山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

クリエイターが語る「古着の魅力」。【Pen7月号】

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確実に古着の人気が高まっていることを痛感したのがこちら。 主に大学生がターゲットのメンズファッション誌、ファインボーイズが今月号で特集したのが古着なんです。

FINEBOYS 2020年8月号

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そして、個人的に読み応えがあったのが、7月号のペン。
Pen 「特集:東京古着日和。」〈2020年7/15号〉
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既に8月号が出てしまっているので、店頭には並んでいないかもしれませんが、Amazonなどのオンラインストアならば購入可能。あと、Kindle Unlimited 読み放題の対象にもなっているようです。

 特集の内容がこちら。

  • 東京古着日和。時めく俳優・光石研が、古着に目覚めた58歳の夏。
  • ヴィンテージが彩る、洒脱なライフスタイル
  • 証言で知る、黎明期から現在までの東京古着史。
  • 年代物を長く楽しむための、4つの基礎知識。
  • 敬意から生まれた、あの名品の現在形を追う。
  • 大胆に冒険する、色柄で極めたタイドアップ
  • 名優のスタイルを思い起こさせる、永遠の定番品。
  • “アーカイブ”に特化した、古着ビジネスの新しい潮流。
  • より希少性が高まる、“隠れた名作”を発掘。
  • 廃棄問題を解決する、「アップサイクル」の試み。
  • こだわりをカタチにする、一点モノのお直し術。
  • DIY欲求を駆り立てる、いまどきの愉しみ方。
  • 東京を彩る、27軒の実力派ショップを巡ろう。

このなかで、僕が特に面白いと思ったのが、 「ヴィンテージが彩る、洒脱なライフスタイル」。以下のヴィンテージを愛好するクリエイターに、それぞれのヴィンテージ観をインタビューしているのですが、僕はそれがヴィンテージだけでなく、古着の魅力とは何か?という問いへの答えでもあると感じました。

  • 小林 新 スタイリスト
  • 成田玄太 バーテンダー
  • 岩井良太 オーラリー デザイナー
  • 安田美仁子 突撃洋服店 オーナー
  • ソリマチアキラ イラストレーター
  • 宮本哲明 ボールドマン PR

 

時空を超えていまここにある奇跡

まずは、スタイリストの小林新さん。メンズファッション誌でもよくお見かけしますね。 

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50年、60年、へたしたら100年以上前のモノが、この状態でいまここにある。それってよく考えるとすごいことだと思うんです。いったいどんなストーリーを経て、いま僕の手元にあるんだろうと空想してしまう。格好よくいえば、そんなちょっとした奇跡にロマンを感じるというか

すんごい昔の服が割と簡単に手に入るというのは、確かに古着の醍醐味だと思います。僕が持っている服のなか最も古いのが、おそらくこちらのパリの古着屋さんで購入したミリタリーシャツ。1939年のスタンプが押されているので、約80年前のものだと思われます。縫製やボタンなどのディテールを見ると、今の服と全く雰囲気が違います。そんな昔の服が今でも余裕で着られるというのは、古着ならではの楽しみだと思います。

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自分の世界観を広げる予想外の出会い

続いて、フリーランスのバーテンダーという成田玄太さん。シャレオツな方のようです。

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月並みですが、やっぱり出会いだと思います。見つけたものは大抵一点モノですし、その機会を逃すともう二度と会えないかもしれない。モノ自体のストーリーも面白いものが多くて、そこに触れるのが好きなんです

ヴィンテージショップを回っていると、予想もしなかった面白いものに出会える。自分の世界観が広がるその感覚も、醍醐味のひとつかもしれません

予想もしなかった面白いものとの出会い。これは確実に僕にとってのリサイクルショップディグだと思います。

www.yamadakoji.com

気になっていたヴィンテージモンベルを実家近くのハードオフで掘り当てたときなんか、ほんと興奮しましたし。

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あと、「予想もしなかった面白いものに出会える」確率が今一番高いと思っているのが、リサイクルショップたんぽぽハウス。

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なんと、このペンの「DIY欲求を駆り立てる、いまどきの愉しみ方」という対談で、たんぽぽハウスの名前が登場しています。これにはびっくりしました。

 

時間のふるいにかけられた良さ

次は人気ブランド、オーラリーのデザイナー岩井良太さん。この方、僕の3つ年下の神戸出身で、僕もよく行っていたモトコー(古着屋さんなどが集まる元町高架通商店街)に通っていたそうなのでどこかですれ違っているのかも、思ったりもします。

oceans.tokyo.jp

古着は既に時間のふるいにかけられている分、手に入れた後も長持ちすることが多い。そして買ってすぐに自分のワードローブに馴染むというのも魅力。何度も洗いにかけられているから生地の目も詰まっていて、ニュアンスが自然なんですよね。それは大きな魅力です

 

限りなくオリジンに近いこと

最後にご招待するのはイラストレーターのソリマチアキラさん。トラッドな雰囲気のイラストだけでなく、ご本人もファッション誌に多く登場されています。

www.mens-ex.jp

憧れるスタイルのルーツを調べていくうちに、オリジナルに触れてみたくなる。私の古着へのモチベーションはそこにあると思います。ある程度知識と目的をもって接すると、古着って本当に面白いんですよね

音楽なんかもそうだと思うんですが、好きになって突き詰めていくと、オリジンについて興味が出てくるのはどんなジャンルにも共通すると思います。

僕の場合、現在のメンズファッションのベースとなっているミリタリーウェアに興味が出たり、スケートボードなどのストリートカルチャーなどを調べるようになったのも、全てオリジンについての興味が生まれてきたからです。

www.yamadakoji.com

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ファインボーイズもオススメです

ペンはこの他にも興味深い内容が満載ですが、ファインボーイズも若者向けとはいえ侮れない内容です。

特に、「FINEBOYSのバックナンバーで振り返る!Tシャツスタイル30年史」は、古くから続くファッション誌ならではの過去のコンテンツを活かしたとても興味深い内容で勉強になりました。

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ファインボーイズもペン同様、Kindle Unlimited 読み放題の対象になっているようです。

この記事があなたのお役に立てば幸いです!