僕の著書「結局、男の服は普通がいい」。
テーマは「服選びをかんたんに、自分らしく」。
内容は大きく2つ。1つ目はシンプルでベーシックなデザインの「普通服」。普通服には以下のメリットがあります。
- 誰にでも似合う
- コーディネートに悩まくていい
- いつまでも着られる
- リーズナブルな価格で手に入る
そして、もう1つが「ファッションのジャンル」。
料理に「イタリアン」「中華」「和食」などというジャンルがあるように、ファッションにもジャンルがあります。 ファッションにジャンルがあることを理解していると、以下のメリットがあります。
- 自分らしい、自分のライフスタイルにマッチした服を見つけやすい
- コーディネートで悩むことがなくなる
- 効率的に買い物ができる
ファッションに様々なジャンルがあることは、ファッションが自由であることの現れです。ですが、ファッションのジャンルにスポットが当てられることはこれまでほとんどなかったと思います。「結局、男の服は普通がいい」では定番ジャンルのなかから特に重要な＜アメカジ＞＜アウトドア＞＜ストリート＞＜ロック＞＜ビジカジ＞をピックアップし、ファッションの多様性を存分に楽しみながらも効率的な服が選べる方法をご紹介しています。
ブログでは補足として、書籍には収まりきらなかったジャンルについて詳しくご紹介していきます。
これまでの記事では、代表的なジャンルの1つである＜ナチュラル＞の概要と、代表的なアイテムとしてワークジャケット、ボーダー柄Tシャツについてご紹介しました。
www.yamadakoji.com
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今回はパンツ編。無数にあるパンツの中で、最も＜ナチュラル＞度が高いパンツであるペインターパンツについてご紹介します。
労働者向けのタフなワークパンツ
ペインターパンツの原型はオーバーオール、つまりツナギで、オーバーオールの胸当て部分を省略したものがペインターパンツになったそうです。
ペインターパンツの代名詞的ブランドであるカーハートがオーバーオールの販売を始めたのが1889年。
カーハート オーバーオール CARHARTT OVERALL
12,650円（記事執筆時の価格です） 
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当時、デトロイトで成長していた輸送、造船、製造業に携わる労働者向けに開発されました。
https://www.pinterest.jp/pin/465067099016286449/
ちなみに、ペインターパンツと似たアイテムでカーペンターパンツというものもあります。ペインターとは塗装工、カーペンターとは大工のことで、どちらもハンマーループと呼ばれる工具を引っ掛けるための紐状のディテールが特徴です。
アメリカのワークパンツブランドとしてカーハートと双璧をなすのが、チノパンツでも有名なディッキーズ。ディッキーズのチノパンツについてはこちらの過去記事で詳しくご紹介しています。
＜ナチュラル＞にベストマッチなリラックス感
素材や色のバリエーションが豊富なペインターパンツの中でも、最も＜ナチュラル＞感があるのが白や生成りのアイテムでしょう。リラックス感のあるゆったりとしたシルエットや素朴な素材、そして優しい色合いが＜ナチュラル＞と相性の良い理由だと思います。
ディッキーズ ペインターパンツ リラックスフィット 1953
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Dickies 1953 ペインターパンツ
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汚れてナンボなのでラフに扱える
ちなみに、僕が持っているペインターパンツも生成り色。
春の陽気にぴったりです。トップスはユニクロのプレミアムリネンシャツ。リネンシャツも非常に＜ナチュラル＞度の高いアイテムです。
僕が持っているのとほぼ（多分完全に）同じモデルがこちら。ビッグベンという、ラングラーのワークウェアブランドの商品です。僕はリサイクルショップのセール品を購入しました。確か3,000円もしなかったと思います。
【古着】 BIG BEN ビッグベン ペインターパンツ ｂｙ Wrangler メンズW34
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生地がとても丈夫なうえに、ゆったりとしたシルエットで動きやすいので子供と遊ぶときもストレスレス。白や生成りのパンツだと汚れが気になってしまいますが、ペインターパンツは汚れてナンボなので、気にせず地面に膝を着いたり座ったりできます。
とはいえ、白や生成りはちょっとハードルが高い、という人も少なくないと思います。それぞれのブランドでベージュやブラックといった、カジュアルパンツとして馴染みのある色のペインターパンツも多数販売されています。
Dickies 1939 ペインターパンツ ダック
4,600円
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カーハート Carhartt カーハート ペインターパンツ
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また、デニムもペインターパンツの代表的な素材。
Dickies 1994 デニムペインターパンツ リラックスフィット
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カーハートやディッキーズだけでなく、ジーンズブランドとして知られるリーやリーバイスなども、オーバーオールやペインターパンツを手掛けています。
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カーハートやディッキーズの他に、ペインターパンツで知られたブランドはベン・デイビスやラウンドハウス、レッドキャップなどなど。
BEN DAVIS ベンデイビス ペインターパンツ
8,490円
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ROUND HOUSE ラウンドハウス ワークパンツ
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RED KAP PD30 DUCK DUNGAREE PANT
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＜ナチュラル＞アイテムとの相性は非常に良好
もちろん、これまで＜ナチュラル＞の代表アイテムとしてご紹介してきたワークジャケットやボーダー柄Tシャツとの相性は非常に良好です。白や生成りはもちろんのこと、他の色でも全く違和感なく合わせられます。
実物 新品 イタリア軍 SECURITY ワークジャケット 3ポケット NAVY
5,940円
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SAINT JAMES ウエッソン
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重いかもしれません…
快適性が高いペインターパンツですが、綿100％の厚手な素材は割と重量感があります。その分、穿き込んでいくとアジが出てくるのは間違い無いのですが。例えば最近のアウトドアブランドやワークマンなどの軽くてストレッチ性の高いハイテク生地に慣れてしまっていると「重っ！」と感じてしまうかもしれません。快適性が高いといっても色々な意味合いがあるので、念の為にお知らせしておきます。
追記：以下＜ナチュラル＞記事まとめです。
この記事があなたのお役に立てば幸いです！
