山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

【1995年】ナイキACGだけじゃない。秀逸デザインの90sアウトドアスニーカー。【ホットドッグプレス】

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90年代を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。

これまでの記事はこちらから。

www.yamadakoji.com

前回に引き続きご紹介するのはホットドッグ・プレス1995年11月10日号です。

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秀逸なデザインが目白押しの90sアウトドアスニーカー

巻頭特集の”最新スポーツブランド攻略大図鑑”の続き。”スニーカーはアウトドアタイプがイチ推し!”

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ナイキは当然ACG。今も語り継がれる名作がたくさん。”’95年秋前半はハイテクスニーカーにおされ気味だったけど、いま、人気急上昇中なのはアーバン・アウトドア・スニーカーなのだ”とありますが、結局96年以降ハイテクスニーカーの人気は大爆発。その威力は神戸の片田舎に住んでいた僕にも届いたほどでした。

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まず、エアラティック。こちらは僕は初見でしたが、格好良いですねぇ。

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差し色のパープルが映えるデザイン。

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https://www.sekaimon.com/itemdetail/193767474362?country=US&title=Nike+Air+VTG+1995+Ratic+Acg+Mens+size+8+brown+Hiking+Trail+Shoes

調べてみると、今でも当時のユーズドが購入可能。

item.fril.jp

www.qlozet.jp

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また、エアマーダプラスの前身モデルであるエアマーダは今も高い評価を集めています。その2022年1月に復刻されるようです。

sneakerwars.jp

エアマーダについては、こちらのサイトで詳しく解説されています。

suniken.com

↑のサイトからお借りした、当時のエアマーダの広告。ソールにはエコ素材が使われているので、こういった優しさのある自然をイメージさせるヴィジュアルになったのでしょう。

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エアターンはゴアテックスが搭載されています。

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https://www.pinterest.jp/pin/299489443978651724/

エアトゥマロⅡもゴアテックス搭載モデルです。ここらへん、今復刻したらウケそうな気がするんですが、どうでしょう。

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https://www.pinterest.jp/pin/466685580134557822/

このルックのように、ノースフェイスのダウンジャケットと合わせたら今でも結構イケてるんじゃないかと思います。

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ナイキの次は、個人的にはアウトドアのイメージが全然なかったプーマ。

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なかなか魅力的なデザインのモデルが揃っているのですが、検索してみてもここに掲載されているモデルの詳細はほとんどわかりませんでした。やはり、ナイキはマニアが多く資料になる情報がネットに転がっていたりするんですが、プーマは残されている情報量が格段に少なくなってしまいます。これだけ秀逸なデザインなのに、語り継がれていないのはもったいないですね。

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続いてのアディダスも、初見のモデルばかり。

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が、検索してみると、やはりプーマよりアディダスの方がネットに情報が残っていました。

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クローハイクはクローというテクノロジーを取り入れたモデル。

"人間の足に動物の足の自然機能を取り戻す"をコンセプトに開発されたアウトソールソールテクノロジーです。1995年(F/W)に登場します。

裸足の足に本来備わる4大機能"クッション"、"サポート"、"フレキシビティ"、"トラクション"を拡張し強化させたアウトソールパターンになっています。

まず体重を支える最も重要な部分にクッション機能を持たせたパッドを3つ、前足部・後足部にサポート機能を持たせたパッドを3つ、つま先部位にトラクション機能を持たせたパッドを1つ、計7つのゾーンと小指のサイド部位に安定性と耐摩耗性を備えたラバーによってアウトソールが構成されています。

そして、これらパッドを分割して配置することで裸足のようなフレキシビリティを実現させています。

このクローコンセプトは、後のフィーツーウェアへと繋がっていきます。尚、フィーツーウェアモデルはアウトソールが5つのゾーンに分割されます。

www.adi-files.com

次はノースリム。

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トレッキングからMTB、パラグライディング、ラフティングといったアクティブスポーツにも対応したアウトドアモデルになります。

www.adi-files.com

最後はフィラ。

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フィットネスハイカーというモデルは現在でも展開されており、Amazonで購入可能…ですが、かなり雰囲気は当時と変化しているようです。

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ウェザーテックというモデルはキックスラボとのコラボで現在発売中。ですが、こちらも90年代の洗練された土臭さがあるデザインはスポイルされてしまっています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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ちょこんと掲載されているハイテクスニーカー。”’95年はハイテクスニーカーの時代だった”とあるように、既にこれまでの誌面でも散々紹介されてきていたのでしょう。エアマックス95のブルーグラデが新色として紹介されています。プーマのディスクやリーボックのシャックなどのメジャーなモデルに混じって、アディダスのエキップメントシリーズのかなり挑戦的なデザインのモデルなど、初見のモデルもいくつか紹介されています。

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ブラザーたちに大人気のティンバーランド

スニーカーの次は”この秋ゼッタイ欲しい!!買いのブーツはこの3タイプ”。

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まずは、”N.Y.noストリートから火がついたアウトドア”。”ルーズなウェアはストリートを意識したもので、ブラザーたちに大人気のティンバーランド

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ティンバーランドの他、レッドウィングやカンペールなどがピックアップされています。

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ティンバーランドの代名詞的存在であるイエローヌバックがないなぁ、と思ったら”ブラザーに支持されているティンバーのブーツはイエローヌバックが特に人気”で、”ファイヤーマンコートなど、重い物をあわせるのがスタイル”とのこと。

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”UKトラッドのディティールをくんだデザインブーツ”としてピックアップされているのは、ジョン・ムーアやホーキンス。

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そして、”ドクターマーチンに代表される編みあげのワーク系”。

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14ホールや20ホールなどのホール数の多いモデルなど、バリエーションが豊富です。

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次回に続きます。