90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。
これまでの記事はこちらから。
今回ご紹介するのはPOPEYE1997年3月10日号です。
1997年ってどんな年?
誌面をご紹介する前に、1997年はどんな年だったのかをざっと見ていきましょう。
国際
・世界初のクローン羊(ドリー)開発成功
・ペルー日本大使公邸占拠事件
・ダイアナ元皇太子妃 トンネル事故で死亡
・香港返還
・アジア通貨危機が始まる
経済
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5df32c85e4b0ca713e5cc057
国内
・フジテレビが東京都港区台場の新社屋から本放送開始
・大阪ドーム、ナゴヤドーム完成。
・神戸連続児童殺傷事件
カルチャー
・映画「もののけ姫」公開
・X JAPANが解散を発表
・安室奈美恵がTRFのSAMと結婚&妊娠発表
・アニメ「ポケットモンスター」放映開始、ポケモンショック
・フジテレビ『ダウンタウンのごっつええ感じ』終了
・映画「タイタニック」公開 大ヒット
・たまごっちブーム
・エヴァンゲリオンブーム
・コギャルブーム
https://www.pinterest.jp/pin/625718941982952921/
シングル年間TOP5
1位 安室奈美恵:「CAN YOU CELEBRATE?」
2位 KinKi Kids:「硝子の少年」
3位 Le Couple:「ひだまりの詩」
www.youtube.com4位 globe:「FACE」
5位 SPEED:「STEADY」
スポーツ
・マルチナ・ヒンギスが1月の全豪オープンテニスで「16歳3か月」の史上最年少優勝
1980年生まれの僕はこの年高校2年生の青春真っ只中。
エヴァンゲリオンブームに思いっきりハマり、その後は深夜アニメをVHSに録画するなど、完全にアニメ好きになってしまいました。
また、神戸連続児童殺傷事件は僕が通っていた高校の非常に近場での出来事だったので、かなり当事者的感覚があったりします。
スクウェアトゥ大人気
さて、誌面に戻ります。改めて、 POPEYE1997年3月10日号の表紙です。
姿勢度のヘアワックス、ジェレイド。ウルフルズ。
目次。
アップル広告。ロゴがレインボーの時代です。
いきなり90年代を象徴するアイテムが登場。
カシオの腕時計、データバンク。こちらは限定版だったようです。イギリスのブランドYMCや、日本のシューズブランド、コーズも当時雑誌でよく見かけていました。
右ページ、日産ウイングロードの広告はナインティナインと江角マキコさん。
右ページのホンダS-MXみたいな車のデザインって最近いいなぁって思うんですよね。
エドウィンスポーツというライン。極太シルエットはリーバイスシルバータブに影響を受けたのでしょうか?
カナダのアウトドアブランド、ウッズやマリテ・フランソワ・ジルボーのインタビュー。
ジルボーのインタビューって初めて見ました。
”ファッションスペシャル デイリーウエアが変わったゾ!”
短パンのシルエットが細い細い!
レザーシューズは全てスクウェアトゥのローファー。
”レングス別ショーツカタログ”。
ストリートスナップ。右側はがっつり裏原系ですね。
”コーディネートはミニマムに徹するのが重要だ”
ショーツにシャツ、ネクタイって当時僕もやっていた記憶があります…うーむ…笑
シューズは”形はまだまだスクエア・トゥのグラマー靴が大人気”ということで、スクウェアトゥが以前から人気だったことが伺えます。
”ニュー・スクールスタイルは流行を取り入れろ!”
イエローのラインが入ったポロシャツはヘルムート・ラング。
今見ると色遣いがかなり独特ですね。シューズはやっぱりスクウェアトゥ。
こういった柔らかい色味や、ソフトな雰囲気は今の若者にも受け入れられそうな気がします。
レザーシャツ。価格的にほとんどがリアルレザーだと思われます。
レザーシャツのコーディネート。
こんな髪型も今の若者に受けそう。そしてやっぱりスクウェアトゥ。
1997年のユニセックスファッション
”男も女もユニ系スタイルがもう当たり前”。ユニセックスファッションってことですね。
”メンズ・アイテムのレディス化が顕著で、少し前までの先端モードで扱われたレディスライクな素材や色、デザイン、シルエットが当たり前にメンズ(それもふだん着)に入ってきているためだ”。
現在のユニセックスファッションって女性がメンズアイテムを着ることが主流ですが、当時はメンズアイテムがレディスの要素が取り入れられている、ということだったようです。
その理由として挙げられているのが”動きやすいストレッチ素材がタイト化を促進する”。”ポリエステル系のストレッチ素材はもともとレディス・アイテムに多く使われていた素材。メンズでは主にモード系が中心だったけど、最近はごく日常的なシャツやパンツにどんどん使われている”そうです。
”レディスみたいなサイズが増えてきた”という記述もあります。
スーツ。
ここらへんも雰囲気良いですね。そして、やっぱりやっぱりスクウェアトゥ。
水色のスーツはlate90sを代表するブランド、トレンスコンチネンツのもの。
靴はスクウェアトゥしか存在してなかった?
スクウェアトゥの目白押し。これまでの誌面を見てきても思いますが、当時靴はスクウェアトゥしか存在してなかったのでしょうか笑。”モードから生まれた四角顔のグラマー靴も、グッと身近になってきた!”。”高いヒールは正統派グラマー靴のID的ディテール。この辺はきっちり押さえておくのが基本”だそうです。
メッセンジャーバッグ。
”ポスト・ハイテクは”ストライド”に決まり!”。エアマックス95やポンプフューリーが索引したハイテクスニーカーブームはまだ続いていたものの、熱狂的な人気は一段落していた1997年。ポストハイテクとしてPOPEYEが推していたのがこのストライドだったようです。
かなり個性的なデザインなので、一般的な人気を得るのは難しかったんでしょうね。
どれもすんごいデザインです。
”ロンドンの若手気鋭シューデザイナー、ジャスティン・ディーキンがクリエイト”。
以上で特集終わり。
ナイキ広告。
エドウィン広告。リー101。
モスキーノ広告。
次回に続きます。
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