山田耕史のファッションブログ

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10年前の雑誌を研究してわかった「時代感」が強く出るコーディネートの特徴。【STREET JACK 2010年10月号】

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

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今回は先日のこちらの記事の続編。

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10年前の雑誌、STREET JACK 2010年10月号を見ながらファッションにおける「時代性」とは何かを考えていきます。

 

セレクトショップスタッフの服装で感じるファッションにおける10年の重み

さて、「秋に買う!!大本命バッグ95」という特集です。まずは、ビームスやジャーナルスタンダードなどの大手セレクトショップスタッフのバッグ紹介。やはり10年前の服装って今の感覚から見るとちと微妙。

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ということで、こちらのスタッフの方々は2021年の今、どんな服装なんだろうと興味が湧いたのでググってみました。

右ページ右のビームスバイヤー久保田雅也さんは現在もビームス在籍のようで、2020年の時点ではウィメンズカジュアル 統括ディレクター。

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自転車好きなビームススタッフが、自転車ライフに欠かせない5つのモノ|OCEANS オーシャンズウェブ

右ページ左側のジャーナルスタンダードプレスの平沼久幸さんはなんとイラストレーターにジョブチェンジされていました。

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個展も開催されているので、売れっ子なんでしょうね。

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左ページ右側のシップス霜降高明さんは別のPR会社に転職。

 
 
 
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左ページ左のナノユニバース坂本裕太さんはナノユニバースに在籍していますが、現在は撮影関係のお仕事のようです。

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と、お仕事のことは置いておいて、みなさんの2021年の服装を見ると、やっぱりオシャレさん。ということは、2010年のこちらの服装もオシャレだった筈です。

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でもそういう前提の上で見直してもオシャレに見えないのは、ファッションにおける10年は非常に長いということでしょう。

それに加えてこういったファッション誌に掲載される服装は、その時の旬の、トレンド性が高いアイテムが選ばれるので、更に時代感が出てしまうと思われます。

ファッション誌のなかでもこちらのSTREET JACKのようなティーン向けの雑誌は特にトレンドが強く反映されるので、更にその傾向が強まります。

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時代感が強く出るバッグの特徴は

それぞれのバッグを見ていくと、柄やディテールなどの装飾性の高いアイテムにはやはり時代感が強く出る模様。

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生地の加工も同様です。

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ストリートスナップ。柄物が人気だったようです。

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ブロックチェック柄やタータンチェック柄のバッグが多数。ですが、この辺りもやはり時代感は強いですね。

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ブランド別。

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ポーターは非常にシンプルなデザインなので2021年の今持っていても全く違和感はなさそう。というか、今も全く同じモデルが販売されている可能性もありますね。

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ファッションと時代の雰囲気

次はパーカ特集。あらかじめ用意されてる50点の中から「自身の夏スタイルに合うパーカ」をストリートで選んでもらうという企画です。

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こちらでも柄物人気。ネイティブ柄が目立ちます。右の方、この柄にこのハットって違和感あるなぁ、と思ったんですが、「ルードなスタイルにネイティブ柄投入で秋らしいヌケ感を」との説明文を見て合点がいきました。

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そういや当時はルード系も人気でした。ワコマリアとかルードギャラリーとか。

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https://www.pinterest.jp/pin/34269647145756893/

で、ルード系の象徴するアイテムの1つが中折れ帽だったのですが、こちらは全身真っ黒が主流だったルード系に「ヌケ感」を加えるためにネイティブ柄のパーカを着用した、ということでしょう。

ですが、当時のルード系のことを忘れていた2021年の僕が今、この服装だけを見るとアメカジ感の強いネイティブ柄に上品な印象の中折れ帽を合わせているのは違和感があるなぁ、と思ってしまうんですね。

やはり、ファッションって文脈や時代の雰囲気とは切っても切れない関係にあることがわかります。

 

ちょっと新鮮だったのが、こちらの右下の方の服装。このスニーカー、おそらくリック・オウエンスのものですよね。今だとこのスニーカーを履いている人って全身真っ黒の服装が主流だと思うんですが、10年前だと赤のカーディガンにダイヤ柄のTシャツ、オリーブ色の軍パンという、色も柄も使いまくりのコーディネートになっていることが興味深いです。

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他に提案されているアイテムも、柄や配色などの装飾性の高いデザインが中心。

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時代感が強い髪型とは

中綴じはヘア特集。

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髪型って服装ほど時代感が無い気がするんですが、これは僕が髪型に対して結構無頓着だからでしょうか…僕自身、この10年くらいほぼ同じ髪型ですし。

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とはいえ、やはり髪型も服装と同じく装飾性と時代感が比例しているのはなんとなくわかります。

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テイストミックスは時代の壁を超えられない

「民族テイストVSスタッズ秋の流行小物バトル」ということで、ネイティブ柄などの民族モチーフとスタッズがトレンドだということが明記されていますね。

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「民族テイストスタッズ小物をオシャレに身に着ける10のヒント」

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提案されているのはかなりテイストミックスされたコーディネート。こちらはバックパックやベストなど、アウトドアテイストが中心の服装に上品な中折れ帽をミックス。

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このコーディネートよくわからなくて、ローゲージカーディガンが「都会的なミリタリーをメイク」するアイテムとして使われているようです。そして「ブーツインの足もとに民族テイストのレッグウォーマーを差しMIX感を強調すればトレンド感がさらに出る」とありますが、今の僕の感覚だとちょっと理解するのは難しいです…。

やはりこういったテイストミックスはなかなか時代の壁を超えられない感がありますね。

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こちらもスポーティーなブルーのスウェットパーカにスタッズのショルダーバッグ、そして派手な加工のジーンズという組み合わせは、今の感覚からすると違和感があります。

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とはいえ、当時はオシャレだったんでしょうし、10年後見られることなんて想定なんてしていないでしょうから、まぁ当たり前と言えば当たり前なんですが、やはりテイストミックスにはその時代の雰囲気が強く出るのだと思います。

 

トレンド性が高い小物の賞味期限は短い

コーディネートはまだいいとして、バッグなどの小物にトレンド性の高いデザインが加えられるとかなり賞味期限が短くなることがよくわかるのがこのページ。

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デイパックやメッセンジャーバッグなどのド定番アイテムもトレンド性の高い柄が加わるだけで時代感が非常に強くなります

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あ、そうそう。当時はワンピースも人気でした。Tシャツとか、本当に沢山売れたと聞きました。

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さて、誌面はまだ続くのですが、予想外に記事が長くなってしまったので残りはまた次回にご紹介します。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!