山田耕史のファッションブログ

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メルカリがファッショントレンドを滅ぼし、「いいモノ」だけ残る。

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史​(@yamada0221)です。

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 少し前になりますが、面白い記事があったのでご紹介します。

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筆者は1992年生まれのりょかちさん。

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冒頭ではSpotifyを例に、テクノロジーによって若者が気軽に過去のアーカイブに触れられるようになったことが紹介されています。

音楽のサブスクリプションサービスによって、新作と過去の名作の差は、どんどんなくなりつつある。あいみょんの新作を聞くのと、Mr.Childrenの名曲を聞くのは、「TOP→曲名を検索→選択→再生」で、全く同じステップだ。 

Spotifyと同じようにファッションの過去のアーカイブに触れられるのがメルカリメルカリによって、若者のファッションに対する価値観が変化していると論じています。

 メルカリもまた、私たちに「アーカイブ」の価値を教えてくれたサービスである。すでに語り尽くされた価値観かもしれないが、メルカリによって私たちの消費に関する価値観は少しずつ変化している。

 良いものはシーズンが過ぎても良い(売れる)し、その反対に、いくらその時に流行していてもシーズンが過ぎると売れないものは、メルカリ的指標だと価値は低い。

 さらにメルカリによって、より「古着」が身近なものになった。私が10代で青春を過ごしていた頃、古着といえばサブカルチャーのひとつで、着ている人は限られていた。また、古着を着ている人たちにとっても、古着を着ていることが他の人との差別化ポイントであった。

 だけど今は、どうだろう。「その服かわいいね~」と褒めると、「うん、メルカリで買ったんだよね」と返ってくることは、珍しくなくなった。「古着」という言葉自体がなくなりつつある。最近は、ビンテージのアイテムや、ハイブランドの名作を持つことを大事にしている女の子も周りで多い。

今まで古着というと、リーバイスやチャンピオンに代表されるアメリカ古着が主流で、そのなかでも501XXやリバースウィーブといった希少価値の高いアイテムが良しとされていましたが、今の若者はそういった従来の意味での古着も、リサイクルショップに並んでいるようなリユース品的な古着も、新品の服と同じようにどれもフラットに捉えているようです。

 現代に流行しているサービスによって、私たちの感性は「新しいものも古いものも関係なく、良いものは良い」と考えるように教育されつつある。私たちのアンテナは、時代をゆうゆうと超えるようになってきているのだ。

 ↑これはインスタグラムで人気の「古着女子」なんかを見てても実感します。過去のコンテンツを自在にミックスして個性的な世界観をつくりあげるのがとても上手な人が多い、というのが僕の若者のファッションに対する感想です。

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そして、「いいモノ」だけが残る

 そして、つくり手においては、こんなに「いいモノ」をつくることにおいて恵まれた時代はないのだ。

現代において、「良いもの」は、いとも簡単に時代を超える。そして、年号も何の障害にならない。人の感性は、「いいモノ」に恋に堕ちるため、時代を飛び越えて情報の海を彷徨い続けているのである。

思えば今人気を集めているカーハートのTシャツも、ドクターマーチンの靴も、ヨウジヤマモトの服も時代を超えた「いいモノ」

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去年の自社商品との差別化のためファッショントレンドをなぞっているだけの服は「いいモノ」とは言えないでしょう。

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 当ブログでは以前から、パリやミラノのコレクション(ファッションショー)を頂点とするピラミッド構造のファッショントレンドは衰退すると主張してきました。

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僕はその理由にインターネット、特にSNSによる価値観の多様化を挙げていましたが、Spotifyやメルカリといったテクノロジーを活用した新しいサービスが従来型のファッショントレンドに引導を渡すのかもしれません。

 

自分の感性がモノ選びの基準になる

従来型のファッショントレンドが滅んだ後、モノ選びの基準になるのが「自分の感性」。つまりそれは自分らしさということでしょう。

 そして、それによって現代のセンスとは、「流行をおさえている」ではなく、「アーカイブを含めた、コンテンツの組み合わせ」になっていると思う。

 圧倒的な量のアーカイブから自分の感性で良いものを選び出し、キュレーションして提案するのが、現代の「カリスマ」であり「オシャレ」なのだ。タレントの「けみお」や「りゅうちぇる」など、現代のカリスマを見てみると、過去のコンテンツを愛して、それを現代風にアレンジして表現しているのがわかる。

今はスマートフォンに代表されるような様々なツールの普及により、簡単にキュレーションができるようになり、それを発信して誰でも「カリスマ」になることができるようになりました。「カリスマ」といってもマスを先導していた今までのカリスマとは違い、小さなコミュニティでゆるく繋がるのがこれからの「カリスマ」でしょう。

業界の都合によってつくられた無駄な服がテクノロジーによって淘汰された結果、「いいモノ」だけが残り、誰もが自分らしさを大切にしたファッションが楽しめる

一般的にはファストファッションブランドが成し遂げたと言われるファッションの民主化。本当の意味のファッションの民主化はテクノロジーによって実現されるのかもしれません。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました!