
※こちらの商品は完売しています。
昨日の記事でご報告した通り、ブログで古着屋始めます。
ナイロンシェル内蔵フリースジャケット
ということで、最初に販売するのがこちら。「ハイブリッドフリースジャケット(ブルー×イエロー×パープル)」という商品名にしてみました。

紫タグ。90年代の商品だと思われます。

タグの変遷についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
サイズはXL。襟裏はブルー。

ジッパータブは付属していますが、劣化しています。一応通常の仕様は可能で、余程強く引っ張らない限り、千切れることはなさそうです。

左右の脇にはジップポケット。下に降ろして閉める方式。

ジップはYKK製です。

絶妙過ぎる配色
僕にとってのヴィンテージモンベルの最大の魅力は配色の良さ。この商品も、ボディのライトブルー、そしてイエロー、パープル、ブルーというディティールの配色の素晴らしいハーモニー。当時のパタゴニアにも通ずる絶妙なバランス。

こちらの記事でもご紹介していますが、90年代にモンベルはカリフォルニアにデザインオフィスを構えていたそうなので、この秀逸なデザインはカリフォルニアで生まれた可能性が高いと思われます。
袖は絞られています。右裾にはスピンドルが配され、裾のフィット感の調節が可能。

背面です。アームホールは結構太め。

背面裾ポケットに隠されていたのは…
裾になにやらありますね…

リップストップナイロン生地に、ジップが配されています。こちらのジッパータブも劣化しています。

ジップを開けてみると…中からなにやら出てきました…

広げてみると…

登場したのはナイロンシェル!

引っ張り出して、ひっくり返してフリースジャケットの上に重ねられるんです。

ナイロンシェルにもモンベルのロゴ刺繍が入っています。

下のフリースの色が若干透けて見えるのがわかるでしょうか。ナイロンシェルの生地はかなり薄めです。

ナイロンシェルももちろんYKK製のジップ。

両脇にはジップポケットが。

ナイロンシェルのポケットには袋布がなく、貫通してフリースジャケットのポケットにアクセスするという使い方。

袖口と裾はゴムが配されています。

ナイロンシェルが出てきた背面裾のポケットにはスナップボタンがあり、

留めると裾に余ったディティールがバタつかないようになっています。

背面はシンプル。

ナイロンシェルは実用的なのか?
この、ナイロンシェルをポケットに内蔵するというギミック、僕はヴィンテージモンベルで初めて見たのですが、これはモンベル独自の機能なんでしょうか?フリース素材は風を通しやすいので、確かにこのギミックはフリースの弱点を克服する非常に良いアイデアだと思います。

ですが、僕は同タイプのナイロンシェル内蔵のフリースジャケットを所有していますが、実際に着てみると、このナイロンシェルを引っ張り出して着てみたことは一度もありません笑。

本格的なアウトドアシーンだと使うのかな?僕はロードバイクが趣味なんですが、フリースだけだと風を通し過ぎて寒い時なんかは使えそうです。あるいは、ナイロンシェルに防水スプレーをかけておいたら、急な雨の時なんかには重宝するのかもしれません。まぁ少なくとも、街着として普通に着る分にはほぼ使わないギミックですが、実際に使わないとしても、なんだかテンションが上がるのは事実です笑。

肉厚なポーラプラス生地
裏面です。

袋布にタグ。ポーラプラスの生地が用いられています。

ポーラプラスはアメリカのボストンで1906年に創業されたポーラテック社(当時はモルデンミルズ社)が開発した、肉厚のフリース生地の名称です。

ポーラテック社は元々はポリエステル繊維などを製造する紡績会社でしたが、後にパタゴニアの創設者となるイヴォン・シュイナード氏と共同で1981年に開発したのがシンチラフリースです。
フリース生地は高い保温性に加え、通気性、軽量性に優れ、アウトドアウェアのスタンダードになりました。当時、モルデンミルズ社は倒産寸前でしたが、シンチラが開発されたことにより、その危機を回避しました。
商品に戻りましょう。品質表示タグはぎりぎり読み取れる状態。本体はポリエステル100%、シェルはナイロン100%。

裏面には製品番号と思われる表記と共に、工場ナンバーが。ここらへんも今後研究していきたいですね。

裏面背面。裾の黒い部分はナイロンシェルが入っているポケットの袋布です。

サイズ
176cm65kgの僕が着てみると、ややゆとりがあるサイズ。

肩は結構落ちています。イマドキなサイズ感です。

中にスウェーデンや厚手のニットも着られるので、真冬でも着用可能です。

生地はフリースにしては結構厚手で暖かいです。街着としてなら、この下にスウェットを着れば東京の冬ならほぼ問題ないと思います。

各部のサイズの図り方はユニクロを基準にしています。


https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100004162/
着丈:66cm
肩幅:61cm
身幅:64cm
袖丈:57cm
袖幅:30cm
ダメージ
着用時に目立つ汚れやダメージはありません。両袖口に若干の生地の擦り切れ部分。


右腕前側にごく小さい毛の抜け。


裏面ナイロンシェル収納ポケットの袋布に毛羽立ち。

ご購入
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※こちらの商品は完売しています。