山田耕史のファッションブログ

服選びをかんたんに、自分らしく。

渋カジってこういうことだったのか。【書評】「渋カジが、わたしを作った。」

こんにちは。兼業主夫/ファッションアナリスト/ワークマン公認アンバサダーの山田耕史(@yamada0221)です。

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・ファッション関連の良本が少ない

最近読んで面白かった本のご紹介です。
ファッションに関する本っていいものが多くないので今までもオススメできる本があればTwitterや当ブログの記事でご紹介してきました。例えば日本のストリートファッション史が一冊でわかるコスパ満点のビームスのこの本とか
​​WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY (マガジンハウスムック)

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スニーカーだけでなく音楽やアートといったカルチャーやビジネスまで学べるこの本とか。
​​東京スニーカー史 (立東舎)

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今回はタイトルを見て「これは絶対に読む!」と決めたこの本のご紹介です。
​​渋カジが、わたしを作った。 団塊ジュニア&渋谷発 ストリート・ファッションの歴史と変遷

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 「渋カジ」という言葉は知っていますし、どんなファッションかもわかっているつもりでしたが、この本を読んであくまでもつもりに過ぎなかったことを思い知らされました。
読んでいて「へ〜」と思ったポイントはTwitterでもご紹介しましたが、

渋カジが生まれるまでの日本のストリートファッションの流れや、渋カジが生まれる背景にあった社会的、経済的、文化的な様々な事柄、そして実際にどのような商品が売れた、などなど渋カジを中心とした当時の日本の状況が理解できます。

 

・渋カジブームの背景にあったもの

例えば渋カジが台頭した80年代終盤はバブル景気の時代と重なっていました。ニューバランス1300や
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バンソンのレザージャケット、
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レッドウィングのエンジニアブーツなど当時大ヒットした商品には渋カジブームの中心だった高校生にとっては高額なものが少なくありませんでした。当時の高校生はどうやってこれらの商品を買うことができたのか?それはバブル景気で膨らんだ親のポケットがあったからこそだったそうです。

 

・充実の注釈

今も原宿にファンが大行列をなしているインディアンジュエリーショップ、ゴローズをはじめ、ビームス、シップス、レッドウッドやネペンテスといった今も人気を集めるショップや、その周辺の人物のエピソードも豊富。また、当時の渋谷、原宿のショップマップも掲載されています。僕は渋カジ世代ではないので知識欲だけで読み進めていましたが、渋カジ世代の人が読むとかなり懐かしいのではないでしょうか。
また、登場するブランド、人物、企業にきちんと注釈が付けられているのもありがたいです。例えば今も人気のバッグブランド、イーストパックについてはこのような注釈が。
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イーストパックのルーツは、米国陸軍に高品質なバッグを納入していたイースタンキャンバスプロダクツ社(1952年創業)。1976年に一般消費者向けに「イーストパック」ブランドとしての展開を開始し、東海岸の大学生を中心に人気を博した。価格もリーズナブルで、どことなく学生の青春の匂いがするブランドである。

軍モノを製造していたことは知りませんでした。
本の後半は渋カジブームを経験した人へのインタビュー。BEDWIN&THE HEARTBREAKERSやSancaといった今人気のブランドのデザイナーをはじめとして、ショップオーナーやスタイリストなど、ファッション誌でもよく見かける人たちによる渋カジ談義が読めます。
田中律子さんのインタビューも掲載されており、彼女がアイドル時代に「ヴィンテージの501が私のユニフォーム」というようなキャラクターだったことを初めて知りました。
という感じで、なかなか知る機会のない渋カジの全貌がよくわかる良書です。ファッション関係者だけでなく、カルチャー、音楽好きにもオススメしたい一冊です。
最後までご覧いただきありがとうございました!