を取得するヴァンズ?と思いきや、コスビーでした笑。

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”コスビーのトレッキングシューズ、遂に登場!”。当時、僕も似たようなデザイン、配色のトレッキングシューズを履いていました。確かハイテックのものだったような。人気商品だったんでしょうね。

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後に木村拓哉さんと大塚寧々さんのCMで話題になる、ホーキンスのエアソールのシューズも掲載されています。上掲の歴史ページによると、このCMは1996年だそうです。

”ABCマートなんでも御意見表”。各店舗とスタッフの紹介ですね。

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店舗写真を見てもわかる通り、当時は服も多く扱っていたようです。

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次回に続きます。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!