気温が徐々に下がってきて、秋冬物を着る日も増えてきました。先日はワークマンの2020年秋冬商品カタログが公開されました。
そのなかでも大きく扱われているのが、ワークマンと僕、山田耕史の共同開発商品、しかもワークマン初のダウンジャケットである「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」です。
過酷ファッションショーにも登場
ワークマンの「過酷ファッションショー」が先週渋谷ヒカリエで開催され、「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」もそのランウェイを飾りました。
ちなみに↑のコーディネートのインナーダウンやダウンパンツもワークマン×山田耕史の共同開発商品です。こちらも近々ご紹介する予定です。
ワークマンは「アンバサダー・マーケティング」を本格的に導入し、バリエーションの拡充とデザイン性向上に注力。
過酷ファッションショーの会場でも、アンバサダーとの共同開発商品が目立つようにディスプレイされていました。
到着!僕との共同開発商品がフルコーディネートでディスプレイ! pic.twitter.com/G6qJtufCtk
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) October 1, 2020
「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」は10月中旬頃に発売予定ですが、オンラインストアの商品ページは既にアップされています。
WASHABLE FUSION DOWN(ウォッシャブルフュージョンダウン)REPAIR-TECH(TM)(リペアテック) ダウンフーディー(ワークマンオンラインストア商品ページ)
今回の記事では共同開発者である僕が「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」を詳しくレビューします。…しかしこの「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」、正直商品名が長すぎですね笑。
自己修復する生地
まずは、機能面から。
なんと言っても「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」の最大の特徴は商品名にも冠されている「リペアテック」。ダウンジャケットは生地に穴が空くと、中身詰められているダウンやフェザーが飛び出してくる危険性があるので、これまでワークマンの商品にラインナップされていませんでした。ですが、ワークマンは針の突き刺し穴を自己修復するという驚異の機能を開発することにより、ダウンジャケットの商品化を達成。
穴が修復される様子は動画でも見られるようになっています。
次の機能がフュージョンダウン。「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」の中綿にはダウン45%、フェザー5%、そして吸湿発熱綿50%が用いられています。これにより、保温力と発熱性が高まっているそうです。
そして、こちらも商品名に冠されている「ウォッシャブル」。一般的なダウンジャケットもちゃんとした方法を知っていれば家庭でも洗濯はできますが、「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」はより気軽に洗濯ができるということでしょう。
そして、ワークマンの防寒アウターの定番、裏アルミがブラックアルミにバージョンアップ。従来品の1.5倍の保温性だそうです。
まだまだあります。生地はストレッチ性があり、 胸の左右には大容量のジップポケットを装備。
また、裏地には500mlのペットボトルが2本入れられる大型ムービングポケットまで備えられています。
ワークマン史上最シンプルデザイン
デザイン面を中心に実際の商品を見ていきましょう。
まず、以前から僕がワークマンの中の人にず〜〜〜っとお願いしているのが、デザインをシンプルにして欲しいということ。「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」は徹底したデザインのシンプル化が図られています。こんなにシンプルなデザインの商品は歴代ワークマン商品の中で最シンプルと言ってしまっていいのではないでしょうか。
そのことはこうやってアイテム全体を見ればわかると思います。パっと見ではロゴや配色などの装飾が全く目につかない超シンプルデザイン。生地も比較的マットな質感でスポーティな印象は抑えられているので、合わせる服も選ばないでしょう。
実はフロントジップの引き手にフィールドコアのロゴマークがあるのですが、この引き手はラバー素材になっているので、冬場手袋をしていてもジップの上げ下げをしやすくなっており、ロゴマークの出っ張りも持ち易さに貢献しています。つまり、見た目のためのデザインではなく、機能のためのデザインということです。
胸の左右に斜めに配された大容量ポケットも、開閉がしやすくなっています。
脇部分にもジップポケットが。
こちらはハンドウォーマーポケットですね。寒いときに手が突っ込めるようになっていますが、ここにもジップがあるのは地味に嬉しかったです。僕はスマートフォンをたいていこういったポケットに入れるのですが、やはりジップがあるほうが落とす心配がなくて安心ですし。
そして、こちらが裏地の大型ムービングポケット。ペットボトルだけでなく、財布はもちろんのことハードカバーの本なんかも入れられますから、手ブラ外出が可能になります。
袖口をめくると、内側にリブが配されており、風が入り込みにくくなっています。
裏アルミはブラックアルミになることで、落ち着いた雰囲気に。これまでの裏アルミって良くも悪くも結構目立っていましたからね。
リアルワーカーのためのデザイン
背面です。
一般的なダウンジャケットに比べ、やや大きめなフード。
こちらはヘルメットを着用した上からでも被れるようになっているためです。これも機能のためのデザインと言えるでしょう。こういったリアルワーカーへの配慮がワークマンの良さだと思います。
LLサイズを着用しています(176cm65kg)。
3LとLサイズも試着してみましたが、僕にはLLがちょうどいい感じでした。
女性が着ても可愛い!
ワークマンでは過去最大規模のS〜4Lの6サイズ展開。オンラインストアには女性の着用例もアップされていますが、普通に可愛いですね。
女の子が着てもいい感じ!カレッジスウェットにも合いますねぇ。 pic.twitter.com/0uqRwfHef8
— 山田耕史 書籍「結局、男の服は普通がいい」発売中! (@yamada0221) October 5, 2020
アウトドアブランドなどのダウンジャケットはほぼ全ての商品にロゴが入っているので「いかにもアウトドア」な、ちょっとゴツめな雰囲気が出てしまいますが、「ウォッシャブルフュージョンダウンリペアテックダウンフーディー」はそういった要素がないシンプルなデザインなので、レディスファッションとも相性が良好です。
ブラックの他に、レッドとイエローのカラーバリエーション。どちらも非常に良い色だと思います。
繰り返しますが、ロゴも配色もない、非常にシンプルなデザインなので、老若男女問わず誰にでも似合いますし、たいていの服なら問題なく合わせられる汎用性の高さがあります。
破格の3,900円(税込)
で。これだけの機能、そして汎用性の高さがありながら、3,900円(税込)という、まさに破格の低価格は、他のブランドにはまず真似できないでしょう。
自分が共同開発した、という贔屓目ももちろんありますが、それを差し引いても十分優れた商品だと思います。10月中旬頃発売予定です。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!